「つい~だろうと思った」
「てっきり…と思ってた」
-ㄹ 줄 알다/모르다には「~できる、できない」の他に、~だろうと思った/思わなかったという意味があり、同じ形でも全く異なる表現として使うことがあります。
過去形で「~したと思った」
「-ㄴ 줄 알다」を動詞と用いる
動詞を過去の連体形「-ㄴ/은」にすることで、~したと思ったという意味になります。
新村に引っ越したのかと思ったよ
宝くじに当たったと思ったら違うみたい
連体形を使って過去の話をする-ㄴ/은ができれば、-ㄴ 줄 알다にもすぐ対応できると思います。
-ㄴ/은に自信がない人はこの機会に文型の復習も合わせて行うといいでしょう。
逆の意味なら「-ㄴ 줄 모르다」にする
알다の反意語である모르다を使えば、~したと思わなかったという逆の意味になります。
二人が結婚したと思わなかったですね
彼と別れたとは思わなかったですよ
모르다によってニュアンスが逆になっても、基本的な使い方は肯定文の場合と同じです。
現在形で「~していると思った、~と思った」
「-는 줄 알다」を動詞と使う
動詞の現在の連体形「-는」と組み合わせることで、~していると思った/思わなかったという意味になります。
ずっと建物の中にいたから雨が降ってると思わなかったです
私のこと嫌ってると思ってたけどそうでないみたい
現在の様子を話す-는に-줄 알다が組み合わさっているのがわかると思います。
-는を使う復習にもなるので、文型の見直しも合わせて行うといいでしょう。
形容詞には「-ㄴ 줄 알다」を使う
形容詞の連体形は「-ㄴ/은」になるので、これと組み合わせれば-ㄴ 줄 알다となります。
意味としては「~と思った」という感じですね。
キムチチゲがこんなに辛いとは思わなかったよ
暑いと思ってたけど、思ったよりも涼しいですね
「辛い、暑い」といった形容詞は状態を表すので、動詞と扱い方が違います。
動詞と形容詞の-ㄴ/은は混同しやすい部分でもあるので気を付けましょう。
이렇다や그렇다ともよく使う
この文法は이렇다や그렇다ともよく使うので要チェックです。
こうとわかってたら何で先に言わないの?
そうとわかってれば、たくさん買って来たのに
「こうだ」や「そうだ」と一緒に使えば、細かいことを省略しながら伝えることもできるので、こういう言い方も練習してみましょう。
ところで言い方や口調によっては口答えや言い訳に聞こえることもあります。
名詞では이다と「-ㄴ 줄 알다」を組み合わせる
名詞には이다を使うので、이다を連体形にして組み合わせると-인 줄 알다となります。
あの人は外国人だと思ってました
背が高い人かと思ってたけど、実際は違うんですね
ニュアンスとしては「~だと思った、~であると思った」という感じですね。
扱い方は形容詞に近いと思えばいいでしょう。
있다と없다は動詞に近い
있다/없다は-는 줄 알다にして使います。
あなた来てるって意外だね
冷蔵庫に卵がないと思ってけど、残ってたんだね
있다/없다の連体形は動詞と同じく-는が付くからです。
動詞、形容詞、있다/없다、それぞれ文型が違うので、どのようなになるのかしっかり押さえておきましょう。
未来「~だろうと思った」
「-ㄹ 줄 알다」は推測が基本
動詞も形容詞も-ㄹ 줄 알다にすると推測や予想の意味になります。
つまり「~すると思った、~だろうと思った」というニュアンスですね。
日曜だから人が多いと思って早めに来ました
いつも約束の時間に遅れるサンウさんが、時間通りに現れるとは思わなかったです
많다を推測にすれば「多いだろうと予想した」という文になります。
みんなあの子が小学生だろうとは思いませんでした
이다も「○○だろうと思った」という文に使うことができます。
「-줄 알다/모르다」の文型をまとめると
-줄 알다/모르다の文型をまとめると以下のようになります。
時制 | 動詞 | 形容詞 | 있다/없다 | 이다 |
---|---|---|---|---|
過去 | -ㄴ/은 줄 알다 ~したと思った |
-ㄴ/은 줄 알다 ~と思った |
있었는 줄 알다 いたと思った |
-인 줄 알다 ~だと思った |
現在 | -는 줄 알다 ~していると思った |
있는 줄 알다 いると思った |
||
未来 | -ㄹ/을 줄 알다 ~すると思った |
-ㄹ/을 줄 알다 ~だろうと思った |
있을 줄 알다 いるだろうと思った |
-일 줄 알다 ~だろうと思った |
一気に全部覚えようとすると大変ですので、少しづつ覚えていきましょう。
-줄 알다/모르다の「~できる」と「~と思った」は全く別のものとして考えましょう。
そうすることで、頭の中も整理しやすくなると思います。