韓国語で-요の付いた言葉は語尾に使われるものが一般的です。
ところが-요は語尾以外にも様々な言葉と組み合わさることで、より丁寧なニュアンスを表現することができます。
そこで-요が付く表現のパターンや使い方などを解説していきます。
-이다/아니다に-에요がついた「です、ます」
初級で習う「です・ます」の文
「です、ます」の文に用いる-요です。
-이다に「-에요」が付いて、-이에요の形になります。
これは100年前にヨーロッパで作られた机です
これはいつ使うものですか?
パッチムがない名詞が組み合わさる場合は-예요になります。
-이에요/예요は初級で習う表現なので、知らない人はまずいないと思います。
否定文なら아니에요「~ではありません」
-이다の反対の文には아니다を使います。
これはその辺で売ってる安物のマスクじゃありません
私が探しているのはこれじゃありません
否定文「~ではない」は-이/가 아니에요ですね。
-이다/아니다に-요がついた「です・だよ」
이다に-요をつけて「이요」
-이에요との区別がややこしくなるやつです。
-이다に-요をつけて-이요で使います。
この靴はいくらですか?
それは63,000ウォンです
-이에요と同じく「です、ます」に用いられますが、丁寧さは次のようなイメージで考えてみましょう。
ただ-이에요と-이요で大きな差があるわけではありません。
またパッチムのない名詞に-이요が組み合わさると、이が省略されたりもします。
これは中国で買った湯呑と急須です
本来なら「주전자+이요」のように母音が続くことになりますが、発音を簡略化するために이が省略されるといったことが起こったります。
「いいえ、NO」を意味する아니요
아니다に-요がつくと、아니요です。
このメモはスジさんが書いたんですか?
いいえ、それは私の字じゃないですよ
質問に対して「No」と答える時に使う、おなじみの言葉ですね。
そしてこれが短くなったのが아뇨です。
やわらかい物腰で話すときの「-요」
丁寧語に使われる「-요」
丁寧語で話す時に使われる、語尾の「-요」です。
週末に一緒に映画見に行かない?
悪いけど来週資格試験あるから、そんな余裕ないよ
早い話が-아요/어요の文で使う時の-요ですね。
この時-요がなくなれば반말、いわゆるタメ口になります。
名詞で終わる言葉に「-요」を付ける
名詞で終わる言葉に-요をつけて、丁寧度を上げることもあります。
ご注文お伺いします
生ビール一つ
名詞だけでも文が成り立つのがポイントですが、-요が加わることで口調も柔らかくなります。
助詞の後ろに「-요」を付ける
助詞の後ろに-요がついて、丁寧な表現になることもあります。
これを5時までにできる?
5時までですか?
-요が無くても文としては問題ありませんが、その場合はタメ口になってしまいます。
副詞などの後ろに「-요」を付ける
動詞や形容詞などの意味を強める副詞などの言葉に-요が付くこともあります。
申し訳ないけど急いでるんです。できるだけ早くお願いします
そうじゃなくて、こうです
-요がなくても意味は変わりませんが、印象はだいぶ変わります。
接続表現などの後ろに「-요」を付ける
接続表現に-요をつけるパターンもあります。
鍾路に行かないといけないけど、どう行けばいいですか?
今日は大事な約束があるので、早く行かないといけないんです
テレビでも「~고요」と言ってたり、接続詞に-요をつけて話す人はいます。
好きな歌手やアイドルが話しているところを見る時があれば、ちょっと注目してみましょう。
とりあえず-요をつければ丁寧になると覚えておきましょう。