ワーキングホリデービザなどで韓国に来ている人は、アルバイトをする機会があると思います。
業種としては食堂やカフェといった「飲食系」のアルバイトが最も多いのではないでしょうか。
そこで飲食店のアルバイトで使える表現などを紹介していきます。
お客が来店した時の対応
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」から始まる
すべては客が来店し、挨拶するところから始まります。
어서 오세요で「いらっしゃいませ」になりますが、この時に客が何人で来ているのか、人数を確かめる必要があります。
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何名様ですか?
-분は-명(-人)の尊敬表現ですが、こういう部分にも敬語を使わないといけないですね。
日本語と韓国語は似ているところが多いので、難しく考えなくても大丈夫でしょう。
予約して来店した客にはどう対応する?
もしかしたら予約が入っている場合があるかもしれないので、そんな時は予約の客なのか確認しましょう。
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ご予約の方ですか?
また予約の名前を確認する時もあるでしょう。
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お名前をお伺いします
이름ではなく성함と尊敬語を使うことも忘れないでおきましょう。
客を席に案内する「こちらにどうぞ」
人数を確認したら、席に案内します。
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こちらにお座りいただけますか?
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お客様こちらにどうぞ
席が店の奥の方にあるなら、そちらに移動を促します。
別のフロアーに席があるならそちらに案内すればいいし、言い方に正解はありません。
「空いている席へお座りください」はどういえばいい?
座席は자리と言いますが、店内が空いていて、どこに座らせても問題がない。
そんな時に「お好きな席にどうぞ、ご自由にお席までお進み下さい」などと言うことがあると思います。
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お好きな席にどうぞ
こんな感じのことを言えば、お客は適当に空いている席に座ってくれます。
とはいっても必ず好きな席に座らせる必要もないので、言葉がすぐに出てこなければ、こちらから席を指定してしまいましょう。
注文を取り、オーダーを伝える
どうやって注文を取ればいい?
お客が席に着いたら、さっそく注文を取りましょう。
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何になさいますか?
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ご注文はいかがなさいますか?
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ご注文お伺いいたします
뭐 드릴까요?以外にも言い方はいろいろあるので、その場に合わせて使いましょう。
焼酎やビールには種類がいくつかある
焼酎やビールはいくつかの銘柄を扱っている飲食店が多いです。
そのためどんなお酒があるのか聞かれることもあります。
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焼酎はどんなものありますか?
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チョウムチョロムとチャミスルと眞露があります
焼酎やビールの種類を聞かれた時のために、あらかじめ何があるのかを把握しておきましょう。
自分自身がお酒を飲まなくても、飲食店でバイトをするなら、韓国のお酒もある程度覚えておくといいでしょう。
もし注文を聞き取れなかったらどうする?
「何言ってるかわからねえ…」となることが、外国語で注文をとる時の悩みでしょう。
客の中には標準語で話さない人もいて、特に慶尚道のなまりはソウル出身の韓国人も聞き取れないことがよくあります。
不安な時は注文内容を確認しましょう。
どうしても聞き取れない時は잠시만요と言って、他の店員に対応してもらうのも一つの手です。
厨房にオーダーを伝える「〇〇一つ」
オーダーを取ったら、注文内容をしっかりと厨房側に伝えましょう。
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タッカルビ一つです
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ビール三つ入ります
牛丼で言えば「大盛り一丁」と言うような感じですが、オーダーは〇〇 있습니다/있어요のように伝えます。
ただ自動でオーダーが伝わるシステムがある場合は、こうした必要はないでしょう。
料理を出す時に一言添える
お待たせいたしました○○です
注文の次に緊張するのが料理を運ぶ時でしょう。
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お待たせいたしましたユッケジャンです
〇〇 나왔습니다は「料理が出来上がって出てきた」という意味です。
また나오다には「仕上がる」というニュアンスもあります。
スマホで写真を撮り、その場で이렇게 나왔어요(こんな感じになった)と写真写りについて話すことも可能です。
「ご注文の品はおそろいでしょうか」は言わない?
韓国であまり使わない言葉が「ご注文の品はおそろいでしょうか」のような表現です。
日本のように注文したものがすべて出てきたかをわざわざ確認しませんが、代わりによく使う表現があります。
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他に必要なものはございませんか?
必ずではないですが、追加するものがあるかをたずねるんですね。
ただ混雑時は店側も注文を忘れている場合があるので、料理が出てこない時はちゃんと指摘しましょう。
ごゆっくりお召し上がりください
注文から料理の提供まで一通り済んだら、ここでもう一言添えます。
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どうぞお召し上がりください
ここまで言えば、バッチリでしょう。
言い方は違えど、やっていることは日本と大きくは変わらないと思います。
追加の注文やその他の対応
追加の注文に対応する
飲食店でしかも酒類を提供している店であれば、追加の注文が入る確率は高いでしょう。
呼び出しがあったら、こう答えましょう。
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必要なものはございますか?
追加注文やその他で呼ばれた時は、この一言で大体はOKです。
呼び出しにすぐに対応できない時
追加の注文やその他の呼び出しがあっても、すぐに対応できない時はよくあります。
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少々お待ちください
まずは「잠시만요」で、待ってもらいましょう。
韓国はせっかちな人が多いので、呼び出しベルを連打されることもありますが、気にせずに対応しましょう。
食べ終わったものを下げる時は?
食事中の席から空いた器を下げる時は、次のように言いましょう。
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器はお下げいたします
明らかに食べ終わったとわかるものだけ下げれば、ひとまず問題はありません。
下げてほしいものがあれば、お客の方から치워주세요と言ってくるので、必要以上に気を使わなくても大丈夫でしょう。
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器お下げいたしますか?
もし判断に迷ったら、下げてもいいか確認すれば確実ですね。
お会計は現金で?それともカードで?
現金で支払う場合
会計が終わってお客が帰るまでは、気は抜けません。
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45,000ウォンになります
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5万ウォンお預かりいたします
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감사합니다. 안녕히 가세요.
ありがとうございました。気をつけてお帰りください
おつりがあった場合の「000円のお返しになります」のようなことは、韓国では言われたことがありません。
したがって「45,000ウォンちょうどいただきます」というような表現を使うこともないでしょう。
カードで会計をする場合
韓国はカードで支払う人の方が多いです。
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63,000ウォンになります
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결제 도와드리겠습니다.
お会計いたします
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결제 끝났습니다, 감사합니다.
お支払いは完了です。ありがとうございました
“결제 끝났습니다”は言わない人もいるし、必ずこう言うわけでもありません。
コンビニならだまって決済を行い「감사합니다」の一言だけで、カードを返されることも普通です。
ここで紹介したものは、あくまでも例です。
どのような言い方をするかは人にもよるので、迷ったら先輩従業員をマネしながら覚えましょう。
その場に合わせて適切に対応できれば、それでよしです。