韓国語も日本語と同じく、敬語を使い分ける言語です。
韓国語の敬語は丁寧語・謙譲語・尊敬語の3つに分けることができ、これを状況に応じて使い分けていきます。
どのような言葉が敬語に当てはまるのか、苦手な人はここで整理してみましょう。
口のきき方に気を付けるのが丁寧語
丁寧に話すのかタメ口を使うのか?
丁寧語とは相手を持ち上げる(下げる)言葉をいいます。
簡単に言うと「言葉遣い」のことで、丁寧語のポイントは二つになります。
丁寧語の語彙を使う
早い話「です、ます」の口調なのか、ため口で話すのかと思えばいいでしょう。
また丁寧語は尊敬語や謙譲語とも組み合わせて使い、これにより難易度が上がっていきます。
普通に話す分には細かいことを気にする必要はない
ビジネスの場面に限らず、親しい人でもない限りは「です、ます」で話した方が良いのは韓国語も同じです。
今回出張に行ったらいつ韓国に帰ってくるんですか?
全州まで何の用で行くんですか?
手術するなら何泊入院することになるのか知りたいです
相手や状況に合わせて語尾を使い分けるといっても、-요や-ㅂ니다で話していれば丁寧語になるので、必要以上に気を遣うことはないでしょう。
目下の人について話すのが謙譲語
自分が主語になる文で使うことが多い
謙譲語とは主語を下げる言葉を指します。
何かを行う人やその動作を下げることによって、結果的に相手を持ち上げたりするわけですが、謙譲語の使い方は一つです。
これ以外のものは原則、謙譲語とはみなしません。
謙譲語を使う時は自分が主語になる(自分のことについて話す)場合が多いので、自分を下げると思ってしまいがちになります。
謙譲語の語彙には2種類ある
謙譲語に使われる語彙は2種類あり、謙譲の動詞と名詞からなります。
一つお尋ねします
母の誕生日プレゼントに何を贈ろうか迷ってます
わが社で新しく発売する新製品です
なじみの単語もあると思いますが、こんな感じで主語(自分)を下げながら、相手を持ち上げたりするわけです。
ちなみに-겠は謙譲語ではないものの、謙譲語と一緒に使われることが多いです。
目上の人について話すのが尊敬語
話し相手が主語になることが多い?
尊敬語とは主語を持ち上げる言葉です。
主語を持ち上げるというと難しく聞こえるかもしれませんが、目上の人について話す時に使います。
韓国語の尊敬語の使い方は二つあります。
尊敬語の語彙を用いる
この2つに当てはまらないものは尊敬語にはなりません。
相手が目上の人なら、そのまま相手に尊敬語を使えばいいので、相手を持ち上げると勘違いしやすいところでしょう。
用言に「-시」をつけた文
動詞や形容詞の語幹に-시が付きます。
何をそんなにたくさん買って来られたんですか?
退屈な時にこの動画をご覧になれば、面白いと思います
こちらは惑星電子の社長です
-시を使った言葉は日本語の「お~」や「ご~」を付けた表現に相当します。
あとはそれを連体形にしたり、文に合わせて語尾を使い分けたりしてみましょう。
尊敬語の語彙を用いた表現
謙譲語の語彙と同じく、尊敬語にのみ使われる言葉もあります。
先に召し上がっててください
お爺さん、お食事は召し上がりましたか?
尊敬語の語彙には助詞・名詞・動詞など、いろいろあります。
ちなみに진지は高齢の方に対して用いるイメージがあるので、若い人がちょっと目上の人に対して使うということはないでしょう。
敬語を一度に全部覚えるのは大変なので、少しづつ学んでいきましょう。