韓国語では「単位」に合わせて漢数詞と固有数詞、2種類の数字を使い分けています。

どんな単位を使うかによってどちらの数詞を用いるのかが変わってくるわけですが、韓国で日常的に使われている単位を紹介していきます。

数詞と単位の組み合わせ

算用数字とよく使われる単位

漢数詞とはいわゆる算用数字のことで、これに用いる単位として代表的なものは次の通りです。

単位 数字
金額:원/엔 27,000(ウォン)
1,580(円)
暦:년/월/일 1983 10 20
(1983年10月20日)
時間:분/초 2 35
(2分35秒)
階層:층 1(1階)
60(60階)
番数:번 18(18番)
7지(7番地)
人分:인분 2인분(2人分)
5인분(5人分)
気温:도 20(20度)
영하17(零下17度)
ページ:페이지 13페이지(13ページ)
号:호 1(1号)
8실(8号室)
回:회 제10(第10回)
5 초(5回表)

代表的なものは金額です。

また「回」は野球の試合にも使い、イニングの表と裏はこのように表現します。

3회 초:3回表
9회 말:9回裏

このくらい覚えておけば、漢数字の表現は困ることはないでしょう。

数え数字と単位の表現

固有数詞と一緒に使う単位には主に次のものがあります。

単位 数字
個数:개 (みかん1個)
回数:번 (2回/2度)
年齢:歳 (10歳)
人数:명/분 (3人)
(4名様)
時間:시 일곱 (7時)
杯:잔 맥주 한 (ビール1杯)
枚:장 명함 다섯 (名刺5枚)
冊:권 잡지 네 (雑誌4冊)
瓶:병 소주 세 (焼酎3瓶)
着:벌 양복 두 (スーツ2着)
匹:마리 고양이 여섯 리(猫6匹)
台:대 차 한 (車1台)
箱:갑 과자 한 (おかし1箱)
枝:개비 나뭇가지 두 개비(木の枝2本)

固有数詞を使う代表は個数人数です。

また年齢は固有数詞を使うのが基本ですが、算用数字を使う場合もあります。

履歴書などの書類に年齢を記入するなど、満年齢を使用することがありますが、そういう場合には-세を使い、数字は漢数詞で読むことになります。

算用数字とかぞえ数字を混ぜて使うケース

時間には固有数詞、分や秒には算用数字が用いられる

時間は算用数字と数え数字を混ぜて表現する複雑なケースで、時には固有数詞を使い、分・秒には算用数字が用いられます。

기록은 두 시간 사십오분 이십초예요.
記録は2時間45分20秒です
접수는 11월30일 오후 여섯 시 삼십분에 마감합니다.
受付けは11月30日午後6時30分に締め切ります

ただし時間に漢数詞のみを使うケースがないこともありません。

공육시 정각부터 인질 구출작전을 시작한다.
06時正刻より人質の救出作戦を開始する

軍や警察などでは漢数詞を使った「24時間単位」で時間を表すこともあります。

100をこえた数にもかぞえ数字を混ぜて使う

年齢や人数など固有数詞を使う場合に数字が100を超えると、漢数字を混ぜて使うことがあります。

서울시에 거주하는 백여덟 살 할머니가 국내 최고령자로 확인됐습니다.
ソウル市に住む108歳のお婆さんが国内で最高齢者であることが確認されました
폭발사고로 인한 부상자수가 이백서른 명으로 늘어났습니다.
爆発事故による負傷者数が230名に増加しました

100から上の数字は算用数字を使い、99以下の部分をかぞえ数字で表現します。

しかし3ケタ以上の数字でも、すべて漢数字で表現する場合はあります。

오늘 신종독감의 신규확진자수는 백십구 명이래요.
今日の新型インフルエンザの新規感染者は119名みたいです

ニュースなどによっても使い方に差はあるので、アナウンサーがどのように言っているか見てみるのもいいでしょう。

数え方がややくしく複雑なケース

갑がよく使われるのはタバコの箱

갑(箱)はパッケージした小さめの箱に用いることが多い単位です。

よく使われるのは「タバコ」で、たばこ1箱(20本入)は담배 한 갑となります。

また箱といえば「ダンボール」ですが、ダンボールは箱そのものを박스と言うので、ダンボール2つなら박스 두 개となります。

ちなみにお菓子の箱も小さいパッケージなら갑ですが、贈り物にする大きな詰め合わせのようなものになると한 박스という場合も多いです。

タバコ1本の数え方は複雑でわかりにくい

たばこの本数を数える時は表現がいくつかあり、ややこしくなります。

개비(~本)
개비は木の枝など細長いものを「~本」と数える時に用い、たばこ1本はこれにあたります。

가치/까치
時には담배 한 가치만 빌릴 수 있나요?のような言い方もします。

대(~服)
一服するという場合には담배 한 대만 피우다のように表現します。

迷ったら単位を取り除き、数字だけにしてしまいましょう。

単位と数字は慣れるしかないので、どんどん練習しましょう。