韓国語で年齢について話す時、日本語と違うのは二つの言い方があることです。

一つは-살を使った方法で、もう一つは-세を用いたものですが、どのように使い分けるのでしょうか。

ここでは歳の数え方とその表現を紹介していきます。

一般的に使われるのが「-살」

日本でいう「数え年」のこと

日本でいう「数え年」に相当し、日常的に使われるのが-살です。

生まれた日を一歳とし、そこから年が明けるたびに年齢が増えていきます。

生まれた日:1歳(満0歳)
年が明ける:2歳(満0歳)
次の誕生日:2歳(満1歳)
年が明ける:3歳(満1歳)

自分の数え年を知りたい時は、今年の誕生日がまだ来ていない人は満年齢に2を足し、誕生日後なら1を足します。

ちなみに誕生日が1月1日の人は生まれてすぐに1歳(満0歳)、そこから新年(誕生日)のたびに1を足していくだけなので、数え年は常に「満年齢+1」となります。

ところが12月31日生まれの場合、生まれた次の日にはすぐ2歳になってしまうので、数え年が「満年齢+2」の期間が大半になってしまいます。

数え年には「数え数字」を使う

数え年という名前の通り、年齢をカウントする時は数え数字を使用します。

다음 달 19일로 스물 일곱 살이 됩니다.
来月の19日で27歳になります
한국에서는 열 아홉 살이 돼야 술을 마실 수 있어요.
韓国では19歳にならないとお酒は飲めません

「하나, 둘, 셋, 넷, 다섯…」と数えるあれです。

数字の読み方については以下のページを参考にしてください。

スープ餅を食べてまた一つ歳をとる

数え年では年が明けるたびに全員歳をとるわけですが、韓国では新年になると떡국というスープ餅を食べます。

そのため「떡국을 먹고 나이도 먹는다」ということわざもあります。

お正月に食べるスープ餅は첨세병(添歲餠)と呼ばれ、また一つ年齢を重ねたことを実感できる食べ物です。

まさに「歳を食う」わけです。

公の場で使うことがある「-세」

履歴書などの「書類」に多い満年齢

公的な文書などには満年齢による表記が用いられます。

이력서에 나이를 적을 때는 ‘만 29세’처럼 기재합니다.
履歴書に年齢を書く場合は「満29歳」のように記載します

-세は「歳」の漢字なので、数字には漢数字を使います。

「일, 이, 삼, 사, 오…」と数えるいわゆる算用数字なので、韓国語を学んでいる外国人にとってはこちらの方が楽だと思います。

ニュースなどでも「-세」を見かけることは多い

ニュースなどでも-세による年齢表記を見かけることは多いです。

70세 할머니가 서울시에서 표창을 받았습니다.
70歳のおばあさんがソウル市から表彰を受けました
65세 이상의 남성은 감염의 위험성이 높은 것으로 나타났습니다.
65歳以上の男性は感染のリスクが高いことが判明しました

しかし-살を用いることもあるので、-세と-살どちらを使っているか注目してみてもいいですね。

ちなみに普段の会話で年齢に-세を使っても問題はありません。

우리 아버지는 올해 60세가 되세요.
父は今年60歳になります

数え数字が難しいという人は慣れるまで両親の歳などに-세を使ってもいいでしょう。

もちろんどちらでも答えられるようにするのがベストです。

相手の歳をたずねたり、年齢について話をする

数え年はややこしいので「生まれた年」を聞く

満年齢と数え年を併用すると、どうしてもややこしくなります。

そのため年齢をたずねる時に相手が生まれた年や干支を聞くことも多いです。

소영씨는 몇 년생이에요?
ソヨンさんは何年生まれですか?
수경씨는 무슨 띠예요?
スギョンさんの干支は何ですか?

お互いの生まれた年が同じであれば、同い年として接しようというわけですね。

あるいは빠른년생(早生まれか)どうかを聞いて、同学年なら気楽に接しようというケースもあります。

ちなみに학번(学番)といって、大学に入った年をたずねることもあります。

大学生になっても「早生まれ」はお酒が飲めない?

韓国では19歳(数え年)から飲酒が可能になるので、大学生になればお酒が飲めるということになります。

빠른년생의 경우 대학 입학 후에도 일정기간 동안 음주는 금지됩니다.
早生まれの場合、大学入学後も一定期間飲酒は禁止です

しかし早生まれの人は大学生になった時点では18歳なので、新年まで待たなければいけません。

大学生だからといって、すぐに飲酒はできないんですね。

ただし浪人して大学に入る人もいるので、早生まれの大学一年生がみんなお酒が飲めないというわけではありません。

ちなみに学生が多い街の飲食店では、注文時に身分証を確認されることがあります。

まずは自分の年齢をすぐ答えられるようにし、そこから家族や友達など、まわりの人の歳を話しながら数字の練習をしていくといいでしょう。