-ㄴ다や-는다など、いわゆる한다体は間接話法のベースにもなる大事な文法です。

ただ普段の会話で使うことは少ないこともあり、難しく感じることも多いのではないでしょうか。

한다体がややこしくなりやすい文型のパターンとしては大きく二種類あります。

否定文や時制の変化に対応して使う場合

한다体の作り方について、基本的なことは以下のページを参考にしてください。

否定文と使う時の文型は動詞と形容詞では異なる

まずは한다体を-지 않다や-지 못하다など、長い否定文と組み合わせる場合です。

動詞の否定文

찬 음식만 먹지 않는다.
冷たいものばかり食べない
에어컨을 빵빵하게 켜지 않는다.
エアコンをガンガンに点けない

動詞を한다体にする時は-ㄴ다/는다を使うわけですが、-지 않다の語幹は「-지 않」の部分になります。

そのためパッチムがある動詞と同じとみなし、-지 않는다となります。

나는 배고픔을 참지 못한다.
私は空腹が耐えられない

-지 못하다の語幹は「-지 못하」なので、パッチムがないケースのように扱い、-지 못한다となります。

そしてここから、한다体と組み合わせるのが形容詞の否定文の場合、また文型が変わります。

形容詞の否定文

날씨는 안 좋지만 하나도 춥지 않다.
天気は良くないけど全く寒くない

形容詞は原型をそのまま語尾にするのが原則でした。

そのため否定文も、-지 않다でしめくくりましょう。

過去形や未来形との組み合わせるとどうなる?

한다体を過去形や未来形と使う場合は、形容詞のように原型を語尾に持ってくると考えましょう。

過去の文の한다体

지금 서울은 50년전보다 훨씬 땅값이 올라갔다.
今のソウルは50年前よりはるかに土地の値が上がった

もとは올라가다ですが、過去の原型は올라갔다で、これをそのまま使うということです。

거기서 어떤 일이 일어났는지 나는 알지 못했다.
そこでどんなことが起きたのか私は知る由もなかった
충격적인 일이 있어서 아무 것도 먹지 못했다.
ショッキングなことがあって、何も食べれなかった

過去の否定文でも原型は-았다/었다の部分になるので、これが語尾に入ります。

未来の文の한다体

난 반드시 한 번에 서울대로 합격하겠다!
私は絶対に一発でソウル大に合格する!

한다体の未来形は-겠다の部分が原型になります。

そして합격하다の未来形は합격하겠다なので、これをそのまま語尾に使うことになります。

한다体のㄹ脱落は学習者泣かせの文型の一つ

한다体のㄹ脱落とは?

한다体のㄹ脱落は学習者が必ずぶつかる壁と言ってもいいでしょう。

ㄹ脱落とは-ㅂ니다/습니다などを使う際に、活用によって語幹のㄹパッチムがなくなることをいいます。

そしてそのㄹ脱落ですが、語尾を-ㄴ다/는다にする時にも起こります。

적당한 운동은 몸을 건강하게 만든다.
適度な運動は体を健康にする

만들다の語幹は만들ですが、ここからㄹが脱落し、そこへさらに-ㄴ다が入ります。

その結果、語尾は만든다となります。

문제를 1번~10번까지 푼다.
問題を1番~10番まで解く
나에 대해서는 내가 더 잘 안다.
自分のことは自分がよく知っている

풀다や알다も同じ要領で한다体にすることになります。

한다体でㄹ脱落しない語彙もある

実は한다体にもㄹ脱落しないケースがあるんです。

그 여자는 멤버 중에서도 제일 머리가 길다.
彼女はメンバーの中で最も髪が長い
그 카페에서 나오는 라테는 너무 달다.
あのカフェで出てくるラテはとても甘い
예상보다 빨리 진행되고 있지만 아직 완성까지는 멀다.
予想よりも早く進んでいるが、まだ完成にはほど遠い

ㄹ脱落しないケースとは「形容詞」です。

形容詞はあくまで原型が語尾になるので、ㄹパッチムがあってもそのままとなります。

한다体は慣れるまで難しいかもしれませんが、しっかり覚えてください。