理由を表す表現の代表といえば-니까。
この文法は-니까もしくは-ㄹ테니까にして使うことが多いですが、これらにはどのような違いがあって、いつどのように使われるのでしょうか。
今回は二つの違いについて解説していきます。
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「現在、過去、未来」で区別すると考えやすい
「-니까」の意味と使い方
-니까は後ろに続く話の「原因や理由」を表す時に使われます。

道が滑るから、運転には気を付けてください

お腹空いたから先にごはん食べようよ
現在起こっていることや過去の出来事などを、これからの行動や意見の「根拠や動機」にします。
そのため「今こうだから、ああしよう」とか「前はこうだったから、今回もこうやろう」というような命令文や勧誘文によく用いられるのが特徴です。

すでに掃除したから、またやることないですよ
また까を省略した「-니」の形で使うこともあります。
「-ㄹ테니까」の意味と使い方の例
-니까が現在や過去の出来事をもとに話をするなら、未来に起こるであろう出来事や行動などを根拠に意見や考えを述べるのが-ㄹ테니까です。

ちゃんと準備しておくから、心配しなくていいよ

人がいっぱいだろうから、早めに行く方がいいよ

週末にそっち行くから、ちょっと会うのはどうかな?
先のことは誰にもわからないし、確定していないので「意志や推測」のニュアンスが強くなります。
-ㄹ테니까:意志や推測
-니까を未来形で使うために「-ㄹ테니까」にすると考えてみましょう。
過去と未来の文のニュアンス
-니까と-ㄹ테니까では「確実さ」が違う
-니까でも今後のことや未来のことを話す時はあります。
ただその場合、-ㄹ테니까とはニュアンスが変わります。

夕立が降るから、外に出ない方がいいよ
-니까は雨が降るという前提で外に出ないよう方がいいという話をしています。

夕立が降るだろうから、傘を持っていく方がいいよ
一方の-ㄹ티니까は雨が降るだろう、降るかもしれないという予測や推測に基づいた話です。
夕立が降ると予想したのであれば「-ㄹ테니까」
こうした確実性に対する違いも覚えておきましょう。
過去の出来事を「推測する時」も-ㄹ테니까
未来のことを話す時に使うことが多い-ㄹ테니까が過去の話に使われることもあります。

それぞれの都合もあっただろうから仕方ないよ

この時間はお店も閉まってるだろうから帰ろう
未来形には「推測の意味」も含まれているので、過去形と組み合わさせれば、すでに起こったことを推察するというニュアンスになります。
ニュアンスの区別が難しい外国語は、できるかぎり使ってみるのが習得には一番です。