「~です、~ます」といった現在の話ができるようになったら、次は過去形です。
いわゆる「~でした、~ました」というような話に使う表現ですね。
過去形が使えるようになると表現できることが一気に広がります。
過去形の使い方と文の作り方
動詞や形容詞に「-았/었/였」を付ける
過去の話をする時に使うのが-았/었/였です。
現在形に-았/었/였を加える
現在形
쌀을 씻습니다
お米を研ぎます
-았/었/였を足す
↓↓↓
過去形
쌀을 씻었습니다
お米を研ぎました
語尾の前に-았/었/였を加えるだけで過去形になります。
語幹の母音に合わせて「-았/었/였」を使い分ける
過去形は語幹(辞書に載ってる原型から다を除いた部分)の母音によって、-았/었/였のどれを組み合わせるかが変わります。
語幹 + -았/었/였 + 습니다
많다 + -았 + 語尾 = 많았습니다
받다 + -았 + 語尾 = 받았습니다
놀다 + -았 + 語尾 = 놀았습니다
먹다 + -었 + 語尾 = 먹었습니다
이다 + -었 + 語尾 = 이었습니다
만들다 + -었 + 語尾 = 만들었습니다
수영하다 + -였 + 語尾 = 수영했습니다
활발하다 + -였 + 語尾 = 활발했습니다
語幹の母音が「ㅏ、ㅗ」である
先生に誕生日のプレゼントをもらいました
(받다)
友達と江南で遊びました
(놀다)
語幹の母音に「ㅏ、ㅗ」がある時は-았を組み合わせます。
語幹の母音が「ㅏ、ㅗ」以外
学食でスンデククを食べました
(먹다)
これは誰が作ったんですか?
(만들다)
語幹の母音が「ㅏ、ㅗ」以外の時は-었を使います。
하다を使う用言の過去形
하다の単語には-였が付いて하였になりますが、実際は했で発音します。
そこで何をしたんですか?
昨晩に犯人を逮捕しました
友達と夜中まで電話しました
하다は「했습니다」と覚えてしまいましょう。
文型の省略や短縮などが起こることもある
似たような母音が続くと一つは省略される
過去形は単に-았/었/였が入るものだけではありません。
例えば語幹の母音と-았/었で「同じような音」が続くと、母音の発音が省略されることがあります。
가다 + -았 = 가았습니다 → 갔습니다
(ㅏ + -았 = -았)
서다 + -었 = 서었습니다 → 섰습니다
(ㅓ + -었 = -었)
母音が省略される
ユミさんは先に家に帰りました
(가다)
3時間ずっと列に並んでいました
(서다)
가았습니다をはやく発音すれば「갔습니다」になるように、音がつながることで短くなると思いましょう。
二重母音の発音に変化する
語幹の母音と-았/었で組み合わせによっては文型の短縮が起こります。
보다 + -았 = 보았습니다 → 봤습니다
(ㅗ + -았 = -았)
마시다 + -었 = 마시었습니다 → 마셨습니다
(ㅣ + -었 = -였)
語幹の母音と過去形で二重母音になる
昨日は家で映画を見ました
(보다)
いつもよりコーヒーをたくさん飲みました
(마시다)
마시었다を早く発音すれば마셨다になるわけですが、短母音ができればこれら二重母音もちゃんとできるようになります。
名詞の過去形も二重母音の発音の変化の一つ
名詞はそのままでは過去形にできないので이다を過去形にします。
이다 + -었 = 이었습니다 → 였습니다
(ㅣ + -었 = -였)
학교이다 + -었 = 학교이었습니다 → 학교였습니다
(ㅣ + -었 = -였)
이と어で二重母音になる
30年前あれは学校でした
10年前は中学生でした
名詞を使って「○○でした」という文を作るのも二重母音の一つ言えるでしょう。
原則通りに変化しない過去形「変格活用」もある
変化の際に脱落する音がある語彙
過去形の中には規則通りに変化しないケースは「不規則活用」とも呼ばれるものがあります。
例えば過去形になる際に一部の音が脱落するケースです。
・母音(으)が脱落する
크다 + -었 = ㅋ었습니다 → 컸습니다
(ㅋ + -었 = -컸)
・子音(ㅎ)が脱落する
하얗다 + -었 = 하야었습니다 → 하얬습니다
(하얗 + -었 = 하얬)
母音や子音が脱落し異なる発音になる
英語の試験はどうでしたか?
(어떻다)
とてもうれしい気持ちになりました
(기쁘다)
一度に全部覚えるのは大変なので、少しづつ取り組んでみましょう。
語幹の形が変わってから-았/었が入る語彙
過去形には一度形が変わってから-았/었が入るものもあります。
춥다 + -었 → 추우 + -었 = 추웠습니다
(ㅂ → 우)
묻다 + -었 → 물 + -었 = 물었습니다
(ㄷ → ㄹ)
パッチムの音が変化し、そこに過去形が付く
ベトナムはすごい暑かったです
(덥다)
会社まで1時間歩きました
(걷다)
これらは-았/었が入った後に音の省略や短縮が起こるわけではなく、例外としてそのまま覚える必要があります。
また不規則活用の変化の仕方は-아요/어요でも解説しているので、そちらも参考にしてください。
さっそく一昨日の夜に何を食べたか、韓国語で表現してみましょう!