-던데は「~だったけど、~だったが」のように、過去に見聞きしたものを思い出しながら話す時に使われます。
ところが-더라と混同する人も多く、結構ややこしくなりやすい文法です。
そこで-던데について解説していきます。
あくまでも接続表現の一つ
過去の話を前置きとして語るのが「-던데」
-던데を一言で言ってしまうと接続表現です。
接続表現とは「~なので、~けど、~なら」のように、前置きなどについて話す文法のことです。
江南では雨が降ってたけど、ここは快晴だね
例えばこんな感じで、前置きがあるということは必ず話に続きがあるとも言えます。
また-던데には「過去の話」が使われます。
誰かの行動や事実などを思い出しながら話す文法として-더라がありますが、これに接続の-ㄴ데が組み合わさったのが-던데と考えましょう。
-더라は周りの様子や自分が感じたことなどを思い出すだけなので、そこから話をつなげていくといったことはしません。
「-던데」は文末に来ると含みのある文章になる
-던데は前置きなので後ろには何らかしらの文が続くといいましたが、それが省略される場合もあります。
昨日の仁川は天気が快晴だったけど…
朝から道がすごい混んでたけど…
「快晴だったけど、混んでたけど」の後にはどんな話が続くでしょうか。
これは話している本人にしかわからないですが、こうした省略はかなりの確率で起こります。
ヨンジュを見なかった?
図書館に行ってたけど、レポートでもするんじゃない?
もし「図書館に行ってたけど…」というところで言葉が終わっていたらどうでしょう。
「何か試験でもあるのかな?」
「レポート再提出しないといけない?」
「誰かと勉強するのかな?」
どんな話が続くのかはわからないので、その人が何を言いたいのかは推測する必要があります。
これが-던데と-더라の大きな違いとも言えます。
自分が見たものや感じたことを前置きにしてみる
誰かの様子や状態、周りの状況などを表す
過去のできごとについて話す時は-더라と同じく「他人の行動や状態」などを表します。
ソヨンさんは料理が上手でしたね
手ぎわよく料理を作ってるところを見たのか、作ったものを食べたら美味しかったのかもしれませんが、そこからどんな話が続くでしょうか。
事務所に行った時は誰もいませんでしたよ
誰もいない事務所を見たという話ですが、もしかしたら「それが何か?」とでも言いたいのかもしれません。
また-던데で文を終える場合、-요が付けば丁寧な表現になります。
自分が感じた事を表す
-던데は「その時自分が感じたこと」を表す時にも使います。
こないだ食べた肉がすごい美味しかったんだよ
前の冬に日本に旅行した時はすごい寒かったですよ
チゲが思ったより辛くなかったですよ
「お肉がおいしかった」ことや「日本は寒かった」あるいは「チゲが辛くなかった」といったことは実際に経験してみないとわからない話ですね。
ただそこから何を言いたいのかはその場の雰囲気や相手の表情から予想するしかないでしょう。
-던데を間接話法と組み合わせながら応用していく
誰かの発言内容などを思い出し、前置きとして話す
-던데も間接話法と一緒に使うことが多いです。
あの人検事って言ってたけど本当ですか?
テレビで適度の飲酒は体に良いって言ってたよ
みんな福岡は冬も暖かいって言ってましたよ
誰かの話や他人の発言などを前置きとして話すことができます。
-던데で文を終えてもいいし、続けて話をしてもいいでしょう。
~と言ってたけど、~だと言ってたのに
間接話法は文型を短くすることがよくありますが、それを-던데と使うとさらに難易度が上がります。
あの人ソウル大出たらしいけど、本当に実力で入ったと思う?
過度の飲酒は健康に良くないようですよ
冬の沖縄は全く寒くないらしいけど、本当にそうなのかな?
-던데を使った文からどんな話が続いていきそうなのか、なんとなくでもいいので、使いながらニュアンスをつかんでいきましょう。
-던데と-더라고は使い方に共通点もあるため混同しやすくなります。
しかし-던데はあくまで接続表現なので、迷ったら原点に戻ってみましょう。