命令文や勧誘文と組み合わせた間接話法について解説していきます。
-라고や-자고を使った表現とありがちなミスや注意点を押さえましょう。
命令や勧誘の間接話法が得意でない人は、自分が苦手とする部分を確認してみてください。
命令文の間接話法に取り込む
指示(~しなさい)の基本は「-라고 하다」
命令文の間接話法は動詞の語幹に-라고 하다を組み合わせて使います。
動詞 + -(으)라고 하다
가다 + -라고 = 가라고 하다
오다 + -라고 = 오라고 하다
공부하다 + -라고 = 공부하라고 하다
입다 + -으라고 = 입으라고 하다
찾다 + -으라고 = 찾으라고 하다
읽다 + -으라고 = 읽으라고 하다
パッチムがない語彙には-라고を使い、パッチムがある場合には-으라고を入れます。
会社が出張に行ってこいだそうです
(갔다오다)
結婚式の時はスーツを着なさいと言いました
(입다)
明日は5時まで来いって聞きました
(오다)
命令の間接話法では「私が~しろと言いました」のような文も出てきます。
そのため誰が言っているのかも意識しましょう。
やってしまいがちなミスや難しい表現は?
-라고 하다を使う際に次のようなミスが起こることがあります。
お母さんが毎日勉強しろって言います (ㅇ)
お母さんが毎日勉強しろって言います (x)
하다動詞の命令形「해라」をそのまま-라고 하다と組み合わせてしまいがちです。
しかし해라고ではなく、하라고になります。
ちなみに命令の間接話法の中でも주라고と달라고は学習者がややこしくなりやすい部分です。
短縮形は「래요/랍니다」
短縮形は「래요」や「랍니다」となります。
関連がある情報は片っ端から集めなさいって
(수집하다)
明後日まで急いで終わらせろって
(끝내다)
ところで命令の間接話法は名詞の間接話法と似たように見えても中身や意味は全く違います。
混同しないよう注意しましょう。
命令文の種類と文型の変化
「~するな」という禁止の間接話法
禁止の表現「~するな」を間接話法にすることもあります。
台風が来るから旅行に行くなと言いました
遅い時間に電話するなと怒られちゃいました
禁止の間接話法は動詞の語幹に-지 말라고 하다が付きます。
夜に一人で外出するなって
また-지 말라고 하다を短縮形にすると-지 말래요になります。
敬語表現が組み合わさった命令
~しなさいという指示を間接話法にする際に、敬語表現と組み合わせることもあります。
お医者さんがそこにお座りくださいと言いました
教授がこの本を読んでみなさいとおっしゃいました
-라고 하다のどの部分に「-시」が入るかがポイントになります。
目上の人から命令文:-라고 하시다
間接話法と敬語の組み合わせも少しづつ練習してみましょう。
勧誘文の間接話法とその文型
基本は「-자고 하다」で短縮形は「재요」
動詞の語幹に-자고 하다をつけて使います。
動詞 + -자고 하다
가다 + -자고 = 가자고 하다
먹다 + -자고 = 먹자고 하다
공부하다 + -자고 = 공부하자고 하다
語幹のパッチムの有無を意識しないで済むのはいいですね。
一緒に台湾に旅行に行こうって
(가다)
今日は一緒にお昼食べようって言ってます
(먹다)
文によって달라고を使ったりという変則もないので、覚えやすいと思います。
短縮形は「-재요/잡니다」
短縮形は「-재요」や「-잡니다」となります。
図書館で一緒に勉強しましょうだって
友達が7時半に回基駅で会おうって
勧誘文の短縮形は文型をさっと確認してしまいましょう。
勧誘の伝聞でありがちなミス
勧誘の間接話法でありがちなミスが「禁止の勧誘」です。
夏は昼に外に出ないようにしようって (ㅇ)
賞味期限の過ぎた牛乳は飲まないようにしようとのことです (ㅇ)
禁止の文型「-지 말다」に-자고 하다が付いて、-지 말자고 하다となります。
ところが禁止の表現は-지 마요で使うことも多いため、-지 마자고と間違えてしまいがちです。
마시지 마자고 해요. (x)
組み合わさる言葉の原型がどんなものかにも注意しましょう。
なんだかんだ言っても間接話法は慣れしかないので、少しづつ練習していきましょう。
時には数をこなすことも大事です。