「-란 말이야、-단 말이야」
韓国の映画やドラマを見ながら、こんな感じの言葉を聞いたことはないでしょうか。
ここではこうした表現のニュアンスや使い方について解説していきます。
間接話法に「-말이다」が組み合わさった文
間接話法がどう短縮されているの?
-란 말이다や-단 말이다は間接話法に-말이다を組み合わせたものです。
・-다고 하다+-ㄴ/은+말이다
=-다고 한 말이다
=-단 말이다
・-다고 하다+-는+-말이다
=-다고 하는 말이다
=-다는 말이다
・라고 하다+-ㄴ/은+-말이다
=-라고 한 말이다
=-란 말이다
・라고 하다+-는+-말이다
=-라고 하는 말이다
=-라는 말이다
하다の部分が連体形「-는、-ㄴ/은など」になり、そこに-말이다がつきます。
話を強調したり、内容を確認する
-말이다には「~ということ、~なこと」のような意味合いがあります。
今は台湾にいるってこと?
あの人少し変ってことだよ
その人がミンギョンさんの新しい彼氏ってこと?
-말이다を使うことで間接話法の部分を強調したり、内容を確認するというニュアンスになります。
そのため間接話法の基本や-말이다を使った表現を押さえておくと、より内容が理解しやすくなります。
話を強調する時のニュアンス
平常文を強調するとどうなる?
内容を強調するということは、普通に言うよりもずっと意味合いが強くなります。
心からおまえを愛しているんだ
それは嫌だって。何度も言ってるでしょ
ただし日本語には訳しにくいかもしれません。
私すごい疲れてるんだよ
単に피곤해요と言うよりも強い印象になるので、疲れて何もしたくないんだという感じをアピールできます。
文の種類によってもバリエーションがある
強調するのは平常文でなくても構いません。
それをどこで買ったのかって話ですよ
(疑問:-냐고 하다)
早く来てって言ってるじゃん
(命令:-라고 하다)
早く行こうよ
(勧誘:-자고 하다)
疑問文や命令文などの間接話法の短縮の仕方と合わせて、よく使いそうなパターンを覚えておくといいでしょう。
「強調」にも順序がある?
同じことを何度も言う場合、二回目や三回目の方が言い方もきつくなる傾向にありますが、その時も-말이다が活躍します。
段階的に言い方がきつくなる?
빨리 해.
早くしてよ
もう一回言う
↓↓↓
빨리 하라고.
早くしてって
さらに言う
↓↓↓
빨리 하란 말이야.
早くしろってば
二度、三度同じことを言わされると、イラっとしてくる時があると思いますが、そういう時に使うとぴったりな表現ですね。
感情がより表に出る言い方をする
確認というより感情表現の一種
疑問文で使うと話の内容を確認するという意味合いもありますが、それよりもある種の感情が込められていることは多いです。
これ全部あなたが自分で作ったの?
この人は「感激や感動」を表現しているのかもしれません。
今日もまた遅れるの?
待ち合わせをしていてこのような言葉が出てきたら、相手に対してがっかりしたり、怒りたい気持ちが表れているでしょう。
また말を말씀にすれば、敬語表現として使うことができます。
ここを私一人で掃除しろとおっしゃるんですか?
もしこういう言い方をすれば「一人でやれなんて冗談じゃない」という気持ちが強いかもしれません。
言葉は確認でもそこにどんな感情があるのかを考えると、より的確に話の内容を把握できるでしょう。
間接話法と「것」と組み合わせた文もある
-말이다のかわりに、것を使うこともあります。
それが大変で簡単じゃないんですよ
彼氏とアイスをめぐってケンカしたってこと?
この人は一体何て言ってるんだ?
場合によっては말と것のどちらかのみ使うこともありますが、入れ替えたりしながら、いろいろ練習してみましょう。
-단 말이다は感情表現の強い韓国語ならではの言い方ではないかと思います。
使いこなせるようになれば、韓国人とより近い距離感で話ができるようになると思うので、ぜひマスターしてください。