「난 말이야」
「그거 말입니다」
こんな表現を聞いたことはあるでしょうか。
名詞や接続詞などを말と一緒に使うわけですが、今回はこうした「말」を使った表現について解説していきます。
※サンプル音声がある場合、例文の横のスピーカーのマークを押すと音声が再生されます。
前に来る「名詞」を強調する
○○ 말이에요で「~のこと」なんだけど
○○ 말이다は前に来る名詞を強調します。

先週紹介で会ったあの男性なんだけど

あのプロジェクトのことですよ
「彼のこと、プロジェクトのこと」のように「~のこと」と訳するとわかりやすいかもしれません。
敬語としての表現もある「-말씀」
말を말씀に変えれば、敬語としての表現も可能です。

こちらでしょうか?
ニュアンスとしては「こちらのことですか?」のような感じです。

こちらのことをおっしゃってるんでしょうか?
あるいはこういう言い方も可能です。
ちなみに似たような言い方として-단 말이야や-는 말이야などもありますが、これは間接話法を応用した別の表現なので、区別して考えましょう。
-말이야「~はな」はぞんざいな言いまわし
○○ 말이야にすると、ざっくりとした言い方になります。

私はね…

チキンの店ってさあ…
こうなるとタメ口の表現になりますね。
強調とはちょっと違うかもしれませんが、こんな使い方もあります。
前に来る「表現」を強調する
接続詞との使用が一番多い?
名詞ではないものの말と一緒に使わることが多いものに接続詞などもあります。

しかしですよ

ところでですね

だからなのか?
あくまで前の言葉を強調するだけなので、말そのものに意味はありません。
まったくだよ、そうだよ、そうですね
直前の言葉を強調する「말」の表現の中で、耳にする機会が多いのはこれではないでしょうか。

梅雨はいつ空けるかな

そうだよね
그러게は相手の意見に同意するニュアンスとしてよく用いられます。
ニュアンスは同じでも丁寧さは違う
그러게 말입니다.
그러게 말이에요.
그러게요.
그러게.
丁寧な言い方から、ざっくりとした言い方までありますが、どれも意味としては同じです。
ドラマなどでも意外なシーンで出てくることがあるので、もし出てきた時はちょっと注意してみてみましょう。