韓国語で「やめろ、やめなさい」と言いたい時。
状況に合わせて하지 마と그만해を使い分けますが、二つの違いは何でしょうか。
今回は韓国語の「やめろ」に関する表現について解説していきます。
はじめから何もしない「하지 마」
「-지 말다」を命令形にしたもの
禁止を表す文法-지 말다を使うことで「やめろ」という文を作ることができます。
禁止というだけあって、最初から何もしてはいけないというニュアンスです。
人を外見で判断するのはやめてください
暗いところで恐い話しないでよ
食事中に携帯さわるのやめなよ
携帯をさわるなというのも、そもそそも食事中に携帯を見ることをよく思っていないからですね。
いつ注意するかが重要ではなく、どうしてほしくないのかがポイントです。
「-지 말아요」と「-지 마라요」どっちが正しい?
-지 말다の使い方に-지 말아요と-지 마라요があります。
友達を悪く言わないでよ
講義の時間に寝ないで
9時までは起こさないでください
文型がややこしくなる人もいるかもしれませんが、実はこれどちらでもいいんです。
あまり気にせずに好きな方で表現しましょう。
全部で「-지 마요」はいくつある?
-지 말다を命令文として使う時にㄹが脱落する時もあれば、しないこともあります。
ㄹが脱落するとどうなる?
ㄹが脱落しない | ㄹが脱落する |
---|---|
-지 말아요 | -지 마요 |
-지 말아 | -지 마 |
-지 말아라 | -지 마라 |
どちらを使っても問題はないものの、会話ではより短い表現を使う傾向はあります。
これ以上は何もしない「그만해」
「やめろ、中止しろ」という命令
今までしていたことを「止める、中止する」という意味の그만하다を命令文にして使いますす。
中止を促す表現なので、基本的に何かをやっている途中で話しかけることになります。
冗談はほどほどにしてください
片思いはもう終わりにしなよ
誰かにこんな感じのことを言えば、もう「その人のことは諦めなさい」というニュアンスになります。
ゲームはそのくらいにして勉強でもしなさい
ケンカの仲裁に入る場合は「これ以上争うのはよせ」という意味になるので、그만해を使います。
하지 마が「No」なら、그만해は「Stop」です。
하다以外の動詞でも使い方は同じ
やめろは「그만+動詞」の形でも使うので、하다以外の言葉が入っても動作の途中で注意することには変わりません。
テレビはそのくらいにして早く寝なさい
「これ以上~するな」という感じで、中断を促しているのがわかると思います。
また그만はこれまで習慣的に行ってきたことをやめさせたい時にも使うことができます。
太るから夜にアイス食べるのはもうやめなよ
お医者さんが言ってるように今後お酒はだめだよ
日ごろお酒を口にしている人に対して言うのであれば、これからはお酒を控えなさいというニュアンスになります。
ちょっと変わった「やめろ」もある
仕事や会社などを「辞めろ」と辞職を勧告する
하지 마や그만해以外で「やめろ」を表現するケースもあります。
今回の事件は君が責任取ってやめなさい
옷을 벗다には「仕事を辞める」という意味もあります。
これは制服やユニフォームを脱ぐことが辞職を連想させると考えましょう。
会社が辞表を書けと言ってるけど、何で書かなきゃいけないの?
사표를 쓰다は退職願を書くことが、そのまま仕事を辞めることにつながるからですね。
好きなものを「ひかえる」よう勧める
好きなものを我慢したり、ひかえる時の「やめる」には끊다を使います。
ダイエットするなら甘いものやめなよ
お医者さんにたばこやめなさいって言われたらしいよ
끊다は甘いものだけでなく、お茶やコーヒー、たばこやアルコールといった「嗜好品」にも使える言葉です。
また酒やたばこをやめなさいと言われるような「~と言われる」は受け身ですが、韓国語では間接話法を使って表現することになります。
いたずらやちょっかいを出してきた相手に「やめろ」と言いたい時は、最初から何もしてほしくないので하지 마を使うことになります。