一口にやめると言っても「辞める」や「止める」など、いろんな語彙があります。
韓国語も同じで그만하다や그만두다などがありますが、これらはどう使い分ければいいでしょうか。
今回は韓国語で「やめる」を意味する言葉を紹介していきます。
今やっていることをやめる「그만하다」
進行中の動作を止め、ものごとを中断すること
그만하다は「手を止める、中断する」といったニュアンスで使う言葉です。
勉強はやめてごはん食べに行こう
わかったから小言はそのくらいにしろよ
もう戦争や争いはやめて、平和な世の中になればと思います
勉強や仕事などであれば「ひとまずやめる」のような意味になるし、説教や小言なら「いいかげんにしろ」といった話ですね。
ただし中断と言っても「5分休憩してまた勉強する」といったように、すぐに再開はしない(ずっと再開しないこともある)のがポイントです。
하다を他の言葉にして「ほどほどにする、そのくらいにする」
그만하다の하다の代わりに他の語彙を使うこともできます。
そのくらいでもう家に帰ろう
「そのくらいで切り上げて、もう行こう」と言いたい時などには、그만 가자となります。
いい加減に機嫌直しなよ
毎日ジトジトして、もう雨はかんべんしてほしいんだけど
비가 오다と使えば、雨が止んでほしい、これ以上降ってほしくないということですね。
「そのくらいで、その程度で」というニュアンスに対して、どんな言葉をつなげていくかは使う人次第です。
形容詞の그만하다には注意しよう
그만하다は「その程度だ、そのくらいだ」という形容詞としてもこともあります。
傷がその程度なら不幸中の幸いでしたよ
そのくらいのことで何を怒ってるの?
高いお金を出して買うということは相応の価値があるってことです
形容詞になると、動詞とは使い方も意味も変わります。
形容詞:そのくらいである
やめるという意味で使う時とは別に考えましょう。
今までやってきたことをやめる「그만두다」
仕事や会社を辞める時によく使う
그만두다は「辞める」の意味でよく使われます。
先月職場を辞めました
俳優をやめて映画監督に挑戦するそうです
男性も女性も誰だって仕事を辞めたいと思うことは時々あります
自らの意思で仕事をやめる、職場を退職するような場合にはおなじみの語彙ですね。
長く続けてきたことをやめる時
그만두다が그만하다と異なるのは続けてきたことをやめてしまうという点です。
すごいきついからダイエットはやめました
学業に専念しようと歌手を辞めたようですよ
31歳の時に会社を辞めてクリエイターの道を選んだそうです
これまでやってきたことをやめてしまうので、勉強や運動などはもちろん、学校や会社をやめるといった時にも使うわけです。
二度とやらないかもしれないことがポイント
그만두다は一度やめてしまったことを二度とやらないかもしれないのもポイントです。
4年制大学をやめて専門学校に入ろうか悩んでいます
一般的に学校をやめた場合、再び同じ学校に入りなおすことはまずないと思います。
いい人をやめれば気持ちも楽になると思いますよ
スポーツをやめようと思うくらいたくさん練習しました
時間をおいて再開するかどうかはその人次第とはいえ、二度とやらない可能性もあるのが그만두다です。
「好きなもの」をやめる時には?
コーヒーやたばこなど、嗜好品には「끊다」
好きなものをやめる場合には끊다を使います。
主に「お茶、コーヒー、たばこ」などの嗜好品に用いられる場合が多いです。
その日以来酒はやめ、借金もすべて返したそうです
やっぱりデザートはやめれません
タバコをやめれないのは中毒性のせいです
まさに好きなものやその誘惑を断つイメージですね。
個人的にはコーヒーがやめれません!
食べ物以外の楽しみ「趣味」には否定文を使おう
嗜好品は一般的に「口にするもの」を指します。
そのため車やバイク、あるいはゲームといった「操作すること」によって楽しみや満足感が得られるものではどうでしょう。
もうゲームはしません
今後バイクに乗るつもりはないよ
끊다を使ってもいい場合もありますが、趣味といえるものには안を使いましょう。
もちろんすべての趣味に안を使うわけではないですが、否定文を使うケースがあることも知っておくといいと思います。
好きなものをやめるって難しいですが、何かを続けることもまた難しいですね。