「これは絶対あの人じゃないと」
「この料理にはやっぱり、あれがないと」
こういった文に使える文法の一つに-아/어야があります。
「~でこそ、~してこそ」という必須条件を表しますが、これがわかると会話にも幅が出てきます。
強い条件を表す文とは?
他のものは一切許さないことを意味する
後に来る内容が成立するための条件を表します。
信号が青の時だけ渡れます
「青でこそ渡れる」というのは、青信号であることが道路を渡ることの条件です。
言い換えれば「赤で渡ったらいけない」という意味ですね。
このように条件を満たさないものは一切認めないのが-아/어야です。
「~してこそ、~しないとだめ」を表す文
強い条件を表すので「~してこそ、~してはじめて」という意味合いにもなります。
なんでチゲに塩を入れるの?
チゲは塩を入れるから美味しいんですよ
チゲは「塩を入れてこそ美味しい」という話ですが、逆に言うと「塩を入れなければ美味しくない、塩は絶対に入れるべきだ」ということになります。
絶対的な条件がどんなものか、イメージできたでしょうか。
必須条件の文にはどんなパターンがある?
ある行動や動作が必要になる
-아/어야を動詞と使うことで、後ろに来る内容が成立するための条件となる「行動や動作」を表します。
たばこやめないとだめですよ
たばこをやめてこそ健康な体になれるという文です。
言い換えると「たばこはやめなさい」ということですね。
ちゃんと勉強しないといい大学に入れないよ
一生懸命勉強してこそ大学に入れるんだという文ですが、言い換えると「ちゃんと勉強しないと大学に入れないぞ」という意味ですね。
禁煙や勉強といった「行動」が条件になっていることがわかると思います。
ある状態や状況が必須になる
-아/어야を形容詞と用いた場合は、後ろの内容が成立するための「状態や状況」を表します。
赤いからりんごじゃないんですか?
赤いからこそりんごだという文です。
逆に言うと「赤くなければリンゴとして認めない」という意味でもあるので、この人は青りんごは一切食べないのかもしれません。
おいしいキムチがないとできない料理です
おいしいキムチがあってこそ可能な料理という文ですが、細かい説明は必要ないでしょう。
いずれも「リンゴが赤い状態、おいしいキムチがある状況」が条件になっていますね。
ある人物やものが必要である
-아/어야は「人やもの」に対して使うこともあります。
これはウンギョンさんじゃないとできないよ
この仕事はウンギョンさんだからできるというのは、言い換えると「他の人にこの仕事は任せられない」ということにもなります。
壁紙はやっぱり白ですよ
壁紙の色は「白じゃないと」という文なら、他の色の壁紙では嫌だということですね。
「やってみなきゃわからない」を韓国語で?
「やってみなきゃわからない」を-아/어야で表現してみてください。
※タップして答えを確認できます
やってみなきゃわからないよ
直訳すれば「해 보지 않으면 모른다」ですが、実際にはそのような言い方をすることはまずないでしょう。
「やってみてこそわかる」という文なので、言い換えれば「やってみなきゃわからない」というニュアンスになります。
直訳するのが難しい表現も多いですが、少しづつ覚えていきましょう。