韓国語の動詞は「自動詞」と「他動詞」に分けることができます。

二つは助詞の使い方が異なるのが特徴で、これがわかると-이/가と-을/를の間違いも減っていきます。

今回は韓国語の動詞と助詞の関係を押さえましょう。

自動詞ってなに?

「S+V」の文で使う動詞

自動詞とは主語自身がどうするのか、どうなるのかを表す言葉です。

저는 매일 6시반에 일어나고 가볍게 운동한 다음에 밥 먹어요.
私は毎日6時半に起きて、軽く運動した後にご飯を食べます
다음 달에 친구가 일본에서 놀러 오는데 어디를 구경시킬까?
来月友達が日本から遊びに来るけど、どこを見物させようかな

自動詞の文は”S+V”の構文になり、主語である「私」や「友達」がどうするのかを表しています。

「私は – 起きる
「友達が – 来る

つまり「〇〇が~する、△△が~した」というような話に使われるのが自動詞です。

自動詞は目的語を必要としない

自動詞の文では目的語(~を)を必要としません。

저는 아침 9시에 회사에 가면 회의에 참석합니다.
私は朝9時に会社に行ったら、会議に参加します
피로가 잘 풀렸고 몸이 가볍습니다.
疲れがすっかり抜けて、体が軽いです

自動詞はそれ自体が行動や変化することを意味します。

そのため-을/를を使わない文とも言えます。

他動詞ってなに?

「S+O+V」の文で使う動詞

他動詞は他にどんな影響を与えるのかを表す言葉です。

저는 고기를 먹을 때 반드시 야채도 같이 먹어요.
私はお肉を食べる時、必ず野菜も一緒に食べます
나는 한 달에 한 번씩 꼭 영하를 봐요.
僕は月に一回必ず映画を見ます

他動詞の文では”S+O+V”の構造になります。

「私は – 肉を食べる
「私は – 映画を見る

主語(S)と述語(V)だけでなく、目的語(O)も使われるのが特徴です。

他動詞には「-을/를」を入れよう

他動詞を使う文には目的語(-을/를)を加えましょう。

남아 있는 재료를 몽땅 털어 넣고 잡채를 만들었습니다.
残った材料を全て放り込んでチャプチェを作りました
가마솥으로 밥을 지어봤는데 생각보다 잘 된 것 같아요.
釜でごはんを炊いてみたけど、思ったよりもうまくできました

「作る」と「炊く」は、どちらも「~を」にあたる言葉が必要なことがわかると思います。

したがって自動詞と他動詞は、目的語の有無によって区別するという点を押さえておきましょう。

ところで一つの文章に複数の文(複数のSやV)が含まれていることはよくあり、長文ほどややこしくなります。

受け身や使役の文章と動詞

受け身の単語は自動詞と考えてよい

受け身(~される)の単語は自動詞に含まれます。

이 키를 가지고 가까이 다가가면 문이 자동으로 열려요.
このキーをもって近づくと、ドアが自動で開きます
2000년대에 300만부가 팔렸던 인기잡지가 올해에 다시 등장합니다.
2000年代に300万部売れた人気雑誌が今年再び登場します
교통사고를 낸 범인은 현장에서 달아났지만 3일 뒤 최포됐어요.
交通事故を起こした犯人は現場から逃走したものの、三日後に逮捕されました

受け身の動詞は主語の動作や変化を表すことがほとんどで、目的語が必要ないケースといえます。

「ドア – 開く
「雑誌 – 売れる
「犯人 – 逮捕される

되다動詞も大抵は自動詞になると考えていいでしょう。

使役の単語は他動詞の場合がほとんど

使役(~させる)の表現は他動詞に当てはまります。

철을 높은 온도로 가열시킨 후 반복적으로 두드리므로 강도가 올라갑니다.
鉄を高い温度に加熱した後、何度も叩くことで強度が増していきます
아침에는 아이를갈아입히고 도시락도 싸야 해서 정신이 없어요.
朝は子供を着替えさせて、お弁当も作らないといけないから大変です

目的語である「鉄」や「子供」には助詞-을/를が使われていますね。

「鉄を – 加熱させる
「子供を – 着替えさせる

主語が省略されていますが「目的語+他動詞」はしっかり文に組み込まれているのがわかると思います。

自動詞と他動詞どっち?

次の動詞は自動詞でしょうか?それとも他動詞でしょうか?
※答えはタップして確認できます

1.
어제는 친구랑 감자탕을 먹었어요.
昨日は友達とカムジャタンを食べました
2.
피곤해서 그런지 화장이 잘 먹지 않습니다.
疲れてるせいかメイクのノリがよくないです
3.
새로운 양복을 마련하는 데 50만원 먹었어요.
新しいスーツを仕立てるに50万ウォンかかったよ

動詞の中には自動詞と他動詞、両方の特徴を持つものが存在します。

辞書を引くと動詞には「자」や「타」といった表示が出てきますが、これらは자=自動詞、타=他動詞を表しています。

辞書を引いた時はこういう部分にも注目してみましょう。