初級からコツコツと勉強を続けて、徐々にレベルアップしてきたものの、まだ話せない。
語学試験でもそれなりの点数が取れるようになってきたけど、ある程度自由に話せるかといえばそうでもない。
中級者が話せるようになるために越えなければならない難関。
それが「中級の壁」です。
教科書の勉強だけは限界がある
基本のアレンジだけでは練習が足りない
教科書には話せるようになるための「基本」が詰まっています。
そのため教材の例文はもちろん、それをアレンジするなどして、実際に使いそうな表現を練習していくといいという話をしました。
ただそれだけで十分かというと、そうでもありません。
さらに表現力をつけていくためには応用を練習していくことも必要です。
教科書にないニュアンスがわからないと会話にはついていけない
教科書や基本をアレンジした練習だけでは、いずれ限界がきます。
教科書に載っているのは特に重要度の高い「ベース」になるものであって、すべての意味を解説してるわけではありません。
要するに「教科書に載っていない表現」も覚えていかないと実際の会話についていくのは難しいということです。
教科書に載っていない表現って?
例えば-ㄹ 수 있다/없다の基本的な意味は「可能・不可能」です。
しかし以下のページを見てもらえばわかりますが、-ㄹ 수 있다/없다には他のニュアンスもあります。
場合によっては「許可や禁止」を表すこともあるわけです。
こうした教科書に載っている基本とは異なる言い方も覚えていく必要があります。
教科書にない表現を身につけるには?
メディアをうまく活用しよう
教科書に載っていない応用表現はどうやって勉強すればいいんでしょうか?
韓国人と会話ができる機会がたくさんある人は彼らとの話の中からそれらを見つけていくことができます。
でもそれは誰でもできることではありません。
ドラマや映画を見ていれば、気になる表現や覚えておいた方がいいかもと思える言葉が必ず出てきます。
そういった表現を積極的に練習していきましょう。
どんな映画やドラマを見ればいい?
ドラマや映画は自分が好きなも作品もいいですが、できればいろんなジャンルを見た方がいいです。
グルメや恋愛、趣味や天気、あるいは政治や経済まで、話題はいろいろありますね。
ところで使えそうだと思った表現はすべて覚えていけばいいのでしょうか?
終わりがないので続けられない人もいる
気になった表現は片っ端から覚えていくのが理想ですが、勉強時間は無限ではないので加減は必要です。
また重要なのは「これは使えそう」と感じたものを、自分で少しづつ見つけ出していかなければならないことです。
しかもこのくらいやればいいという決まりも正解もありません。
これさえやれば話せるようになるというものもないので、結局は「自分との戦い」になるわけです。
ここを乗り越えられるかが、話せるようになるかどうかの分かれ目ともいえるでしょう。
長期的な学習になるので、楽しみながらできるかがポイントになっていきます。
壁と言われるだけあって、乗り越えるのはなかなか難しいと思いますが、クリアできれば新しい世界が待っています。
少しづつ努力していく必要はありますが、コツコツ続けていきましょう。