話せるようになるためには読み書きよりも「話すこと」に重点を置いて練習をすることが大事です。
しかしただやればいいというわけでもなく、その内容にも気を配っていく必要があります。
表現力を高め、会話力を磨いていくために必要なことは何でしょうか?
教科書の基本表現と誰でも使いそうな言葉を覚えよう
覚えるべき内容と優先順位を意識する
語学の勉強は教科書をベースに進めていくことが多いと思いますが、覚えるべきことにも「優先順位」があります。
覚えるべき表現の優先順位
1.誰でも使いそうな共通の表現
2.自分や周りの人が使いそうな表現
3.あわり使わないような表現
まずは「誰でも使いそうな表現」を練習しましょう。
例えば次のような文。
이거 주세요.
これください
이게 뭐예요?
これなんですか?
こういうのはどんな人でも使う表現と言えるので、自分が興味あるかは関係ありません。
無条件に覚えましょう。
教科書の例文を暗記するだけでは足りない
誰でも使うような言葉は大抵の教科書には載っているので、平たく言えば教科書の例文を丸暗記するようなものです。
ただそれだけでは勉強にも限界があります。
そこで教科書の表現を部分的にアレンジしてみましょう。
教科書の表現を変えて練習!
①教科書の例文
저는 야구를 좋아해요.
私は野球が好きです
自分の場合に当てはめてみる
↓↓↓
②アレンジした文
저는 축구를 좋아해요.
私はサッカーが好きです
野球よりもサッカーやバレーボールの方が好きという人もいますよね。
こんな感じで自分のケースに当てはめながら、例文を変えて練習してみましょう。
自分のことだけを話すとは限らない
話題は「家族や友達のこと」になることもありますね。
部分的に変えるという基本は同じ
①教科書の例文
나는 어제 고기집에 갔어요.
私は昨日焼肉店に行きました
友達はラーメン屋によく行く
↓↓↓
②アレンジした文
친구는 어제 라면집에 갔어요.
友達は昨日ラーメン屋に行きました
人間関係の範囲を広げても、部分的に変えるという基本は同じ
例文の語彙を入れ替えるだけでも、表現の幅は広がっていきます。
自分が使いそうな表現を意識する
行動範囲と話題を広げながら表現
例文をアレンジする時は行動範囲を広げていくようなイメージで取り組むといいでしょう。
行動範囲と表現する内容
自分
↓
家族、友達
↓
学校、職場
↓
地域、社会
↓
国、世界
まずは自分のことを表現し、次に家族のことを話題にした例文を作ります。
そこから「友達→学校→職場」といった感じで範囲を広げていき、最終的には世の中や社会ことにまで話題を広げてみましょう
そうやって様々なことについて表現していくと、自分がよく使いそうな言葉とそうでないものが出てきます。
1.誰でも使いそうな共通の表現
2.自分や周りの人が使いそうな表現
3.あわり使わないような表現
自分がよく使いそうなものは「実際に使いそうな言葉」とも言えるので、それらを積極的に練習していくことが肝心です。
単に覚えるだけではつまらないし、頭に残らない…
語彙を増やすために単語帳を使っている人は多いと思います。
単語帳はレベルに合わせて語彙がまとめられたものも多いですが、それを本の通りに覚えようとしてもつまらないと思いませんか?
とりあえず暗記しても、すぐに忘れてしまうのは「自分と関わりのないもの」が多いからです。
1.誰でも使いそうな共通の表現
2.自分や周りの人が使いそうな表現
3.あわり使わないような表現
試験勉強がつまらないのと似ていますね。
好きで始めた語学なのに、実際に使う可能性が低く、興味のない言葉を一生懸命覚えようとする…
これで楽しく勉強するなんて無理があるわけで、これもやってはいけない勉強法だといえます。
単語帳はただ暗記するのではなく、試験前の追い込みで集中的に単語を覚えるなど、使い方を工夫しましょう。
語学は苦行ではないので、単語の丸暗記のような勉強はできるだけ避けるべきです。
例文をアレンジする時のちょっとしたポイント
同じジャンルの言葉をまとめて覚える
教科書の例文をアレンジする時に同じジャンルや関連する語彙はどんどん入れ替えてみましょう。
同じジャンルの語彙はまとめて練習
例)調味料なら
소금을 넣고…
塩を入れて…
語彙を入れ替える
↓↓↓
설탕을 넣고…
砂糖を入れて…
名詞は入れ替えが簡単にできる!
この方法は文の組み替えが簡単にできるというメリットもあります。
類義語や反意語を利用する
類義語や反意語も積極的に活用しましょう。
類義語や反意語を使う
날씨가 춥기는 한데…
天気は寒いけど…
語彙を入れ替える
↓↓↓
날씨가 덥기는 한데…
天気は暑いけど…
類似した言葉や反対の表現の練習に役立つ
入れ替える言葉は「暑い、寒い」のような簡単な単語だけではありません。
배웅하러 가다:見送りに行く
こうした行動に関する表現も練習可能で、工夫次第でいくらでも変化はつけられます。
文法を変えながらの例文アレンジ
例文に使う文法を変えるという方法もあります。
過去形や未来形の文にしてみる
저는 야구를 좋아해요.
私は野球が好きです
친구는 당구를 좋아해요.
友達はビリヤードが好きです
過去形や推測の文にする
↓↓↓
저는 어렸을 때 야구를 좋아했어요.
私は幼い頃、野球が好きでした
친구는 당구를 좋아할 것 같아요.
友達はビリヤードが好きだと思います
例えば現在形の例文を過去形や未来形の文にしてもいいですね。
この方法なら一つの単語から複数の例文をどんどん作ることができます。
覚えたい単語があったら、そこからいろんな文章を考えてみましょう。
まずは教科書の基本をしっかりと練習し、そこから少しづつ応用を取り入れていきましょう。
語学には地道な努力が欠かせませんが、続けた人は必ず上手くなります。