話し方が韓国人っぽい文法と題して-아/어 가지고の使い方やニュアンス、注意点などを解説していきます。
この文法は外国人はあまり使わないような印象(個人的にそう思う)があります。
そのため使いこなせれば、ネイティブに一歩近づけるようになる?かもしれません。
※サンプル音声がある場合、例文の横のスピーカーのマークを押すと音声が再生されます。
-아/어 가지고のニュアンス
次の行動や結果の「理由」になる
-아/어 가지고は後に続く内容の「原因や理由」を表します。

論文を書くのに忙しくて、寝る時間もない状況でした
論文を書くためにためずっと忙く、そのせいで寝る時間すら取れなかったという話ですね。

私の名前は漢字がすごい難しくて誰も書けません

アクション映画が好きでちょくちょく見ます
アクション映画が好きであることが、映画をよく見るという行動につながっていきます。
いわば理由を表す-아서/어서のような使い方です。
次の動作や状況につながっていく
ある行動や状態が次の動作につながったり、またはそのきっかけになる時にも、-아/어 가지고が使われます。

友達と一緒に行って、映画を見て食事もしたよ
友達とどこかに出かけて、そこで映画をみたりや食事をしたりします。

昨日は友達が家に来て、一緒に一杯やりました
友達が家に来て、そこから一緒に飲むという状況に続いていきました。

その交差点を過ぎて、もう少し行くと左手に銀行が見えるはずです
交差点を過ぎることによって、銀行が見えるという状況になっていきます。
こちらは時系列で話をするような時の-아서/어서の使い方になります。
「-아/어서」と「-아/어 가지고」の違いは?
原因や理由を表す文のニュアンス
-아서/어서と-아/어 가지고はほぼ同じニュアンスと考えても問題はありません。
しかし違いをあえて説明するとすれば、次のような感じです。

テレビが壊れて見れません
-아/어서は「テレビが壊れたので見れない」という事実を説明するだけになります。

テレビが壊れてて画面が出ません
-아/어 가지고は「壊れていて」というニュアンスで、テレビが壊れてから時間が経っているという意味も含まれます。
つまりテレビが「壊れたから見れない」と「壊れてて見れない」のような差が出てきます。
ただ多少の違いはあっても、テレビが見れないという事実は変わらないので、どちらも同じように通じます。
状況を説明する文もほぼ同じ
-아/어서には時系列に沿って話をするという使い方もありますが、-아/어 가지고でも同じといえます。

学校に行って友達と会ったよ

図書館に行って、それで遅くまで勉強しました
この場合も-아/어서と-아/어 가지고で伝える内容に違いはありません。
「○○に行って、でもって~したよ」
あえて言うなら、このように余計な言葉が増えたくらいです。
言い回しが異なる程度なので、どちらを使っても結果的に同じ意味になります。
試験や面接、文語には使わない
-아/어 가지고は話言葉なので文語には使わないという点も覚えておきましょう。
友達との普段の会話やメッセージのやり取りに用いるのは問題ありません。
しかし大学のレポートやビジネス文書、試験の作文問題などに使うべきではないし、面接なら印象が下がることもあり得ます。
したがって試験の作文問題でも理由を表す文を書く際には、-아/어서や-기 때문에などを使いましょう。
なんにでも-아/어 가지고をつけて話す人がいますが、連発しすぎると「〇〇で~、それで~」とくどくなります。
話し方には本人の癖もありますが、使いすぎには気を付けましょう。