말고は「~じゃなく、~でなく」という意味で使われる言葉です。

しかし아니고も日本語では似たような文になるため、どちらを使うべきが迷ってしまうこともあるでしょう。

今回は말고使い方や아니고との違いを解説していきます。

말고のニュアンスと使い方

他の意見や代案を提示する

ある選択肢や意見に対して、他の提案をする時に用いるのが말고です。

저녁에 감자탕 먹으러 갈까?
夕飯にカムジャタン食べに行こうか?
감자탕 말고 찜닭 먹으러 가자.
カムジャタンよりもチムタク食べに行こうよ

代案や選択肢を提示するので、前半の内容を否定するような話に聞こえがちです。

そのため日本語だと「~じゃなく」のような文になることもあります。

말고は名詞と組み合わせる

말고は名詞と組み合わせて使うのが基本です。

名詞 + 말고

고기 + 말고 = 고기 말고
우유 + 말고 = 우유 말고
학생 + 말고 = 고기 말고

말고の後ろには代わりとなる意見や情報を入れてあげましょう。

이 사람 말고 저 사람하고 이야기하고 싶어요.
私はこの人よりもあの人と話たいんです
고기 말고 야채도 먹어요.
肉だけじゃなく野菜も食べなさい

肉ばかり食べてる人に「野菜を食べること」を指示すると、肉を否定する話に聞こえなくもないですが、肉を一切食べるなと言ってるわけではないですね。

파란색 말고 다른 색깔이 없어요?
青い色じゃなく他の色はないですか?

お店に青い色の服や靴があったとして、他の色(選択肢)を探しているのであれば、말고を使うことになります。

배달 시키는 거 말고 집에서 만들어 먹어요.
出前を取るよりも家で作って食べようよ

また것を使えば、単語ではなく文章単位で情報のやり取りが可能になります。

말고のもう一つのニュアンスと아니고との違いは?

他にもまだある「追加」のニュアンス

말고による他の選択肢や意見というのは後付けで何かを追加するようなものです。

민기씨 말고 더 누가 와요?
私の他にあと誰が来るの?
일본의 에어컨은 냉방 말고 난방으로도 사용이 가능합니다.
日本のエアコンは冷房だけでなく暖房としても使用可能です
말고 다른 여자 만나?
私の他に会っている女性がいるの?
그런 거 말고 더 좋은 걸 삽시다
そんなものよりもっと他にいいもの買いましょうよ

そのためこのように、さらに何かを加えるニュアンスとして使うこともあります。

아니고と말고どちらを使う?使い分けを見分けるポイントは

아니고は正しい情報を伝えたい時に使い、見分けるポイントは文を二つに分けることです。

아니고を2つに分ける?

그건 소주 아니고 위스키예요.
それは焼酎じゃなくウィスキーです

2つに分けると
↓↓↓

그건 소주 아니에요. 위스키예요.
それは焼酎じゃりません。ウィスキーです

こんな感じで文を分けることができれば、正しい答えについて話しているので아니고を使います。

삼겹살 아니라 목살을 달라고 했는데요.
豚バラじゃなくて肩ロースを頼んだんですけど
공부를 안 하는 게 아니고 못 하는 겁니다.
勉強しないんじゃなく、できないんです

これらはいずれも二つに分けることのできる文です。

しかし말고を使った文は内容を二つに分けることが難しくなるので、文脈を見極める目安になるでしょう。

ちなみに아니고について詳しくは以下のページで解説しているのでどうぞ。

아니고と말고で迷ったら、-이/가 아니다の基本に戻ってみましょう。