韓国のドラマや映画を見ていて「어쩌면」とか「어쩐지」といった言葉を耳にしたことはないでしょうか。

어쩌다を場面に合わせて、いろんな形にして使っているわけですが、結構バリエーションがあります。

そこで어쩌다がどのように使われるのかを紹介していきます。

어쩌다のもとの意味は?

어찌하다が原型で短縮したりして使う

もとの形は어찌하다で「いかにする、どのようにする」という意味です。

어쩌다は어찌히다の短縮形で、これをいろんな形に変えて使うことになります。

어떻게 하다 어찌하다
 어떻게 어찌
 어떡하다  어쩌다

어찌하다と어떻게 하다はほぼ同じ意味と考えて構いません。

また短くなった文型を見たことがある人も多いと思います。

어찌하다と어떻게 하다を入れ替えて使ってみよう

어떻게 하다と어쩌다はニュアンスが似ているため、入れ替えることもできます。

어떻게 하다と어쩌다

나보고 어떻게 하라고.
私にどうしろって言うの?
나보고 어떡하라고.
私にどうしろって言うのさ
나보고 어쩌라고.
私にどうしろってのさ

入れ替えたところで、ニュアンスが変わるわけではありません。

어떻게と어찌

그걸 내가 어떻게 알아?
そんなの私が知るわけないでしょ
그걸 내가 어찌 압니까?
そんなの俺が知るわけないだろう

言い方が少し違うだけですが、似たような表現が出てきた時はそれぞれ練習してみるといいでしょう。

어쩌다はどのように使う?その代表的なパターン

ひょっとして、もしかすると「어쩌면」

物事に対する見方や観察の視点を表し、「見方を変えると、違う視点で見ると」というニュアンスにもなります。

어쩌면 다시 못 볼 수도 있어요.
ひょっとして二度と会えないかもしれないよ
어쩌면 시험에 합격할지도 모르잖아요.
もしかすると試験に合格するかもしれないじゃん

「もしかして、ひょっとして」という意味で考えてもいいでしょう

どうすれば、どうしてそんなことができる「어쩌면」

方法や理由などを表し、「どうすれば、いかにすれば」というニュアンスです。

어쩌면 그렇게 재미있는 이야기를 할 수 있을까요?
どうすれば、あんな面白い話ができるんだろうね

ドラマや映画でセリフが出てこない限り、場面をイメージするのは難しいかもしれませんが、見かけたらどんなニュアンスで話しているか注目してみましょう。

어쩌면 그럴 수가 있어?
どうしてあんなことができるんだろう?

場面によりますが、どうしてそんなひどいことができるんだ?のようなニュアンスになることもあります。

偶然のきっかけ、たまたま何かをする「어쩌다가」

-다가と組み合わせ、きっかけやターニングポイントを表すこともあります。

어쩌다가 한국어를 공부하게 된 거예요?
どういう経緯で韓国語を勉強することになったの?
어쩌다가 만나게 됐고 이제 2년 지났습니다.
たまたま知り合って、もう2年経ちました

-다가は何かの途中で次の行動などが始まるという時に使いますが、어쩌다と組み合わせることで、「どうこうしてたら、いろいろやってるうちに」というニュアンスになります。

・何がきっかけで?
・どういう経緯で?
・たまたま
・偶然に

このような意味で考えてみるといいでしょう。

なんとなく、どういうわけか、なぜか

어쩐지でもよく使い、「どういうわけか、なぜか、なんとなく」と理由がわからない、説明できないことを表します。

어쩐지 그 사람이 마음에 들어요.
なんとなくあの人が気になります
어쩐지 갑자기 쓸쓸해졌네요.
なんだか急にひんやりしてきました

理由はわからないけど「なぜかあの人が気になる」といった話にも使える表現です。

ただし어떻게と入れ替えは難しくなります。

韓国ドラマなどを見ていると、似たような言葉が出てくることはあるかもしれません。

어쩌면や어쩐지などはある程度パターンを丸暗記してしまいましょう。