日本語の「自分で」はそれ一つでいろんなニュアンスの文に使える便利な言葉です。
ところが韓国語の場合、文に応じた語彙の使い分けが必要になり、その分難易度が上がります。
韓国語の「自分で」を意味する表現は誰について話しているのかを意識することが大事です。
自分自身のことについて話す場合
「自分で~する」のような文には「내가、제가」を使おう
自分のことを話す時は내가や제가を使いましょう。
このチゲは自分で作ったんです
自分のことをは自分でしないとね
その時計は海外旅行に行った時に買ったんです
主語が省略される場合があるものの、基本的には「私が~する」という文を作ればいいだけで、パターンとしては最も簡単で使いやすいと思います。
직접や혼자서を付け足して表現する
自分の話をする時に직접や혼자서などの言葉をつけ加えることもあります。
現場には私が直接行きますよ
私が事務所に直接電話して聞いたんです
この服は私が自分で選びました
혼자서:自分一人で、自らの手で成し遂げる
言葉を付け足さなくても、文全体の意味は変わりません。
言い方や文の種類が多少変わっても、自分のことには「나や제」を使うという原則を押さえておきましょう。
自分で「勝手にやる」なら알아서 하다
自分で「勝手にやる、自己責任で行う」という場合には알아서がいいでしょう。
自分のことは自分で決めます
これは私が自分でどうにかするから、あなたは手を出さないでね
それは私のことであって、あなたには関係ないことだよ
これも직접や혼자서と同じく、알아서がなくても文章は成り立ちます。
自分自身について話す「스스로や자신」を使った表現もある
自分のことを話す時に스스로や자신といった表現を使うことがあります。
最近私は自分で自分が怖くなります
私は自分で自分の性格が良くないと思っています
自分自身に対して自信を持つのも大事です
こういうケースは一つのパターンとして覚えてしまうといいでしょう。
ただこれも「난 내가 무섭다」のように、스스로や자신を使わなくても意味の通じる文は作れます。
相手や第三者について話す場合
相手の名前や一般名詞などを使えばOK
相手や第3者について話をする場合、その人の名前などを使えばOKです。
これはミンギョンさんが作ったの?
そのブレスレットはお姉ちゃんが自分でデザインしたの?
あの家はミンギさんのお父さんが自ら設計したらしいですよ
自分の話の時と同じく、직접や혼자서はあってもなくても構いません。
代名詞を使った「自分で」は定番
相手や第三者の名前以外では代名詞も使えます。
自分の健康は自分で守りなさい
あの人が自分で勝手にやるそうですよ
お前が自分でやるって言ってたじゃないか
自分のことに「나」を用いるなら、相手のことには「너」を使うということですね。
他に「彼、彼女」といった3人称の言葉でも、似たような文は作れます。
その他の「自分で」を表す語彙もある
名前や代名詞の他にも「自分で」のような意味で使える言葉はあります。
自分でお金を払って買ったものだそうです
環境問題について自身の考えを書きなさい
自分で食べたものは自分で片づけるのが原則です
ここでの자기や자신は特定の誰かを指すわけではない、一般的な「自分」というニュアンスです。
자기は恋人を呼ぶ際の二人称としても使いますが、それとは分けて考えましょう。
ここで紹介した表現だけでも大抵のニュアンスはかなりカバーできるので、ぜひマスターしてみてください。