「いつも、時々、たまに」これらはどれも頻度を表す言葉です。
韓国語の頻度やペースを表現する言葉にはどのようなものがあるでしょうか。
今回は頻度に関する表現と、その使い分けについて解説していきます。
いつも・しょっちゅう・常に
日頃から同じ状態である
常に同じ状態が続いていたり、何かをするペースが早いなど「頻度が高いこと」を意味するのが、늘・항상・언제나です。
私たちがいつも行くカフェで待ってて
あの寮は常に綺麗に保たれています
希望はいつだってあなたのそばにあります
言い方の違いこそあれ、どれも基本的に「いつも、常に」を意味する言葉です。
三つの使い分けや細かいニュアンスの違いを知りたい人は次のページも参考にしてください。
毎度・毎回・欠かさず
事あるごとに同じような結果になる時にも「いつも」と言うことは多いです。
彼はいつも約束を守らないよ
あのお店はいつも人がいっぱいです
맨날は만날(万日)と同じく「毎日のように」という意味です。
毎回同じことばかりやってると飽きてきます
매번は毎回という意味ですが、しょっちゅう同じことをしているというニュアンスです。
いずれにしても「頻度が高い、いつも同じ」という意味では似たような部類に入ります。
よく・しばしば・たびたび
比較的高い頻度の「자주」
「常に、しょっちゅう」とまではいかないものの、比較的頻度が高い場合に使われる語彙です。
サムギョプサルが好きでよく食べに行きます
あまり会えない代わりに電話をよくします
僕は釣りが好きで、それでたびたび海に行きます
毎日ではなくても週に数回とか、ある程度回数が多い場合に자주が使われます。
자주 먹어요:ちょくちょく、時々食べる
맨날と자주なら、このぐらいの差があると考えればいいと思います。
あまりよくないイメージの「자꾸」
そこそこの頻度はあるといっても、いいこともあれば、悪い事だってあります。
徹夜で勉強したら、しきりにまぶたが下がってきます
物忘れがひどいのかよく約束を忘れちゃうんです
緊張してしきりに汗が出てきます
子供がお菓子を買ってとダダをこねるんです
比較的よくないイメージの文に使うことが多いのが자꾸です。
자꾸:よくないこと、悪いイメージ
すべてこうなるというわけではないですが、比較的こういう傾向があると思えばいいでしょう。
時々・時折・たまに
時々という程度の頻度「종종」
さらにペースが落ちて、時々起こるくらいの頻度が종종です。
これは時々起きることです
チャンスはそうそう来るものじゃないよ
秋は台風がたびたび来る季節です
最近は台風の来る回数が増えた気もするので、자주の方が合っている気もしますね。
たまにやるくらいの程度「가끔」
종종と似たような感覚で使えるのが가끔です。
私たちたまに会って一緒に食事したり遊んだりします
辛いことがある時たまにここに来るんです
ところによっては時折雨が降るでしょう
頻度としては「종종 ≧ 가끔」くらいの感覚でとらえましょう。
数える程度の回数なら
時々というほどでもない、数える程度の場合もあるでしょう。
済州島と鬱陵島は何回か行ったことあります
あれから友達とは何度か会いました
在宅勤務しているので月に1,2回しか会社に行きません
何回か、あるいは何度かというくらいであれば、여러 번や몇 번などを使うといいでしょう。
もしくは1,2回というように、具体的な数字を使ってもいいですね。
ほぼ・ほとんど・だいたい
否定的な意味で使う「거의」
頻度がずっと下がり、あるかないかという程度の場合には거의を使います。
先月はほとんど休めなかったんです
3日間ほとんど何も食べれなかったです
旅行に行ったけど、ほとんど写真を撮らなかったです
거의は「ほぼ~ない、ほとんど~ない」のような否定文になるのが特徴です。
肯定文になると「頻度」ではなくなる?
거의は肯定文で用いられることもあり、その場合は意味が変わります。
韓国では支払いをほとんどカードでします
工事はほぼ最終段階に入りました
ドイツに出張で来てほぼ2か月になりました
こうなると頻度とは言えない部分もありますね。
また内容によっては거의を대부분と入れ替えることもできます。
まとめ
頻度を表す言葉はこんな感じのイメージで使い分けていくといいでしょう。
とはいっても人によって感じ方が違うこともあるので、あくまで目安としてとらえてください。