-고 있다と-아/어 있다の違いについて解説していきます。
それぞれの文法がいまいちわからない、あるいはややこしいという人も読み終えるころにはある程度の区別ができるようになると思います。
使えそうな例文はそのまま丸暗記してしまいましょう。
「-고 있다」は動作の進行と持続を表す
現在進行で起こっていることやリアルタイムの動作
-고 있다は現在進行の「~している」の意味として使われます。
地下鉄に乗って向かっています
今集中してるから邪魔しないで
リアルタイムで状況が進んでいるので、日本語の「今~している」がそのまま当てはまる文です。
継続していることを表す
リアルタイムではなくても「最近~している」など、同じことを繰り返す期間が続く場合には-고 있다を使います。
博物館は今月の15日まで開かれています
料理教室に通うか悩んでいます
イベントや行事などは一定の期間ずっと続きますが、これも「~している」ですね。
あるいは悩み事など、ずっと考えていることがあれば、それも-고 있다になります。
持続していることがある時
また-고 있다は継続していることだけでなく、ある状態が続いる「持続」にも使われます。
その手に持っているものは何ですか?
父はイギリスに住んでいます
-고 있다を尊敬語にする時は있다の代わりに계시다を使いましょう。
「-아/어 있다」は動作が終わっている
ニュアンスを理解するキーワードは「完了」
-아/어 있다は動作が完了した状態(成果や結果)が、今もそのまま続いていることを表わします。
ミンスクが家に来てるよ
ミンスクが「家に来る」という出来事が終わり、家にいる状態が続いています。
あなたは先に入ってて
こちらも「お店に入る」動作は完了し、中で待っている状態でいるよう指示しています。
時系列で見る「~している」のイメージ
スタート
↓
動作中・動いている(‐고 있다)
完了
↓
そのままを維持(-아/어 있다)
このような時間の流れをイメージするといいでしょう。
「-아/어 있다」を一撃で理解できる日本の漫画
マンガ「北斗の拳」の主人公、ケンシロウのセリフにこういうのがあります。
お前はもう死んでいる
これが「-아/어 있다」のニュアンスをつかむのに、一番わかりやすいセリフなのではないかと思います
-아/어 있다のニュアンスが難しいという人はケンシロウをイメージしてみましょう。
完了していないのに「-아/어 있다」を使うこともある?
動作が終わっていないのに「-아/어 있다」を使うケースがあります。
本当にあの人が生きているの?
살다には「住む」の他に「生きる」という意味もあります。
살아 있다:生きている
살다は特別なケースとして、そのまま暗記してしまいましょう。
「-고 있다」しか使わない語彙に注意しよう
大抵の動詞には-고 있다と-아/어 있다の両方を使うことができますが、中には-고 있다しか使わない語彙もあります。
いつだって笑っている人です
時間さえあれば勉強してます
今友だちとごはん食べてる
「笑う、勉強する、食べる」のような動作はするかしないかのどちらかで結果があるわけではありません。
動作が終った状態や結果を表しているわけではないので、웃어 있다のようにはならないのです。
とりあえず「住んでいる」と「生きている」だけは間違えないようにしましょう。