-입니다や-이/가 아니다などの文法を習ったばかりの人は、それらを用いて誰かについて話をしたと思います。
基本的な文型はそのままで、人ではなく「もの」などについて話をする時に使うのが、이것/그것/저것です。
「이것、그것、저것」の使い方
ものを表現してみよう
日本語の「これ、それ、あれ」に当たる言葉です。
人ではなく「もの」などを表してみる
아버지는 회사원입니다.
父は会社員です
語彙を入れ替えてみる
↓↓↓
이것은 귤입니다
これはみかんです
これだけでも簡単に表現できることが倍増します。
指し示すものとの位置関係が重要
이것/그것/저것は指し示すものとの位置関係を基準に使い分けていきます。
話し手に近い「これ」は’이것’
이것は話し手から近いものを指します。
聞き手に近い「それ」は’그것’
그것は聞き手に近いものを指し、聞き手から見れば이것になります。
お互いから離れた「あれ」は’저것’
저것はお互いからも離れたものを指します。ただし目に見えるものを指すのが原則です。
目に見えない「あれ」には『그것』
目に見えない「あれ」には그것を使います。
ここは日本語と違う点なので「あの」と「その」がおかしくならないよう注意しましょう。
所有者や属性などを一緒に表現してみよう
ものについて話す時に-의(~の)を使えば、その所有者や属性などを表現することもできます。
これは韓国の雑誌です
それは友達の手紙です
あれは今年のカレンダーです
あれは昔の写真です
また-의は省略されることがよくあります。
会話では「이거、그거、저거」をより使う
助詞と組み合わせたものをさらに短縮させた形を覚えよう
会話では이것、그것、저것を短縮したものがよく使われます。
これ・それ・あれ
文語 | 이것 | 그것 | 저것 |
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口語 | 이거 | 그거 | 저거 |
これが・それが・あれが
文語 | 이것이 | 그것이 | 저것이 |
---|---|---|---|
口語 | 이게 | 그게 | 저게 |
これは・それは・あれは
文語 | 이것은 | 그것은 | 저것은 |
---|---|---|---|
口語1 | 이거는 | 그거는 | 저거는 |
口語2 | 이건 | 그건 | 저건 |
これを・それを・あれを
文語 | 이것을 | 그것을 | 저것을 |
---|---|---|---|
口語1 | 이거를 | 그거를 | 저거를 |
口語2 | 이걸 | 그걸 | 저걸 |
助詞が組み合わさっている場合は慣れないと聞き取るのが難しいかもしれません。
これは僕の携帯電話です
それはうちの会社の身分証です
あれは姉の自転車です
さっきのあれはただの水道水です
お互いの目に見えない「あれ」について話す時は그거ですね。
身の回りにあるものの韓国語の例
지갑 | 財布 | 시계 | 時計 |
가방 | バッグ | 안경 | メガネ |
펜 | ペン | 연필 | 鉛筆 |
지우개 | 消しゴム | 책 | 本 |
사전 | 辞書 | 휴지 | ちり紙 |
노트북 | ノートパソコン | 핸드폰 | 携帯電話 |
거울 | 鏡 | 화장품 | 化粧品 |
身の回りのものを使って、いろんな文を作りながら練習してみましょう。
疑問詞を使って質問してみる
具体的なことがわからない時は「무엇」や「얼마」などを使う
이것や그것などが指し示すものについて、具体的なことがわからない時は疑問詞を使います。
これは何ですか?
それはいくらですか?
あれは何のお肉ですか?
名前や種類がわからなければ무엇や무슨、金額や数量を知りたいなら얼마などを入れましょう。
話す時に「무엇」をそのまま使わない?
疑問文でも「口語の特徴」は現れます。
それは何ですか?
一体、何が問題ですか?
무엇は뭐の形で使うことの方が多いでしょう。
また뭐입니까は会話では「뭡니까」と短縮して発音することの方が多いのも覚えておくといいでしょう。
その他の「こそあど」の基本的な考え方も同じ
이・그・저「この、その、あの」の距離感
「이、그、저」は特定のものを指し示す時に使います。
この本は何の本ですか?
その写真は誰ですか?
あの建物は何ですか?
距離感に対する使い分けは「이것、그것、저것」と同じと考えて構いません。
여기・거기・저기「ここ、そこ、あそこ」で場所や位置を示す
場所や位置を示す「여기、거기、저기」も同じ感覚でとらえましょう。
ここがソウル博物館です
そこは今は地下鉄の駅です
あれは昔の病院です
見える位置にあるものなら「이、그、저」になるし、見えない「あの場所」なら거기です。
どれは「어느」のはずだけど?
こそあどの「どれ」は어느になりますが、なぜか어떤を使うことが多いです。
どれが私のバッグですか?
どれが僕の靴ですか?
どの建物が銀行ですか?
これはこういうものだと思って、そのまま覚えましょう。
実際に「これ、あれ」などと、指さしたりしながら練習してみましょう。