自分の意志とは関係なく、何らかの状態になるというニュアンスを持っている되다。
되다を使った表現は使用頻度が高い上に、場面によって意味合いが変化します。
ここではその中でも会話でよく使われているものと、そのニュアンスを紹介していきます。
変化が起こった「結果」を表す
何かになった結果を表す「-이/가 되다」
-이/가 되다で何かになった結果を表します。
契約社員として入社したけど、来年から正社員になります
幼い時は歌手になるのが夢でした
春になったら漢江に遊びに行って自転車に乗りたいです
いわゆる「大学生になる、弁護士になる」といった文に使うケースですね。
もちろん職業や身分といったものだけでなく、「春になる、秋になる」のように状況が変わった結果を表現したい時にも使えます。
変化を表す「-게 되다」
状況や状態の変化にも되다はよく使われます。
みかんを食べ過ぎて指が黄色くなっちゃいました
韓国にずっと住んでたら辛いものたくさん食べるようになりました
大学院に入ってからは一日7時間以上勉強するようになりました
日本語なら「~くなる、~することになる」といったニュアンスです。
また-게 되다と似たような文法に-아/어지다もあります。
-아/어지다も変化を表しますが、-게 되다とニュアンスがちょっと違います。
できあがりや完成したもの、作業の完了などを意味する
出来上がりや完成したものを表す
되다は完了したものや完成したものを意味することがあります。
修理は完了したのでお持ち帰りして構いません
決済が済んでEチケットもダウンロードしました
다 됐다で使うことも多く、作業であれば完成、料理ならできあがりというニュアンスです。
否定文で「未完了や未完成のもの」を表す
否定文にすることで、未完了や未完成のものを表します。
まだ両替が済んでいなくて、今は現金がないんです
まだ心の準備ができてないです
まだチゲができないから飲み物でも頼みましょう
完了やできあがりと反対の文にするだけなので、未完了や未完成のニュアンスも難しくはないと思います。
うまくいくものといかないもの
「できるもの」と「できないもの」がある
되다は「可能、不可能」を表すこともあります。
今は送金できないので明日入金いたします
災害支援金を受け取る時は現金でも可能ですか?
疑問文で使えば「できるか、できないか」を尋ねる文になります。
ものごとがうまくいく時にも使える
되다に잘をつけることで、「うまくいく、順調に進む」というニュアンスにもなります。
うまくいくはずだから心配しないで
管理費の自動引き落としがうまくいきません
否定文なら何かがうまくいかないことを意味します。
惑星電子に就職することになったんです
よかったね!
잘 됐다と過去形にすれば、良い結果が得られたことを意味します。
いずれにせよ「ものごとがうまくいく」と覚えてしまいましょう。
中身や構成などを表す
何でできているのか、材料や中身など
それがどんなものから成り立っているのか、構成や中身を表します。
人体は70%が水でできています
私の名義の通帳に入金してください
-로 되다で「~からなる」という意味の文になります。
あの野球チームは外国人選手で構成されています
あるいは-로 구성되다のような言葉を使っても構いません。
数や量がどのくらいかを表す
年齢や金額など、数字を表す言葉と一緒に使うことで、その数に至ることを意味します。
来月で26になります
年齢は스물 일곱이 되다のように-살をつけないこともあります。
韓国に来てどのくらい経ちますか?
5年目になりますね
どのくらいの時間が経っているのかといった期間も되다で表現できます。
本当にこんなのが3万ウォンもするのか?
こう見えてもいいものなんだよ
値段の話にも되다を使うことができます。
ちなみに이딴は이런と意味は同じでも、あまり良くない表現になります。
許可や禁止「~してよい、~してはいけない」
許可をしたり承諾を求める
-아/어도 되다で「許可」を表す表現になります。
この写真なら友達に見せてもいいですよ
ちょっと入ってもいいですか?
疑問文なら「~してもいいですか?」という承諾を求める文ですね。
禁止したいことを伝える
-면 안 되다にすれば、やってほしくないことを表現することができます。
ここで飲み食いしたらいけません
波が高い日に海で水泳をしたらだめですよ
否定文にすれば「禁止」のニュアンスです。
되다は用途が広い単語ですが、ぜひ使いこなしてください。