-겠を使った推測のニュアンスの文を練習してみましょう。
これは意思表示の文と並んで使う機会も多い表現です。
また-ㄹ 거예요を使った推測の文との違いも解説していきます。
「-겠」の推測や憶測の文
これからのことを予測したり、予想する
今後のことを予想して話す時に用い、これから起こりそうなことについての話をします。
雲が多いのを見ると、雨が降りそうだね
今は夏休みだから週末の海水浴場は家族連れが多そうですね
「この後に雨が降りそうだ」
「海水浴場は家族連れがたくさんいそうだ」
どちらも推測による話になっていますね。
直接体験していないことを想像して話す
未来のことでなくても自分が知らない部分を想像しながら話す時に-겠を使うことがあります。
今ソウルはすごい寒そうです
あんなに唐辛子をたくさん入れたらすごい辛そうだね
ソウルの気温がマイナス10度という報道を見て「寒そうだ」と感じたり、テレビや写真の料理を見て「おいしそうだ」と話をするのはよくあることですね。
自分は直接体験していないことがポイントです。
予測と言えば天気予報
天気予報の「晴れるでしょう、雪が降るでしょう」といった解説にも-겠が使われます。
今日は全国で晴れるでしょう
午後から中部地方では雪が降るでしょう
天気予報は勘による予想ではなく、科学的データに基づいた予告と言えなくもないですが、いずれにせよ今後について予想した話をしています。
時制ごとに推測の話を使い分けよう
過去の結果を推測して話す「~だっただろう」
すでに起こったことを推察しながら話すのが、過去の推量です。
全校で一番になるんだから、それだけ一生懸命勉強したんだろうね
明け方に家を出たんだし、もう空港に到着してるでしょう
夜明け前に出発したから、今頃は頂上まで登っただろうね
要するに「~だっただろう」という話ですね。
ことが起こったであろう時間よりも後に話をしているので、過去形に-겠が付いて-았겠/었겠になります。
現在進行していることを推測する「~しているだろう」
リアルタイムで進行している出来事を推測しながら話すこともあります。
自分が現場にいないので、状況をイメージしながら話をします。
今頃友達と楽しくやってるんだろうね
台風が来てるから、済州島では雨が降ってるだろうね
動詞の現在形に-겠をつけると、비가 오겠어요(雨が降りそうです)のような未来を予想する内容になってしまいす。
そのため現在の状況を推測する文にしたいのなら、現在進行形に-겠をつけましょう。
形容詞は「いつの話なのか」を文脈から判断する
形容詞に-겠がついた場合、文脈から「いつの話なのか」を判断する必要があります。
急に来れなくなったのも、特別な理由があるんでしょう
元々は観光客が多い場所だけど、今は人がいないだろうね
これは形容詞が「状態や属性」を表すからです。
形容詞だけでは具体的なことがわからないので、文全体を見ながら読み取っていく必要があります。
休み日もなくてすごい大変だっただろうね
ただし形容詞の過去形に-겠が付いた場合、その過去の出来事は完全に終了し、現在とは関わりがないニュアンスになります。
予想や推測の「-겠」を整理すると?
予測や推測の-겠を使ったパターンを表にすると、こんな感じになります。
時制 | 動詞 | 形容詞 |
---|---|---|
過去 | -았/었+겠 | |
現在 | -고 있겠다 | -겠 |
未来 | -겠 |
動詞と形容詞の違いにも注意しつつ練習してみましょう。
「-겠」と「-ㄹ 거예요」の推測はどう違うの?
「-겠」は主観的な判断
推測に基づいた意見や話を-겠もしくは-ㄹ 거예요を用いてする場合、主観的な内容には-겠を使います。
新しい家なら部屋も綺麗なんでしょうね
会社まで歩いて10分で行けるから、ここがより近そうだね
一般的に「安い、おいしい」といった感覚的なことは人によって基準が違うので、客観的とは言えません。
部屋がきれいかどうかは見る人によって変わるし、場所が近いと感じるかは個人差があります。
「-ㄹ 거예요」は客観的な意見
-ㄹ 거예요は客観性のある意見や判断による話に使われます。
まっすぐ行けば、南山タワーが見えるはずです
お客がたくさんいるから、きっとおいしいお店ですよ
南山タワーがどこにあるかというのは誰が見ても同じだし、お客さんがたくさんいるのは「おいしいお店だから」といったようにみんなが納得できる理由があるはず。
このように客観的な事実や一般的な認識に基づいた話には-ㄹ 거예요を使うことになります。
身近なもので「~そう」と思えるものをさっそく韓国語で表現してみましょう。