「雷が鳴る、雷が落ちる、稲妻が走る」

こうした雷に関連する表現を紹介していきます。

韓国語で「雷」を意味する言葉は大きく3種類に分けることができます。

韓国語で雷を表す言葉は?

音と光を含めて「雷」と表現する

韓国語で雷のことを우레と言います。

우레とは稲妻(光)と雷鳴(音)をひっくるめた表現で、韓国語独自の言葉である固有語です。

여름에는 우레와 같이 소나기가 종종 내립니다.
夏は雷と一緒に夕立が時々降ります

雷そのものを指すこともあれば、非常に大きな音を雷に例えることもあります。

우레와 같이 큰 목소리로 외쳤습니다.
雷のように大きな声で叫びました
공연장은 우레와 같은 박수가 쏟아졌습니다.
公演会場は万雷の拍手であふれかえりました

ところで우레を우뢰と間違える人は結構います。

뇌が「雷」の漢字語のため、우뢰(雨雷)と勘違いしてしまうのです。

우레はあくまで雷そのものを意味する言葉であって、雷雨のことを言ってるわけではありません。

「音」にニュアンスの中心が置かれる

大きな音を雷に例えたりすることもあるように、우레は「雷鳴」のニュアンスで使う場合が多いです。

우레가 울면 비가 내립니다.
雷が鳴ると雨が降ります
우레가 치면 풍우가 다가오는 걸 알 수 있어요.
雷鳴がとどろくと雨風が近づいているのがわかります

우레가 울다/우레가 치다などはいずれも音に重点を置いた表現です。

「雷鳴」を意味する表現

雷が鳴る、雷鳴がとどろく

雷によって発生した音を천둥といいます。

오후에는 천둥을 동반한 폭우가 내릴 것으로 예상됩니다.
午後には雷を伴った豪雨が降るものと予想されます
갑자기 천둥이 치면서 비가 쏟아지는데 우산이 없어요.
突然雷が鳴りながら雨が降ってきたけど傘がないです
공기중에 방전현상이 일어나면 그 충격파로 천둥이 울립니다.
空気中に放電現象が起こると、その衝撃波で雷が鳴ります

「雷が鳴る」の意味として最もよく使う表現が천둥이 울리다천둥이 치다です。

もとは雷鳴を意味する漢字語の천동(天動)を천둥と言う人が増えていきながら定着しました。

「雷の音」を韓国語で表現するなら?

「雷の音」について韓国語で表現したい時。

어젯밤은 우렛소리 때문에 한숨도 잠을 못 잤습니다.
昨夜は雷の音で一睡もできませんでした
강아지가 천둥소리를 무서워해요.
子犬が雷の音を怖がっています
뇌성이 온 천지에 울려 퍼졌다.
雷鳴が天地に響き渡った
※뇌성(雷声)=雷鳴、雷の音

雷の音を意味する우렛소리や천둥소리に必要な表現を組み合わせていくといいでしょう。

雷の「ゴロゴロ」を韓国語では?

雷の音を日本では「ゴロゴロ、バリバリ」などと言いますが、韓国語ではどんな言葉を使うのでしょうか。

遠くから「ゴゴゴゴゴ・・・」って聞こえる低い音は우르르우르릉と表現します。

そして近くで雷が落ちた時の「バーン」と乾いたような音はとなります。

同じ音がしても、韓国人と日本人には聞こえ方が違うということですね。

「稲光、雷光」を意味する表現

雷の「光」を表す言葉

雷によって生じた「光」を번개といいます。

천둥과 번개를 동반한 강한 비가 내릴 것으로 보입니다.
雷を伴う強い雨が降るものと見られます
번개가 칠 때 차 안에 있으면 안전합니다.
雷が光っている時、車の中にいれば安全です

雷が光ることを번개가 치다と言います。

번개には稲妻も含まれるので、稲妻が走るも번개가 치다になります。

雷の「ピカッ」を韓国語では?

雷の「ピカ」を表す韓国語も一緒に覚えてしまいましょう。

창 밖에서 반짝반짝 번개가 치면 어쩐지 무섭네요.
窓の外でぴかぴかと雷が光ると何だか怖いですね
번개가 번쩍 거려서 창문을 닫았어요.
雷がピカっときたので窓を閉めました

雷の光り方を表現する時は반짝と번쩍どちらを使ってもOKです。

번쩍と반짝の違いと母音の陰陽

반짝と번쩍の違いは母音の組み合わせによる陰陽のイメージです。

陽母音の組み合わせ(ㅏ、ㅗなど)
軽い、ふわっとしたイメージ

陰母音の組み合わせ(ㅓ、ㅜなど)
重く、ずっしりとした印象

陽(+)の音は軽い印象になるのに対し、陰(-)の音は重くなります。

반짝:小さく細かい光が「キラキラ」している
번쩍:大きく強い光が「ビカッ」と迫ってくる

空の光り方に合わせて使い分けていきましょう。

太っていることを表す単語

太っていることを意味する똥똥하다と뚱뚱하다。

똥똥하다が「ややぽっちゃり」とした軽いイメージなら、뚱뚱하다は「どっしり」と破壊力が増した印象です。

こういった表現にも、母音の陰陽によるニュアンスの違いは当てはまります。

「稲妻」を意味する表現

稲妻が走り「落雷」を意味する言葉

雷が空から地面に向かって起こった時、いわゆる落雷は벼락と言います。

우리 집 근처에 벼락이 쳤어요.
うちの近くに雷が落ちたよ
방금 거기서 벼락 친 것 같아요.
さっきあそこで落雷があったみたい

空で稲妻が走っている時は번개、地面に落ちたら벼락と覚えましょう。

「雷が落ちる、雷に打たれる」の韓国語は?

落雷に関する、その他の表現も押さえておきましょう。

벼락이 떨어져서 정전된 건물이 많다고 하네요.
雷が落ちて停電になった建物が多いようですね
사람이 벼락 맞으면 죽을 수도 있어요.
人が雷に打たれたら死ぬこともありえますよ

雷が落ちるは벼락이 떨어지다とも言い、雷に打たれるのは벼락을 맞다と表現します。

떨어지다(落ちる)と맞다(ぶたれる、打たれる)さえわかっていれば、覚えやすいと思います。

大目玉をくらう、どやされる、叱られる

「雷が落ちる」あるいは「雷に打たれる」を慣用句的に使うこともあります。

부모님이 이 꼴을 보시면 벼락이 떨어질 거야.
親がこの有様を見たら雷が落ちるよ
학교 땡땡이 친 거 들켜서 벼락 맞은 적이 있어요.
学校さぼったのばれて大目玉くらったことあります

使い方や意味は日本語と同じく、怒られた時を意味します。

「一夜漬け」や「にわか仕込み」にも벼락

落雷が一瞬で起こるように短期間で何かを行ったり、急に大きな変化が起こった時に벼락を使うことがあります。

벼락치기 공부:一夜漬け
벼락준비:にわか仕込み、急いで準備すること
돈벼락을 맞다:突然大金を手にすること
벼락부자:成金、急に金持ちになった人
벼락출세:急に大きく出世すること

「宝くじに当選して1億円を手にした」
「実力がつく前に急に売れた歌手」

こういったケースにも使える表現です。

雷の表現は「音、光、落雷」に分けて考えるがポイントです。

また「鳴る」や「落ちる」といった言葉は日本語でも同じように使いますので、それらを踏まえて表現を練習してみましょう。