否定文「~しない」と合わせて、必ず覚えなければいけないのが못/-지 못하다です。
得意・不得意の잘/못とは異なる「~できない」を練習してみましょう。
いわゆる不可能なことを表現する文です。
「못、-지 못하다」の使い方
できないことや不可能を話す
ここでの못は能力やスキルとは無関係の「できないこと、不可能なこと」を表現する時に使います。
「不可能」を表す否定文
안の文
오늘은 학교에 안 가요.
(今日は学校に行きません)
못の文
오늘은 학교에 못 가요.
(今日は学校に行けません)
風邪をひいて学校に行くのが難しいなど、何かしらの理由によって不可能であるというニュアンスになります。
「できない」の文も2種類ある
못の否定文も안の文と同じく2種類あり、못-のように短く表現するものと、長い否定文である-지 못하다を使い分けます。
못/-지 못하다 + 動詞
1.못 + 動詞
못 가다
못 사다
못 만나다
2.動詞の語幹 + -지 못하다
가지 못하다
보지 못하다
먹지 못하다
短い못の否定文

私は6時までには行けません
(가다)

我が家では12時以降テレビを見れません
(보다)
못を動詞の前に置くだけなので簡単ですが、一部の語彙には使えません。
長い못否定文

明日は友達に会えません
(만나다)

まだ支援金を受け取っていません
(받다)
長い否定文は動詞の語幹に-지 못하다を組み合わせますが、短い못の否定文と違い、組み合わせる語彙に制約はなくなります。
못の否定文で気をつけるべきことはあるの?
하다動詞には使えない
안の否定文の使い方と同じく、하다動詞の前に못をそのまま置いて使うことはできません。

風邪をひきました。だから運動できません (×)

家に包丁がありません。だから料理できません (×)
こういう時は、-지 못하다で表現するのが基本です。

風邪をひきました。だから運動できません (ㅇ)

家に包丁がありません。だから料理できません (ㅇ)
ただし一工夫することで、하다動詞を못の短い否定文で使うことはできます。
不得意と不可能の違いをすぐ判断するのは難しい?
못には不得意と不可能のニュアンスがあるわけですが、違いも押さえておきましょう。
不得意の못하다
・能力が備わっていない
・技量が十分な水準にない

私は運転できません

ヒョジンは自転車に乗れません
スキルや能力がないという意味なので、運転免許を持っていないとか、自転車に乗る練習をしたことがなかったという話になります。
不可能の못 하다
・できる状況にない
・できる環境にない

私は運転できません

スンヒさんは自転車に乗れません
お酒を飲んで酔った状態などであれば、車の運転はもちろん、自転車に乗るのも危ないでしょう。
こういうのは本人のスキルとは関係ないですね。
ただこうしたニュアンスの違いを音だけで区別するのはほぼ無理なので、前後の文脈やその場の状況から意味を判断することになります。
못で否定文を作ってみよう
短い否定文にしてみる
못の短い否定文を作ってみましょう。

ここでは写真は撮れません
(찍다)

私はあの人が絶対に信用できません
(믿다)

これはサイズが合いません。だから私は着れません
(입다)

習慣は簡単に直せません
(고치다)

一週間ずっと休めませんでした
(쉬었다)
※解答はタップすることで確認できます
長い否定文にする
못の長い否定文を作ってみましょう。

最近本を読んでないです
(읽다)

後で運転します。だからお酒は飲めません
(마시다)

時間がないんです。だから掃除できません
(청소하다)

先週の集まりには参加できませんでした
(참석했다)

それは誰にも話せません
(이야기하다)
※解答はタップすることで確認できます
スキルがあろうがなかろうが、何か理由があってもなくても、できないものは「できない」ことに変わりはありません。
細かいこと考えずどんどん使いましょう。