地下鉄から慌てて降りてしまい、荷物が車内に残されてしまった。
どこかに荷物を置いたのを忘れて、そのまま帰ってきてしまった。
こうなってしまった場合、荷物は手元に戻ってこないこともありますが、もし親切な人が届け出てくれた時は取り戻すことができるかもしれません。
紛失物を取り戻すための基本的な流れ
拾得物は「遺失物センター」に届けられる
忘れ物などが「拾得物」として届けられた場合、유실물센터(遺失物センター)という所で保管されます。
空港や駅、映画館などには紛失物取り扱いのための窓口が設けられており、忘れ物に気づいた場合はまずここに問い合わせることになります。
遺失物センターでの紛失物の保管は5~7日間と期間が定められていて、この間に確認が取れれば、荷物を取り戻すことができます。
※7日間を過ぎても取り戻すことが可能な場合もあります
半年間警察が保管し、持ち主が見つからなければ破棄
各機関の遺失物センターでの保管期限を過ぎた拾得物は警察の管理下に置かれることになります。
警察での拾得物等の保管期間は6か月です。
拾得物の届け出
↓
遺失物センター(1週間)
↓
警察署(半年間)
↓
破棄
これを過ぎると、紛失物は破棄もしくは国の所有物として扱われることになります。
旅行者は1週間以内が勝負
旅行者の場合、1週間以内に帰国するのがほとんどで、間を開けず再度訪韓する人は少ないだと思います。
つまり旅行中に忘れ物などをした場合、帰国までが勝負になります。
したがって見つからなかった荷物はあきらめる覚悟はしておきましょう。
旅行会社などが対応してくれるケースもありますが、無くしたら戻らないと考えておくのが現実的です。
忘れ物をしてしまったらどうする?
地下鉄を降りてすぐ忘れ物に気づいたら
車内に忘れ物をしてしまった場合。
列車から降りてすぐに気づいたら、역무실(駅の事務所)に行き、事情を説明しましょう。
この時、列車を降りた時間と何番目の車両に乗っていたかを覚えておきます。
足元にある、このようなプレートを見てみましょう。
写真なら「5番目の車両の2つ目のドアから降りた」ことがわかります。
こうした情報を駅員に伝えて、あとは指示に従いましょう。
公共交通機関の利用から時間が経過している場合
地下鉄を降りてから時間が経っている場合、駅に直接連絡してもいいですが、その前に警察に問い合わせた方が早いかもしれません。
というのも紛失物に関する情報は警察庁のホームページ「LOST112」で一元管理されるようになったからです。
バスやタクシーでの忘れ物も情報はLOST112に集まるようになっています。
映画館やカフェ、飲食店などでの忘れ物は?
映画館やカフェ、飲食店などでの忘れ物をした時は、お店に戻って忘れ物をしたことを伝えれば、すぐに取り戻せるかもしれません。
ただ店側で忘れ物をいつまで保管しているかはわかりません。
店がすぐに警察に届けた場合、警察署まで取りに行くことになる可能性もあります。
店になければ警察に相談という流れだけは頭に入れておきましょう。
警察庁の遺失物情報「LOST112」にアクセス
地下鉄の拾得物情報は警察庁のHPで一元管理される
警察署での保管している拾得物情報を検索する場合も、まずはホームページにアクセスしましょう。
警察所で保管している荷物を確認する
遺失物の検索をするために、まずは「検索条件」を入力します。
期間だけでも入力すれば検索はできますが、できれば地域や場所も絞った方がいいでしょう。
「ソウル市内の地下鉄」といったように条件を付ければ、探しやすくなります。
拾得物のリストには他の遺失物センターのホームページと同じく、品名や取得された場所、日時などが並びます。
中には交番に届けられた物も出てきます。
地下鉄やバスの遺失物検索にないものでも、警察の遺失物検索ページを探せば、発見できるかもしれません。
飲食店などでの忘れ物が警察に届けられることもあります。
表示された情報を見ると、京畿道平澤市碑前洞のトッポギの店で拾得された女性用の財布が交番で保管されているようです。
記載されている連絡先は物品を管理している警察署などになります。
地方で忘れ物をした時など、場所によっては検索ができないこともあります。
また無くしたものが貴重品の場合、警察に紛失届けを出したり、カード会社に連絡するといった対応も必要です。
ちなみに紛失物のリストを見てて、一番多いと感じるのが「携帯電話」です。
飲食店での携帯の置き忘れには十分気を付けましょう。