-하자마자と-하는 대로は、どちらも「~してすぐ」という意味で使われます。
前の動作が終わって、すぐに次の動作が始まるというニュアンスですね。
ただ一見同じように見える文法も、それぞれ使い方がちょっと違います。
意味としての違いはないと言ってもいい
-자마자のニュアンス
動詞の語幹に-자마자がついて「~するなり、~してすぐ」という意味になります。
家に帰ってすぐ、お風呂に入りました
会議が終わるなり、電話しました
前の動作が終わるなり、すぐ次の動作が始まっています。
-는 대로のニュアンス
動詞の語幹に-는 대로がつき、「~したら、~次第」という意味を表します。
退勤したらすぐ家に行きます
到着次第、連絡いたします
前の動作が終わって後、その状態から次の動作に移るというニュアンスです。
ここまでを見る限り、-자마자と-는 대로どちらも「前の動作が終わって、すぐに次の動作が始まる」という点で大きな違いはありません。
前後の文の関連性が全く違う
-는 대로は前後の文に関連がある
-자마자と-는 대로の違いは前後の文に関連があるかどうかです。
検査が終わってすぐ、結果が出ました
今シーズンを終えたら、引退することにしたそうです
犯人を見つけ次第、直ちに報告せよ
-는 대로は前の状態が次の行動に持ち込まれるので、前後で関連のない文章の場合には使えません。
前の動作なくして、次の行動は成り立たないわけです。
-자마자は前後の文に関連はない
-자마자は前後の内容に関連がない文にも使うことができます。
家を出るやいなや雨が降ってきました
家を出ることと雨が降ることは偶然に起きたことで、何の関わりもありません。
私が座席についてすぐにバスが発車しました
座席についた途端にバスが発車したこともタイミングが重なっただけで、関連のある出来事ではありません。
ちなみに韓国では乗客が交通カードをタッチしたのを確認すると、すぐ走り出すバスも多いです。
なぜ前後に関連がある?대로が持つニュアンス
-는 대로が前後で関連のあることにしか使えないのは、대로のもとの意味による部分が大きいでしょう。
대로には前の状態や動作などが次に引き継がれる「そのまま」というニュアンスがあるからです。
私の言うとおりにやって
聞こえた通りに書いたよ
「やれという命令の通りに、聞こえたそのままに」というのは、まさに状況がそのまま引き継がれていますね。
대로のニュアンスをしっかり押さえておけば、-자마자と-는 대로を間違えることはないでしょう。
時制にも使い方の違いがある
現在や未来の話には「-는 대로」
-자마자と-는 대로を使う時には時制にも制限があります。
後半にくる内容が未来やこれからのことである場合は-는 대로を使います。
緊急災難給付金をもらったらエアーポッズを買いたいです (ㅇ)
緊急災難給付金をもらったらエアポッズを買いたいです (△)
-자마자でも間違いではないですが、-는 대로を使う方が多いです。
過去の話には「-자마자」
後半の話が過去のことの場合は-자마자を使います。
アラームが鳴るなりすぐ起きて顔を洗いました (ㅇ)
アラームが鳴るなりすぐ起きて顔を洗いました (x)
後半の内容に合わせて、過去なら-자마자、現在形や未来形なら-는 대로と覚えておきましょう。
ちなみに仕事が終わってすぐ家に帰ることを칼퇴근と言います。