「ちゃんとご飯食べてるか?」
「ちゃんと仕事しろ」
「もっとちゃんとしろ」
日本語でよく使う「ちゃんと」は便利な表現ですが、韓国語に直訳できない言葉です。
そこで韓国語で「ちゃんと」に相当する表現を紹介していこうと思います。
よくやっている「잘」
何かがプラスされるイメージ
잘は「上手に、うまく、滞りなく」という、プラスの要素が追加されたイメージが特徴です。
管理もちゃんとしている会社ですよ
サンウさんは仕事もできるし、性格もいいよ
家電製品や電子製品をちゃんと直してくれるところです
勉強や仕事であれば「ちゃんと結果を出している、しっかりやっている」という意味になります。
恋愛でも使う場面はある
恋愛の話でも「잘」は使う機会が多いでしょう。
最近彼氏とちゃんと会ってる?
・二人の関係がうまくいっている
잘 만나다と言えば、こういう意味が含まれます。
また恋人に잘해줄게と言えば「相手によくしてあげる、つくしてあげる」といったニュアンスになります。
잘はオーソドックスでも、かなり使う言葉ではないでしょうか。
抜かりのない「제대로」
マイナスがないイメージ
제대로も「ちゃんと~する、しっかり~する」というニュアンスがあります。
こちらは「抜かりなく」のような、マイナスの要素がないというイメージです。
今日はちゃんとごはん食べたいな
忙しくて食事を抜きがちな人や偏った食事をしている人、あるいは普段ろくなものを食べていない人が「まともなものを食べたい」と思った時には、제대로を使うことになります。
제대로 먹다:食事を抜かない、まともな食事をする
먹다も組み合わせる言葉によって、このように意味が変わるわけです。
ラーメンばかりでなく、ちゃんと作って食べなよ
ちなみに「ちゃんと自炊して食べなさい」と言いたい時は、챙겨 먹다を使いましょう。
抜けがないので基礎がしっかりしている印象もある
제대로は技術や知識などを「しっかり身につけた」という時にも使います。
英語をちゃんと学んだみたいですね
抜けがないので、体系的に学習した、基礎からしっかり学んだというニュアンスになります。
語学であれば、きちんとした語学力を習得したという意味ですね。
やるべきことを「間違いなく、きちんと」行ったのか?
失敗や落ち度がないので「間違いがなく、確実に」というニュアンスでも、제대로が使われます。
ちゃんと検査したんですよね?
確実に間違いなくやったのか?を確認したい時にも使えます。
道間違ってないよね?
あるいは「来るべきルートで来たのか、道が間違っていないか」などに使うこともできます。
「まともな人、しっかりしたもの」にも使える
제대로は「人や物がちゃんとしている」という意味でも使えます。
ちゃんとしてる人に会わないとだめだよ
人に対して使えば、きちんとしている人、まともな人間ということになります。
本当にしっかり作ってますね
物に対して使えば、抜けなくちゃんと作られているというニュアンスですね。
気を引き締める、気合いを入れる
똑바로で「まじめにやる」
たらたら仕事してる人や不真面目な人間、さぼっている人にはしっかり気合を入れてあげましょう!
「まっすぐ」という意味の똑바로は「まじめに、ちゃんと」というニュアンスで使われます。
まじめにやれ、まじめに
ちなみに똑바로 가다で「真っ直ぐ進む」という意味です。
직진と合わせて覚えておくといいでしょう。
軍隊でよく使う「정신을 차리다」
気を確かに持つという意味の정신을 차리다も、「ちゃんと」というニュアンスで使うことがあります。
背筋をまっすぐ伸ばして「気を付け」をするようなイメージで、うわの空でぼーっとしている人、気持ちが緩んでいる人に喝を入れます!
しっかりしなさい
たるんでるぞ
ちなみに정신을 차리다は励ましの言葉として、ドラマや映画でもよく見かけます。
弱気になっている人を激励したり、時には負傷して意識が遠のいてく人に「しっかりしろ」と声をかける時にも使います。
直訳するのが難しい言葉は場面や状況に対して表現をセットで覚えていくといいでしょう。