「はやい」の韓国語といえば、빠르다と이르다です。
ただ日本語にも「早い」と「速い」があるように、韓国語でも빠르다と이르다は区別して使います。
今回は韓国語のはやいをニュアンスと使い方を整理してみましょう。
빠르다の意味と使い方は?
「時間がかからないこと」が基本
빠르다の本質的な意味を一言で表すなら「所要時間が短いこと」です。
道が混んでるから地下鉄で行く方がはやいと思うよ
思ったより治りがはやいですね
目的地に早く着くといのは、そこまでに所要する時間が短いということです。
ケガや病気の治りが早いのも、回復までにさほど時間がかからないというニュアンスです。
速度やスピードが「速い」も本質は同じ
빠르다はスピードが速いという意味でも使います。
彼は仕事を処理するが速いです
仕事が速いというのも、処理にかかる時間が短いという意味ですね。
さっき車がすごい速さで通り過ぎて行きました
車のスピードが速いというは、同じ距離を進むのに少ない時間で済むということです。
時計が5分進んでます
針の動くスピードが速いため、実際の時間よりも時刻だけが先に進んでしまった状況です。
順番がくるまでの時間が短い
빠르다は「順番がはやい」という意味でも使われます。
受付番号10番なら私より早いですよ
私の誕生日はヒョンミンよりも2か月早いですよ
こういう場合も「順番が来るまでの時間が短い」と考えると、빠르다はどれも似たようなニュアンスを含んでいることがわかると思います。
感覚的な表現としての「はやい」
빠르다は感覚的な表現にも使われます。
時間が経つのがすごいはやいよ
時間の流れは一定ですが、自分は短く感じたという意味ですね。
いずれにせよ「時間が短いこと」が、빠르다の基本的な意味となります。
이르다のニュアンスは?
「基準となる時間」よりも前である
이르다の基本的な意味は「基準となる時よりも前」です。
予定より2時間早いバスを予約しました
予定していた時間に対して、それよりも2時間前という意味ですね。
朝早くからどこ行くの?
朝早いのも「みんなが通常起きる時間帯」を基準にした時、それよりも前に出かけるというニュアンスです。
したがって、もし自分が普段起きる時間帯よりも前に起床すれば、それも「いつもより早い」ということになります。
タイミングが早く頃合いではない
이르다には「タイミングが早い」という意味もあります。
家に帰るにはまだ早い時間だと思う
本人の中で「帰宅する時間」は決まっているが、まだその時になっていません。
まだ諦めるには早いんじゃないの?
これも「まだ諦める時ではない」という意味ですね。
いずれも適切なタイミングになっていないという点では、基準となる時よりも前といえます。
ちょうどいい時期、タイミングではないけど?
空欄に入いる言葉を考えてみましょう。
お肉もう食べれるかな?
まだはやいよ
※答えはタップして確認できます
お肉が焼き上がったと思って食べようとする男性に対し、女性が「まだ早い」と制止しています。
まだ食べごろにはなっていないので이르다でいいように見えますが、아니다を使っています。
これは때가 아니다で「まだその時ではない、タイミングではない」という否定文になります。
빠르다と이르다は時間的な感覚や時期、タイミングなどニュアンスを見極めながら、いろいろ練習してみてください。