日本語の「~こと、~もの」を韓国語にすると、일と것になります。
これらは何を基準に区別し、どのように使い分ければいいでしょうか?
今回は「일と것」の違いを解説していきます。
일のニュアンスと使用例
用事や仕事、事業やビジネスとしての意味
일は大きく二つの意味に分けることができ、一つは「仕事や用事」というニュアンスです。
来月から新しい仕事を探さないといけません
私は週末もやることがいっぱいです
収益は困った人たちを助けることに使ってくださいと全て寄付しました
一番多いのは仕事や職業そのものを表す場合に使うケースでしょう。
あるいは「ビジネスや事業」のニュアンスとして使うこともできます。
出来事やイベント、ある事情
일には「出来事やイベント」というような意味もあります。
何かあったの?
大したことじゃないよ
急用ができて早く行かないといけないんです
急な事情と用事は似ている部分もあるので、どうとらえるかは人によりますが、いずれにせよ「일」です。
ちなみに일을 보다で「用事を済ませる、用を足す」といった意味があります。
것の意味と使用例
特定の「あるもの」を意味する
特定のあるものを指す場合に「것」が使われます。
このみかん誰が買ったの?
今書いているのは論文です
今朝食べたものが何か思い出せないんですか?
買ったものは「みかん」
書いているものは「論文」
今朝食べた「食事」
このように代名詞のような使い方をすることがあるのも特徴です。
また것は口語ではよく「거」や「게」になります。
考えや行動などを表す「~すること」
것は考えや行動などを意味することもあります。
わかりやすく言うと「~すること」のような表現をする時です。
笑うことはストレスを解消する効果がありますよ
私の夢は看護師になることです
昨日はタクシーに乗って家に帰ったんです
どれも考えや行動そのものを指していますね。
ところで것は連体形と組み合わせるのが特徴で、것を単独で使うことはほぼありません。
일と것を区別してみよう
「いいもの」と「いいこと」の違い
일と것を使った文を比べてみましょう。
いいもの買ったね
いいことあるよ
ここでの것は「もの」を指しますが、일は「出来事」を意味しています。
것がものを表すことはあっても、일がものを表現することはありません。
人の物は俺のもの、俺の物も俺のもの
したがってジャイアンのセリフには「것」を使うことになります。
同じ文でも일と것では異なる文になる
同じような文でも일と것のどちらが入るのかだけで、全く違う意味になります。
おどろくものがあったんです
びっくりすることがあったんです
ここでの것は「あるもの」を意味しますが、일は「出来事」です。
つまりびっくりするような「もの」と「イベント」の違いですね。
일と것どちらを使う?
次の「일と것の文」を訳してみてください。
※答えはタップすると見れます
일の文は仕事や用事なのか?出来事やイベントを意味するのか?を見極めましょう。
もし일と것で迷ったら、まずは일を当てはめてみて、違うようなら것を使ってみましょう。
大抵はそれでなんとかなります。