「思い出す」
「記憶にない」
「覚えていない」
こうした言葉は日常でも使う機会は多いと思いますが、これらに共通するものは「記憶」です。
今回は記憶に関連した韓国語を紹介していきます。
覚えているかどうかを話す時
頭の中に入れて忘れない「기억하다」
最もよく使うのは기억하다で、文字通り「記憶する、覚える」というのが基本的な意味です。
私は人の顔を覚えるのが得意ですよ
写真をうまく撮る方法は3つだけ覚えておけば大丈夫です
また기억하다には「覚えたことを維持する」というニュアンスになる時もあります。
私のこと覚えてますか?
ずっと忘れないで覚えててください
こうなると「覚えてますよね?」とか「忘れないでください」のような意味合いになります。
新しく覚えるのか、覚えたことをずっと記憶しておくのかは文脈から判断しましょう。
覚えていないこと、記憶にないことは「기억이 없다」
覚えていないこと、記憶にないことは기억이 없다です。
私は幼い時の記憶がありません
いつレンズを外したのか覚えてないですね
最近はデパートや映画館のような人の多い所に行った記憶がありません
없다を使ったそのままの表現なので、特別難しいことはないと思います。
うろ覚えではっきりしない、記憶があいまいの時は?
覚えているようで覚えていないような、記憶がはっきりしない時だってあります。
バッグに入れた気もするし、記憶が定かでないです
はっきり覚えてないけど、値段は20ドルくらいだったと思います
その時何時だったか記憶が曖昧だけど、人が訪ねて来たんです
記憶がはっきりしていない、うろ覚えの時には확실하다や애매하다といった語彙をうまく組み合わせていくといいでしょう。
考えやアイディアが出てくる、記憶が呼び出される時
思い出や記憶が思い出される「기억나다」
기억나다も記憶に関する表現としてよく使われます。
この絵本を見ると幼い頃を思い出します
しばらくしてからあの人の名前を思い出しました
기억나다は過去の出来事や経験などが呼び起こされる感覚で「思い出す」のような意味です。
どんな内容かまったく思い出せません
안の否定文にすれば「出てこない、思い出せない」という意味になります。
また全く思い出せない時は하나도を付け足してもいいですね。
アイディアや意見などを思いつく「생각나다」
考えやアイディアとなどが浮かんだ時に使うのが생각나다です。
長い間悩んで、いい方法を思いつきました
今は食べたい物が浮かびません
思いつくままに文を書くのも簡単ではないですよ
意見や方法などを考えついた時に使うので、何かを思い出すのとはまた違います。
기억나다と생각나다の違いは?
생각나다も「思い出す」に近いニュアンスで使われることがあります。
雨が降るとマッコリが浮かびますね
一人で食事してたら友達が恋しくなりました
ただし昔の記憶が呼び出されるというよりは、何かをしたくなったり、やろうという考えが思い浮かぶというニュアンスです。
あの時一緒に食べた肉を思い出します
仮にこう言えば「あの時の肉がまた食べたい」という話になります。
誰かに会いたくなった、あの時のメニューが食べたくなったといったような時には생각나다を使ってみましょう。
その他の記憶に関する表現
昨夜のことを覚えていない、記憶が途切れている時は?
朝起きたら昨夜の記憶がない。
飲み過ぎたせいか、前の日のことを覚えていないという経験のある人もいるかと思います。
ビール1,2杯しか飲んでないのに記憶が飛びました
記憶が途切れてる状態で二次会でまた居酒屋に行きました
昨日どうやって家に帰ってきたのか覚えてません
飲み過ぎて記憶がなくなることを필름이 끊기다などといいます。
昔はアナログ式で動画をテープに記録していましたが、そのテープ(フィルム)の一部が切れたように記憶が途切れていて思い出せないという意味です。
他にも記憶のフィルムが消えるように필름이 사라지다などを使っても構いません。
「そんなことをした覚えはない」を韓国語で?
覚えていないのではなく、そもそも「まったく身に覚えのないこと」を話す場合。
僕は小学校の時に水泳をした覚えがありません
しきりに私を疑ってるけど、私はそんなことした覚えないよ
ただの一度もそんなことはしてません
意訳のような感じになりますが、-ㄴ 적 없다や안 했다などを使えば「そんな覚えはない」のような表現も可能です。
記憶に関する表現には기억を使わないものありますが、それらは韓国人がよく使う表現として覚えておくといいでしょう。