ソウルのバスって便利なんだろうけど…
「どのバスに乗ればいいのかわからない」
「どこから乗ればいいの?」
こういった理由から、乗車をためらう人も多いかと思いますが、そんな人におすすめなのが「バスアプリ」です。
今回は、韓国のバスが手軽に利用できるようになるアプリとその使い方を紹介します。
ソウルのバスと運行のしくみ
バスは色によって種類や運行エリアが分かれている
まずは、韓国のバスの「運行の仕組み」を簡単に把握しておきましょう。
韓国のバスを実際に見たことがある人はわかると思いますが、バスは車体の色によって運行エリアが分かれています。
色は「赤、青、緑、黄」の四種類が基本です。
ソウルのバスの種類
・赤バス
ソウル市と他の市町村を結ぶバスです。
・青バス
ソウル市を端から端まで行き来し、5分に1本程度と本数も多いバスです。
・緑バス
青バスほど広範囲ではないけれども、主要な地点を往復します。
・黄バス
赤青緑ような往復型のバスと異なり、決まったエリアを巡回するバスです。
赤が運行エリアが一番広く、青、緑、黄の順に運行エリアが狭くなっていくイメージです。
ソウル市内で乗るのは、青バスが一番多いと思います。
深夜のみ走る特殊なバスもある
韓国のバスには変わった運行の仕方をするバスが2つあり、それがマウルバスと夜間バスです。
マウルバス
「村のバス」という名前の通り、町内を行き来するバスのことです。
※色は緑が多いです。
夜間バス
深夜(0時から5時が目安)に運行するバスで、「N16」のようにNIGHTの「N」が番号の頭に付きます。
ルートは青バスと同じですが、真夜中に走るため、30~50分に1本と本数は少なくなります。
バスのルートはすべて番号で表示される
バスは基本的に決まった経路を往復し続け、ルートはすべて「番号」で表示されます。
そのため、バスの上部に書かれたナンバーを見て、自分が乗るべきバスかどうかを見極めることになります。
とは言うものの、乗車口に向かって左の車体側面には、そのバスが通る主要地点が書かれているので、それらも判断材料として利用しましょう。
あるいは、停留所にある経路図を参考にしてもかまいません。
バスアプリのインストールと設定
設定の変更は基本的に必要ない
ホーム画面には検索窓とメニューボタンがありますが、普段使うのは検索窓の方です。
下の方にある로그인(ログイン)はカカオトークのIDと連動していますが、特にログインしなくても利用できるので、無視して構いません。
メニューボタンをタップすると、設定変更などができますが、基本何もしなくてもOKです。
ただし、釜山などの地方に行った場合は、「地域設定」を変更する必要があります。
「設定」を変えるとすれば、GPSを利用した検索機能のON、OFF(위치정보 이용 동의)程度です。
GPSの利用をONに(アプリが位置情報を利用することに同意)すると、現在位置から一番近い停留所を検索するといったことができるようになります。
kakaobusの検索画面
メイン画面から検索窓をタップすると、バスを探す画面に切り替わります。
左が「番号から検索」、右が「停留所から検索」と、2種類の方法でバスの運行状況などを調べることができます。
バス検索はすべて、この画面からはじまることになります。
番号からバスを調べる
乗りたいバスの運行状況を確認する
乗りたい「バスの番号」がわかっている場合の方法です。
今回は721番と打ち込んでみました。
似た数字のバスが一覧で表示されますが、ここでは721番のバスの状況を知りたいので、青の721を選択。
バスの運行状況が表示されます。
バスが現在どこを走っているのかはもちろん、バス停ごとに運行時間が出てくるので、始発や最終バスの確認には便利です。
また、画面上部の「運行情報」をタッチすると、バスの運行間隔や主要な停留所なども確認できます。
運行時間や間隔は曜日によっても変わるので注意が必要です。
どの停留所からバスに乗るのかがすでに決まっているなら
建国大前から721番バスに乗りたいので、画面をスクロールし、건대역をタップしました。
건대역のバス停の状況が出てきます。
最も早いバスが、あと2分半程度で来ることがわかります。
表示のズレに気をつけよう
このアプリは一定時間ごとにバスの運行情報を取得するという仕組みで動いています。
そのため、ずっと同じ画面にしたままだと、画面上の運行表示と実際の運行状況がずれることも考えられます。
カフェでアプリを頼りにバスを待つような時は、「再読み込みボタン」を押して、運行状況の表示を修正してあげましょう。
停留所からバスを探す
任意の停留所を通過するバスの番号を調べる
停留所からバスを調べる場合です。
「停留所で検索」を選び、検索窓に停留所の名前、もしくは停留所の番号を入力します。
「강남역12번출구」と打ち込みました。
出てきたバス停をタップしましょう。
指定した停留所を通過するバスの候補が出てきます。
この時点で、経路がわかっているバスがあれば、その番号の運行状況を調べればOKです。
しかし、目的地まで行くバスがわからない(と想定)ので、とりあえず146番をタップします。
バスが目的地まで行くかわからない時は
停留所を通過するバスがわかっても、自分の目的地まで行くかわからないこともあります。
そこで「地図機能」の登場です。
バスの運行状況の画面が出てきたら、画面上部の「地図ボタン」をタップします。
146番のバスがどこを通って行くのかが、地図上で確認できます。
地図は拡大・縮小ができるので、これで自分が行きたい場所の近くをバスが通過するのか確かめましょう。
バスが目的地を通過しない場合は、同じ要領で他のバスの経路を調べてみましょう。
停留所を調べる時の注意点
上りと下りを間違えないよう気を付けよう
韓国のバスはずっと同じルートを行き来しているわけですが、番号はその「経路」を表わしただけのものです。
バスには「上り」と「下り」があり、これを確認しないで乗ると、目的地とは逆の方に行ってしまいます。
運行状況を調べるときも、必ず회차(折り返し地点)を確認しましょう。
逆方向に向かうバスの時間を調べても、意味はありません。
当然、地図で停留所の位置を確認する時も、バスの進行方向には気をつけましょう。
韓国は日本と違い、車は右側交通です。
さいごに
バスアプリは「乗りたいバスの番号」あるいは「停留所の位置」がわかっているという前提で使うのがベストです。
それがわからない場合は、先に地図アプリなどで場所を調べてから、バスの運行状況を確認しましょう。