直接見える

-ㄹ 수 있다と-ㄹ 줄 알다は、どちらも「~できる」という意味で使われる文法です。

ただ同じ「~できる」と言っても、お互いを入れ替えて使うことができる時と、できない時があります。

2つの文法の違いや使い分けは「目に見えるか」どうかが鍵となります

「-ㄹ 수 있다」のニュアンス

技術や能力による「可能・不可能」

-ㄹ 수 있다/없다で、特技やスキルの有無を表わすことができます。

영어 할 수 있다고 들었는데 유학이라도 했어요?
英語できるって聞いたけど、留学とかしたんですか?
어렸을 때 미국에서 살았거든요.
小さい時アメリカで育ったんです
전 영어를 전혀 못해서 부럽네요.
私は英語できないから、うらやましいなあ

語学に限らず何かしらの技術を身につけていれば、-ㄹ 수 있다を使うことができます。

料理の腕前なども立派な能力なので、このパターンに当てはまります。

何らかの事情による「できること・できないこと」

能力以外の要素や何かしらの事情によって、できる・できないが決まる場合です。

時間やスケジュール

주말에 영어스터디를 하는데 너도 올 수 있어?
週末に英語の勉強会やるんだけど来れる?
미안한데 일이 있어서 못 갈 것 같아요.
悪いけど用事があるから、行けないと思う

能力以外の「できる、できない」で代表的なものは、時間やスケジュールなどです。

「予定が入ってて行けない」というように、個人の能力とは全く関係ないことが理由になっています。

条件が整っていない等

오늘은 김치찌개라도 만들어 먹을까?
今日はキムチチゲでも作って食べようか?
재료가 없는데 만들 수 없잖아.
材料がないんだから、作れないんじゃん
그러니까 일단 슈퍼로 가자고.
だからまずはスーパーに行こう

ここでは料理の腕が問題ではなく、材料や調理器具といった「必要なものがそろっていない」ため、料理が作れない状態です。

「機械が壊れて使えない」
「ガス欠で車が走れない」
「水が汚くて飲めない」

このような場合も、能力とは関係がないですね。

「-ㄹ 수 있다」は何にでも使える

-ㄹ 수 있다/없다は、結局は全ての可能不可能の文に使えると言えます。

선편으로는 짐을 싸게 붙일 수 있어요.
船便では荷物を安く遅れますよ
1시간 이내에 끝낼 수 있습니다.
1時間以内に終わらせられますよ
자가격리 때문에 당분간 친구를 만날 수 없어요.
自宅隔離のせいで当分友達に会えません

あらゆる「できる、できない」を表現できるので、能力やスケジュール、許可などなんでもOKです。

「-ㄹ 줄 알다」のニュアンス

「-ㄹ 줄 알다」で表現できるのは能力やスキル

-ㄹ 줄 알다/모르다は、能力の有無を表します。

난 스페인어와 중국어를 할 줄 알아요.
私はスペイン語と中国語ができます
저는 김치를 담글 줄 알아요.
私はキムチを漬けれますよ

줄には「やり方、方法」といった意味があり、それらを知っているというニュアンスになります。

난 김치찌개를 만들 줄 몰라요.
私はキムチチゲは作れません

否定文には모르다を使い、逆のニュアンスになります。

能力やスキルと関係のないものには使えない

-ㄹ 줄 알다は、能力やスキルと関係のない場合には使えません。

내일부터 학교를 다릴 줄 알아요.
明日から学校に通えますよ (×)
선편으로는 짐을 싸게 보낼 줄 알아요.
船便では荷物を安く遅れますよ (×)

学校に行くことや荷物を船便で送るのに、能力は関係ありませんね。

こういう時は「-ㄹ 수 있다/없다」を使うことになります。

ちなみに-ㄹ 줄 알다には「~と思った」というニュアンスもあり、能力の有無とは区別して使います。

「-ㄹ 줄 알다」は意味が限定される

-ㄹ 줄 알다は「やり方を知っている、その能力を備えている」というのが基本です。

나 피아노를 칠 줄 알아요.
私ピアノを弾けますよ
(特技を持っている)
난 이걸 먹을 줄 알아요.
私これ食べれますよ
(食べ方を知っている)

먹을 줄 알다なら「マナーや作法、どこから箸をつけて骨をどう引っぺがして…」といったことができる(知っている)という意味になります。

だからこそ明日の約束に行けるかどうかというような内容には使えないわけです。

二つを使い分ける、見分けるポイントは?

実際にやって見せることができるかに注目

-ㄹ 수 있다 -ㄹ 줄 알다
能力
予定 ×
可能性 ×
許可 ×

-ㄹ 줄 알다が使えるかを判断するポイントを一言で表すと、やって見せることができるかどうかです。

악보 읽을 줄 알아요?
楽譜読めるんですか?

楽譜が読めるなら、何かしらの楽器を演奏することができるということになります。

역까지 갈 줄 압니다.
駅まで行けますよ

これも「どの道を通り、どこで曲がり、どのように行けばいいのか」という具体的な方法がすべてわかっている。

つまり現地で道を案内することができるということになります。

-ㄹ 줄 알다が使えるか気になったら、実際にやって見せることができるかにも注目してみましょう。

能力の有無なら入れ替えができる

-ㄹ 줄 알다は基本的に能力の有無についての話をするので、-ㄹ 수 있다と入れ替えることも可能です。

저는 한자를 읽을 줄 알아요.
私は漢字が読めます
저는 한자를 읽을 수 없어요.
私は漢字が読めません

ニュアンスに変化がなければ、否定文でも同じことがいえます。

入れ替えができないケースは?

-ㄹ 줄 알다と-ㄹ 수 있다を入れ替えることができるのは、あくまでも「技術や能力の有無」について話している時です。

귤이 썩어 가지고 먹을 수 없어요.
みかんが腐ってて食べれません (ㅇ)

食材が傷んでて食べれないのは、スキルとは関係ないのですね。

재료가 없어서 김치찌개를 만들 줄 몰라요.
材料がないからキムチチゲは作れません (x)

「材料がない、調理器具がそろっていない」といった理由も能力ではないので、-ㄹ 수 잆다/없다入れ替えはできません。

まとめ

1.-ㄹ 수 있다はなんでも「できる」

2.-ㄹ 줄 알다はスキルを見せられるか

3.-ㄹ 수 없다はなんにも「できない」

4.-ㄹ 줄 모르다はスキルなし

迷った時は-ㄹ 수 있다/없다を使えば、とりあえず間違いはないでしょう。