「~くなる、~になる」と変化を表す表現には、-게 되다と-아/어지다の2つがよく使われます。
ところで、これらを使って「かわいくなった、綺麗になった」と言いたい時。
使い方を間違えると、とんでもないことになる場合があります。
「-게 되다」と「-아/어지다」の基本的な意味
ある状況に置かれる「-게 되다」
「~するようになる、~することになる」といったように、状況や状態が変わったことを意味します。

ネットがすごい早くなりました

来年からイギリスに留学することになりました

チゲがすごい辛くなっちゃった
ある状況になると考えた方が、理解しやすいのではないかと思います。
-게 되다は動詞と組み合わさることが多いのが特徴です。
ある状態になっていく「-아/어지다」
-아/어지다は、状況や状態・気持ちの変化を表します。

天気がだんだん寒くなってきています

地球の平均気温が高くなると北極海の氷河が溶けてしまいます

10年前と比べて性格が丸くなりました
「辛くなる、暖かくなる」のように状態が変化しています。
ただし-게 되다と違い、-아/어 지다は形容詞と使うのが特徴です。
「-게 되다」と「-아/어 지다」のニュアンスの差
結果に注目するのが「-게 되다」
-게 되다は「変化した結果」を表します。

お酒を飲んで顔が赤くなったよ
結果に重点を置いた表現なので、酒を飲んで赤くなった場合、赤くなった後の話をします。

とがった形になった気がします
形・模様がとがったような仕上がりになったという意味ですね。

来年から中国で働くことになりました
こちらも、状況が変わった結果を表します。
変化の様子に着目するのが「-아/어지다」
-아/어지다は「変化していく様子」を表します。

お酒を飲んで顔が赤くなったよ
途中経過にも注目するので、だんだん赤くなったことを意味します。

今年に入って仕事がすごい忙しくなりました
こちらも「忙しくなっていった」というニュアンスです。

だいぶ良くなりましたね
体調が回復する時は、急に良くなることはないので、좋아지다を使うことになります。
-게 되다と-아/어지다は、同じ結果にたどり着いたとしても、そこまでの見方が違うわけです。
魔法の力か何かでケガがたちまち治れば、-게 되다でもいいかもしれません。
「きれいになる」はどう言えばいい?
「-게 되다」は突然綺麗になったイメージ
女性に「綺麗になったよね、可愛くなったね」と言いたい時。
-게 되다と-아/어지다のうち、どちらを使えばいいでしょうか?

スヨンさんすごい綺麗になったと思います
-게 되다は結果だけを見るので、途中経過をすっ飛ばして、急激に変化したようなニュアンスになります。
そのため、突然綺麗になったような印象を与えてしまいます。
もし整形手術を受けたのであれば、話は別です。
「-아/어 지다」は少しづつ変わった印象
-아/어 지다は変化にも注目するので、少しづつ変わっていったことを意味します。

スヨンすごい綺麗になったと思います
本人が努力して、内側から変わっていったイメージです。
したがって女性に「예쁘게 되다」と言った場合、どうなるか想像がつくかと思います。
まとめ
1.-게 되다
変化した後のことを話す
2.形容詞+-아/어 지다
変化する過程を話す
3. 예쁘게 되다(綺麗になった)
いきなり変わった印象
4.예뻐지다(綺麗になった)
本人の努力で自然に変わった印象
女性には理屈抜きで、예뻐지다を使いましょう。