「会話になると言葉が出てこない」
「知ってるはずの言葉でも聞き取れない」

会話力をつけたいけど実力がなかなか伸びないという人は、こうした悩みを持っていると思います。

特に「自分の勉強の仕方が間違っているのでは」と思い込んでしまうと、さらに悩んでしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、話せるようになりたい人向けの、会話力を上げるための「ノートの書き方や活用法」の一例について解説していきます。

ノートは目的に合わせて使いわけよう

知識の整理だけに偏らないようにする

まず、語学学習に使うノートは「目的」に応じて使い分けていく必要があります。

管理人-L

要点や自分の弱点など、様々なポイントをノートにまとめていると思いますが、ちゃんと読み返していますか?

ノートはまとめたものの、ほとんど読み返していないことが多いのではないでしょうか?

ノートは使う目的をちゃんと意識しているかどうかで、どの程度読み返すかが変わってきます。

語学学習で使うノートは「3種類」にわけることができます。

ノートを使う目的

1、メモのため
授業中に先生が言ったことや、ホワイトボードになぐり書きしたものなどのうち、自分が重要と感じたものを書きとめておく。
ドラマの台詞などで気になった言葉をメモするのもあり。

2、まとめのため
勉強した文法や単語の意味、使い方などをまとめたもの。
自分の頭の中で知識を整理するために書く。

3、復習のため
後から読み返すことで、勉強したことを長期記憶に変え、忘れにくくする。
復習のために使う。

一般的なのは2番の「まとめのため」に作るノートでしょう。

学校の勉強の延長にあるとも言えますが、知識の整理に適した方法です。

姉-R

ノートってそもそも、要点を整理するためにあるんじゃないですか?

自分なりに学習のポイントをまとめること大事はいいことです。

しかし欠点もあります。

知っているはずの言葉が聞き取れない理由

ノートに書き出していくことは、頭の中の知識も整理されていくため、試験対策としても有効です。

なび-L

しかし「まとめのノート」は、試験対策だけに陥りがちです。

ポイントをまとめると、やり遂げた「達成感」が得られます。

また、達成感が得られると楽しいので、新しい文法や単語にもどんどん手を出していくことになります。

管理人-L

すると自分でも気づかないうちに、ノートを作ることだけに集中しはじめます。

ノートを作るというのは、いわば「読み書きの練習」で、これを繰り返していくとどうなるでしょうか?

こじ-R

試験の点数は高くても、会話ができないままになる?

だから「知っているはずの言葉が聞き取れない」なんてことが起こるわけです。

会話力をつけたい人は、まとめのノートではなく、後で読み返すためのノートをつくることを意識しましょう。

ここで解説していくのも「復習のためのノート」になります。

韓国語学習に使えるノートとは

作ってはいけないノートがある?

韓国語を勉強している以上、みんな韓国人と意志の疎通が自由にできるようになりたいと思っているはず。

なび-L

しかし会話力を上げるには「練習」が必要です。

だからこそノートは書いただけで終わらずに、後から読み返すことが必要です。

その練習に使うのが「復習のノート」ですが、ここで気をつけておきたいのは、辞書の内容を形を変えて写したようなノートを作らないことです。

作ってはいけないノートの中身

-았/었:~した、~だった
-겠:~するつもり、~しそうだ
-ㄹ 수 있다:~できる

학교에 가다:学校に行く
시험을 보다:試験を受ける
마음에 들다:気に入る
더워지다:暑くなる

※こういった内容がひたすら続くだけのノートを作ってしまいがちになる。

これだと「まとめのノート」になってしまいます。

復習は「文章」で練習しよう

語学は復習が大事です。

予習1時間に対して復習は3時間というように、復習には十分な時間を充てましょう。

管理人-L

そして復習は「文章」で練習することを心がけます。

つまり、例文や実際に使いそうな表現を文章でノートにまとめ、それを何度も読み返すということです。

会話力をつけるのに単語帳は必要?

単語帳は会話力をつけるのに役立つのでしょうか?

単語帳には「スキマ時間に活用できる」といったメリットがあります。

しかし、実際の会話で知っている単語のみをひたすら並べることはまずありません。

単語は並べ方や変形の方法といった一定のルール、すなわち「文法」に沿って使うからです。

管理人-L

それに文章で練習しても単語は覚えられるので、結局はその方が効率もいいです。

単語帳のメリット・デメリットを理解した上で活用していくのであればいいと思います。

使い方次第とはいえ、個人的に単語帳の作成はおすすめしません。

どうしても単語帳を使いたい人は、単語と簡単な例文が一緒に載っている本もあるので、そういったものを代用していくといいでしょう。

復習に使うノートの作り方とポイント

復習に使うノートの作り方の例を解説していきます。

後で読み返すノートをまとめていく時のポイントは4つです。

「復習ノート」のポイント

1、自分で考えた例文を書け
2、新しい単語や文法を入れすぎない
3、活用形と原形を表示する
4、自然な文に訳せ

自分で考えた例文を書くのが基本

ノートの例文は韓国語の文と日本語の訳を1セットとして、これをいくつも書いていきます。

ここで大事なことは、例文はできる限り自分で考えたものにすることです。

そうすれば「韓国語で文章を考える力」も付いていきます。

姉-R

どうしても例文が思いつかない時は、どうすればいいですか?

その時は「教科書の例文」をそのまま使うか、一部だけ変えます。

はじめは例文を考えるのも大変かもしれませんが、慣れてきたら「歌詞やドラマのセリフ」を取り入れていくのもいいですね。

復習ノートの書き方の例

나는 영어랑 독일어할 수 있어요.
私は英語とドイツ語ができます。
독일어・ドイツ語  -ㄹ 수 있다・~できる

다음 달에 일본으로 여행을 가 볼까 하서 비행기를 알아봤는데 비싸더라고요.
来月、日本に旅行に行こうかと思って、飛行機を調べてみたけど、高かったよ。
여행을 가다・旅行に行く  알아보다・調べる  -더라고・~だったよ

※新しい文法や単語はマーカーで表示して、日本語訳の下にその意味を書いておき
ます。

マーカーは文法と単語で色分けすると、後で見たときにわかりやすくなるでしょう。

絶対にやっていけないこと

例文を作る時に「やってはいけないこと」があります。

うぉんぎa-L

翻訳機は使わないこと!

翻訳機を使うと、自分で文章を作る力がつきません。

そもそも「翻訳機なし」で話せるようになりたいのに、機械に頼っていては意味がないですね。

新しい単語や文法を入れすぎない

一つの文章に新しい単語や文法は入れすぎない方がいいでしょう。

マーキングが増えすぎると、ノートがごちゃごちゃになってくるからです。

주말부터 날씨더워질 것이라고 예상됩니다.
週末からは天候が暑くなると予想されます
부터・~から 날씨・天候、天気 예상・予想 아/어지다・~なる

경찰 조사에 따르면 용의자는 갑자기 택시가 앞에 들이박은 거에
열을 받아 범행을 저질렀다고 합니다.
警察の調査によれば、容疑者は突然タクシー前に割り込んできたのに腹を立て、
犯行に及んだようです。
~에 따르면・~によると 용의자・容疑者 들이박다・突っ込む、割り込む
 열을 받다・熱くなる、かっとなる 저지르다・(罪や犯行を)犯す

※好みの問題だが、このように一つの文にチェックした単語や文法が増えすぎると、
ノートがごちゃごちゃして見づらくなる。

1つの文に対して新しい文法や単語は3つくらいにとどめておくのが無難です。

母-R

1つの例文に新しい単語や文法がたくさんある時は、どうすればいいんですか?

その時は文を2つに分けるといいでしょう。

ノートの見た目の問題なので、できる限り1つの文にまとめるかどうかは、自分の好みに合わせてください。

活用形と原形の両方を表示しよう

例文を書く時は、単語の活用を意識することも大事です。

例えば하얗다(白い)は、文章中ではどう変わるでしょうか?

みか-R

하얘요です。

하얘요とか하얗습니다とか、하얗다をそのままでは使わないですね。

어제 하얀 티샤츠를 샀어요.
昨日、白いTシャツを買いました。
하얗다・白い

한 가지만 물어봐도 될까요?
一つだけ聞いてもいい?
묻다・たずねる、質問する  -아/어도 되다・~してもいい

※動詞や形容詞は活用があるため、ノートに書く時から意識しておく。

例文には活用形を書くことになりますが、動詞や形容詞の「原型」も表示してあげましょう。

こうすれば、もとの形と活用形を同時に覚えることができます。

姉-R

알다を「아는」で使う時も書いた方がいいですか?

ㄹパッチムの連体形や活用形が苦手という人は書いておくといいですね。

自然な文に訳そう、自分ならどう話す?

復習ノートのポイント、最後は「自然な文に訳せ」です。

試しに次の文を訳してみてください。

씻고 올게요.

전 김치찌개를 좋아해요.

短い文ですが、甘く見てはいけません。

もしかして、次のように訳したりしていませんか?

씻고 올게요.
洗ってきます

전 김치찌개를 좋아해요.
私はキムチチゲを好きです

韓国語は日本語と似ているとは言っても、直訳できない文はあります。

씻고 올게요は「洗ってきます」にはなるけど、日本人はそんな言い方しないですね。

こじ-R

「シャワーあびてくる」とか「風呂に入ってくる」って言うかな。

みか-R

김치찌개를 좋아해요は「キムチチゲ好きです」かな。

こういう部分を意識して訳を書いていくことで、助詞の間違いを減らしていくことができます。

では、次の日本語を韓国語に訳してみてください。

醤油を入れないと、おいしくないよ

うまく訳せたでしょうか?

もしかして、こんな感じで訳していないでしょうか?

醤油を入れないと、おいしくないよ
간장을 넣지 않으면 맛이 없어요.

文は間違ってはいないし、ちゃんと通じますが、これが正解かというとどうでしょうか。

次の文を見てください。

醤油を入れないと、おいしくないよ
간장을 넣어야 맛있어요.

日本語と韓国語で全く違う文になっていますが、こういうのを「意訳」と言います。

ノートをまとめる時は、日本人や韓国人が「普段どういう言い方」をするのかを意識することが大事です。

なび-L

要するに同じ場面・同じ意味でも、韓国語と日本語では言い方が違うということです。

これを直訳だけで乗り切ろうとすると、いつまでたってもネイティブらしい表現は身につきません。

だから韓国語と日本語、それぞれの言い方を覚えていくことも必要です。

姉-R

でも韓国人だって、みんな同じ言い方をするとは限らないですよね?

もちろん「これが正解」というものはありませんが、自分の中で模範解答を持っておくことは大事です。

そして、この模範解答をたくさん持っているのが「通訳や翻訳」の人たちです。

通翻訳を行うレベルを目指す必要はなくても、たくさん知っていることに越したことはありません。

復習ノートの活用の仕方

復習は発音の練習を兼ねる

ノートをまとめたら復習です。

姉-R

復習ってどういうことをするんですか?

復習には「音読」を行います。

自分でまとめたノートの例文を、声を出して読んでいきましょう。

ただし、ただ読めばいいわけではなく、発音を意識して読みます。

一文字づつ丁寧な音読

まずは「一文字づつ」の音読です。

오늘의 서울는 따뜻하다고 합니다.
今日のソウルは暖かいそうです
따뜻하다・暖かい  -다고 하다・~だそうです(間接、形)

도쿄의 기온이 25도까지 오른다고 들었어요.
東京の気温は25度まで上がるって聞きましたよ
낮・昼  -ㄴ다고・~だと(間接、動)

一文字づつ丁寧に声を出していきましょう。

母-R

오, 늘, 의, 서, 울, 은, 따, 뜻, 하, 다, 고, 합, 니, 다.

この時、舌や口の細かい動きもすべて意識します。

特に「パッチムの発音」が苦手な人は、しっかりやりましょう。

「連音化の発音」がちゃんとできれば、鼻音化もできるようになります。

単語および音節ごとの音読

次は「単語ごと」に音読を行います。

こじ-R

오늘, 의, 서울, 은, 따뜻하다, 고, 합니다.

こんな感じで、口を大きく動かしながら行いましょう。

そして単語ごとの次は「音節ごと」です。

みか-R

오늘의, 서울은, 따뜻하다고, 합니다.

「分かち書き」のところで区切りながら行います。

早くやる必要はないですが、発音は意識です。

文章単位の音読

ここまでやる頃には、文章もスムーズに読めるようになっていると思います。

最後は、全体の流れやイントネーションを意識しながら行いましょう。

姉-R

오늘의 서울은 따뜻하다고 합니다.

繰り返し声を出していると、喉が渇いてくるかもしれません。

管理人-L

手元にお茶とか置いておきましょう。

喉を傷めては元も子もありません。

復習のやり方にも変化をつけ、ただやればいいというものでもない

日本語の部分だけを見ながら声を出す

復習を兼ねて行う音読にも、バリエーションをつけてみましょう。

なび-L

韓国語の部分を隠せば、訳だけを見ながら韓国語で声を出すこともできます。

このノートは「日本語の訳」を韓国語の真下に付けてますが、さらに日本語訳の下にも「単語や文法の意味」を書きました。

直訳できないような文の場合は、そこに書かれた文法を使って話せというヒントにもなります。

音読の練習は工夫次第でいろんなやり方ができるので、自分に合った方法を探しながら試してみましょう。

一回読んだだけでは復習ではない

発音を意識して読むのはいいんけど、何回づつやればいいのか?

うぉんぎa-L

一文字づつ・単語・音節・文章、これらを最低10回づつ。
できなければ、さらに回数を追加するんだ!

ノート1ページに「例文を10個」作った場合なら…

こじ-R

4種類×10回×例文10個=400
音読400回!!!

音読は1回読んで終わりではなく、繰り返さないと身につきません。

姉-R

でも、400回って多すぎじゃないですか?

そう思う人もいるかもしれませんが、日本人は一日に数えきれないくらい日本語を話していますよね。

うぉんぎa-L

ぬるいこと言うんじゃない。
音読マシーンになれ!

ここまでは言いませんが、外国語もそれなりに数をこなす必要はあります。

しかし、適当にやっても意味はありません。

回数こだわらず「丁寧な練習」を心がけましょう。

声に出すことを習慣化しよう

語学は日々の積み重ねが大事です。

なびa-L

1日音読400回。
これ一週間ね!

姉-R

毎日なんて無理です…

なびa-L

簡単に無理とか言わない!

仕事や子育て、他にも様々な理由で、勉強する時間が確保できない人はたくさんいます。

しかし「1日5分」でもいいので、できるだけ声に出して練習し、習慣化させていきましょう。

1週間でなく3日でもいいですが、数日かけて練習することで忘れにくくなり、長期記憶につながります。

さいごに

声に出すことは「話す練習」になるのはもちろん、聞き取り力の向上にもつながります。

試験前でもない限り、ひたすら書くという勉強は避けた方がいいでしょう。

管理人-R

中学生の時、英語の先生に「単語50回づつ書いてこい」って言われたけど、あれこそ無駄だよな。

なび-L

それは、あんたがちゃんと宿題やらないからでしょ。

管理人-R

・・・

習慣化は簡単なことではありませんが「音読しないと落ち着かない」っていうくらいになれば理想です。