~なこと、~すること

日本語の「こと」という言葉を韓国語にすると、일・게・거・것など、いくつかの単語が出てきます。

これらは何を基準に区別し、どのように使い分ければいいでしょうか。

今回は、일と것の違いを解説していきます。

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일の意味と使用例

일は大まかに「仕事や用事、イベントや出来事」に分けることができます。

仕事や用事としての意味

「仕事や用事」という意味で使う場合です。

박석중-L

주말도 할  있어요.
週末もやることがあるんだ

김지성-L

난 볼 이 있는데요.
俺、用事があるんだけど

일을 보다で「用事を済ませる、用を足す」という意味があります。

これはセットで覚えてください。

出来事、イベント、事情

일には「出来事・イベント」というような意味もあります。

양승희-R

무슨 이 있어?
何かあったの?

이현빈-R

이 아니야.
大したことじゃない

김영주-R

좀 급한 이 생겨서요.
ちょっと急な事情ができちゃって

事情と用事は似ている部分もあるので、どうとらえるかは人によりますが、いずれにせよ일です。

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것の意味と使用例

特定の人や物を指す

具体的に「人やもの」を指す場合に、것(거)が使われます。

特定の人を指す

兵士-L

너는 내 
お前は俺のものだ

「おまえは俺のものだ」と異性から言われたい人がいるかはわかりませんが、このように人を指すこともあります。

特定の物を指す

이소룡-R

이 귤 누가 산 야?
このみかん、誰が買ったの?

김대호-L

그건 내가 산 야.
それは俺が買ったんだ

「誰が買ったもの→みかん」のように、代名詞のような使い方をするのも、것(거)の特徴です。

不特定多数のものを指す

것は일と違って、漠然としたものになりがちです。

김선아-L

먹을
食べ物

박기영-R

마실
飲み物

ここでの「食べ物や飲み物」が、特定のメニューを指しているわけではないですね。

日本語と韓国語の음료수(飲料水)

飲み物を表す言葉に음료수がありますが、韓国語ではジュースの類を指し、お店で음료수と言えば、サイダーやコーラなどが出てきます。

要はソフトドリンクのことですね。

日本語で「飲料水」といえば、飲むための水ですが、韓国語ではまったく違う意味になるので気を付けましょう。

飲み水のことを言いたい時は、そのままか、마실 것(水も含まれる)と言いましょう。

抽象的なものを説明する

代名詞のような使われ方をすることで、「行動や結果、考え」などを説明することもあります。

것が何を指すのかに注目してみましょう。

이현빈-L

내 꿈은 의사가 되는 이다.
私の夢は医者になることです

것が表しているのは「医者になること」で、具体的に夢について説明しています。

최지현-L

어제 택시를 타고 간 도 기억이 안 나.
昨日タクシーに乗って帰ったことも覚えてない

것が指している内容は「タクシーに乗って帰ったこと」ですね。

記憶についての話なので、自分のした「こと」を思い出せないというニュアンスになります。

タクシーに乗って帰ったことを「出来事」とみなしてしまうように、説明の것出来事の일を同じ「こと」として考えると、違いに悩まされることになります。

「いいもの」と「いいこと」の違い

것が物を指すことがあっても、일が物を指すことはありません。

강소영-R

좋은 을 샀네.
いいもの買ったね

김영주-L

좋은 이 있을 거야.
いいことあるさ

この場合の일はイベントや出来事を指します。

つまり「いい出来事=いいこと」が、そのうちあるよという意味になります。

이소룡-L

은 내 , 내 도 내 .
おまえのものは俺のもの、俺のものも俺のもの

일は物を表さないので、ジャイアンのセリフには것を使うこともわかると思います。

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일と것の区別

文の主役は何かを考える

出来事の일と説明の것が、一番ややこしくなると思いますが、これらを見分けるポイントは「文のメインであるか」です。

황수지-R

남자친구를 만드는 이 올해의 목표예요.
彼氏をつくることが今年の目標です

것が指すのは「彼氏をつくること」で、これが目標の中身になっています。

あくまで文のメインは「今年の目標」であって、「彼氏をつくること」は、それを説明しているにすぎません。

이현빈-L

놀라운 이 있었어요.
びっくりすることがあったんだ

こちらは、びっくりするような「出来事」自体が、文のメインになっています。

出来事の일と説明の것のどちらかで迷ったら、「何について話しているのか?」に注目してみましょう。

次の「일の文」を訳してみてください。

정현주-L

생명을 구하는

박기영-L

생명을 구하는
命を救うこと

것は「行動」の中身を説明していますが、この場合の「일」は何を意味しているでしょうか?

※答えは最後にあります。

게, 거, 것の使い分け

基本は것で助詞に合わせて変化・省略

게・거・것は、同じものではありますが、使い分けが異なります。

違いは口語と文語、つまり話し言葉書き言葉かです。

基本 文語 口語
것+이 것이
이것+이 이것이 이게
이것+은/는 이것은 이거는
김대호-R

이거를 네가 그린 맞아?
これを本当にお前が書いたのか?

양승희-R

이게 누구 거예요?
これ誰の?

최지현-R

제가 산 겁니다.
私が買ったんです

表と合わせて例文を見れば、違いが感じ取れると思います。

文語、口語の区別

ビジネスなど、フォーマルな場面では、話し方が文語に近い、もしくは同じ表現になる場合もあります。

つまり口語に文語を使っても、問題はありませんが、逆は問題ありです。

韓国語能力試験

韓国語能力試験や大学のレポートなどは、注意が必要になってきます。

文語でしっかりと文章を仕上げるべきところに口語を使っていると、減点の対象となってしまいます。

韓国語能力試験の作文が苦手だという人は、日ごろから文語と口語の区別をしっかりと押さえておきましょう。

作文対策

慣れないと、作文問題で文語と口語を区別するというのは難しと思います。

そこで初級でもできる作文対策として、文の語尾を統一しましょう。

語尾を-요もしくは-ㅂ니다のどちらかで締めくくります。

こうすることで、文章全体にまとまった感じを与えることができます。

まとめ

1.일
仕事や用事
出来事やイベント

2.것
ある人や物
不特定多数のもの
抽象的なものを説明

命を救う仕事

出来事ではなく「仕事」の일です。

일の文は「仕事や用事なのか、出来事やイベントを意味するのか」を見極めましょう。

また、일と것のどちらかで迷ったら、まずは일を使うかを考えて、違う場合は것を当てはめましょう。

そうすれば、間違えることは少なくなるでしょう。