韓国の語学堂では、2~3級クラスで習うことが多い間接話法。

韓国語学習の核心とも言える部分で、これができないと「中級の壁は越えられない」と言っても過言ではありません。

今回は、そんな間接話法の基本についての話です。

間接話法と直接話法の違いを知っておこう

伝聞と引用って?

「伝聞」あるいは「引用」って言葉を聞いたことあるでしょうか?

伝聞って「人から聞いた話を、また誰かに伝えること」ですよね?

そんなところですが、人から聞いた話を伝えるだけけじゃないですよね。

テレビやネットの情報を友達に教えたりするのも伝聞だと思うな。
「ニュースで『○○』だって、言ってたよ」とか、こういう話はよくするし。

つまり、伝聞とは「他から手に入れた情報を第3者に伝える」ってことになります。

じゃあ「引用」ってなんですか?

引用とは「誰かが『言ったこと』などを自分の話に取り入れること」を言いいます。

人が言ったことを話すのなら、伝聞と同じじゃないのかと思うかもしれませんが、次のような場合はどうでしょうか?

・彼は「消費税を一律10%にすべきだ」と言いましたが、私は品目に応じて税率を変えるべきだと思います。

・毎日、親に「勉強しろ」って言われるけど、遊びに行きたい。

こういう文なら、話を第3者に伝えるというより、他人の発言を引っぱってきてるだけですね。

まさに引っぱってくから「引用」となるわけです。

電文と引用のイメージはつかめたでしょうか。

間接話法と直接話法って?

伝聞や引用は、あくまでも他の情報や発言などを伝えるものです。

そのため「~って言ってた」のような言い方をすることが多くなりますが、この時に「かぎかっこ」を使うかが重要になります。

そして「かぎかっこ」を使えば直接話法、使わない場合を間接話法といいます。

友達がおいしいって言ってたよ。
(間接話法)

友達が「おいしい」って言ってたよ。
(直接話法)

どちらも、よく使いますね。

これらは韓国語にもありますが、使用頻度が高いので、当然重要な文法になります。

ここで解説するのは間接話法についてなので、韓国語の直接話法が気になる人は「直接話法と引用」を参考にしてください。

韓国語の間接話法の基本形は「-고 하다」

間接話法の文形は、-고 하다が基本になります。

日本語なら「~という」のような感じになるわけですが、どんな言葉が-고 하다の前に来るのかによって、文型が変化していきます。

안녕하세요. 김대호라고 해요.
こんにちは。キム・テホといいます
그 사람이 주말부터 일본에 간다고 해요.
彼が週末から日本に行くんだって
내일은 덥다고 합니다.
明日は暑いそうです

例えば「人の名前」が前に入る場合は、-라고 하다のように変化します。

変化のパターンは大きく3つあり、-고 하다の前に入る言葉が、名詞・動詞・形容詞の場合です。

過去形や未来系など、時制によっても変化はしますが、まずはこの3種類を覚えましょう。

3種類の間接話法の使い分け

名詞には「-라고/이라고 하다」

名詞と間接話法を使う場合は、-라고 하다で表現します。

이건 자동차라고 해요.
これは自動車といいます
(パッチムのない名詞)

이건 김밥이라고 해요.
これはキムパといいます
(パッチムのある名詞)

組み合わさる名詞にパッチムがある場合は、-이라고になります。

他人に情報を伝えるのが伝聞や引用ですが、自己紹介のような文もあるのが名詞の間接話法のポイントです。

例えば次のようなケース。

이건 비빔밥이라고 합니다.
これはビビンバといいます
이건 비빔밥이라고 합니다.
これはビビンバと言うそうです

同じ文でも「ビビンバといいます」と「ビビンバと言うそうです」ではまったくニュアンスが違います。

自己紹介をしているのに、「私は○○と言うそうです」ではおかしくなりますね。

どんなニュアンスかは、場面に合わせて的確に判断しましょう。

남자친구가 야구선수라고 들었어요.
彼氏が野球選手だと聞きました
거기는 사람들이 많이 모이는 곳이라고 들었어요.
あそこは人がよく集まる所だと聞きました

また間接話法は、하다の代わりに듣다など、他の単語を使うこともあります。

こういう変化したパターンも、積極的に練習するといいでしょう。

動詞には「-ㄴ다고/-는다고 하다」

動詞の間接話法では、語幹に-ㄴ다고 하다を組み合わせます。

また組み合わさる単語にパッチムがある場合は、-는다고となります。

집까지 택시 타고 간다고 해요.
家までタクシーに乗って帰るそうです
(パッチムのない動詞)

저녁에는 라면을 먹는다고 해요.
夕飯はラーメンを食べるって
(パッチムがある動詞)

パッチムがない動詞:-ㄴ다고 하다
パッチムがある動詞:-는다고 하다

-ㄴ다고や-는다고が「動詞の語幹」につく

動詞の語幹ってなんですか?

語幹というのは、辞書に載っている基本形から「다」を抜いた部分です。

例えば、입다なら「입」の部分が語幹です。

そして입다は語幹にパッチムがあるから、입는다고になります。

오후부터 비가 온다고 해서 우산을 가지고 왔어요.
午後から雨が降るみたいだから、傘を持ってきたよ
저걸 다 혼자서 먹는다고 하네요.
あれ全部一人で食べるみたいだよ

-ㄴ다고 하다の「하다」の使い方によって、-ㄴ다고 하니까(~だって言うから)のように、応用も可能です。

前後の文型も変化させながら、いろんな文を作ってみましょう。

形容詞は「-다고 하다」

形容詞の間接話法は、名詞や動詞よりも使い方が簡単かもしれません。

지금은 재고가 없다고 해요.
今は在庫がないって
내일은 춥다고 들었어요.
明日は寒いって聞いたよ

形容詞ではパッチムのあるなしに関わらず、すべて-다고 하다となります。

動詞のように複雑に変化はしないので、辞書に載っている基本形に「-고 하다」をつければいいだけです。

ただし、気を付けるべきこともあります。

動詞のように使う形容詞に注意

形容詞の中には動詞のように使うものがあり、注意が必要です。

길이 막혀가지고 30분 정도 늦는다고 해요.
道が混んでて30分程度遅れるそうだよ

動詞のように用いる場合は、使い方も動詞と同じになるため、늦다であれば「늦는다고」となります。

늦다などは、動詞のように使うこともあるから気を付けましょう。

形容詞の間接話法にも、例外はあるということです。

平叙文と時制による間接話法の使い分け

平叙文や疑問文など、文の種類でも文型は変わる

間接話法は、平叙文や疑問文あるいは勧誘文といった文の種類によっても、文型が変化します。

平叙文とは通常の「です・ます」の文のことで、これも過去形や未来形などの時制に合わせて使い分けていきます。

ここでは平常文の間接話法について解説していくので、疑問文や命令文などは以下の記事を参考にしてください。

過去形との組み合わせは「-았/었다고」

過去形の文は、通常どのように書きますか?

갔어요や먹었어요のように、「-았/-었」をつけると思います。

その-았/-었の後ろに「-다고 하다」をつけるだけです。

過去形と間接話法

品詞 文型
形容詞 -았/었다고
動詞
名詞 -이었다고
-이/가 아니었다고

例えば갔어요なら「갔다고 해요」となります。

공부했어요なら「공부했다고 해요」や「공부했다고 합니다」ですね。

바빠서 공부를 못 했다고 하는데 사실인지…
忙しくて勉強できなかったと言ってるけど本当かどうか…
(動詞)
지난 주 여의도는 사람이 많았다고 해요.
先週の汝矣島は人が多かったそうですよ
(形容詞)
이번 토픽은 괭장히 어려운 시험이었다고 들었어요.
今回のTOPIKはすごい難しい試験だったと聞いたよ
(名詞)

動詞や形容詞は-았/었に「-다고 하다」をつけているのに、名詞だけちょっと違うのはなぜでしょうか。

これは名詞が、이다や아니다の過去形と一緒に使うからです。

そもそも、名詞に過去形はないですからね。

未来形は「-겠다고」

未来系も過去形と使い方が似ていて、-겠に「-다고 하다」をつけます。

つまり「먹겠다고 해요」や「먹겠다고 합니다」のようになるということですね。

이번 프레젠테이션은 김대리가이 직접 하겠다고 해요.
今回のキム代理が自分でやるって言ってるよ
(動詞)
주말의 여의도는 사람이 많겠다고 해요.
週末の汝矣島は人が多いだろうって
(形容詞)
그 사람이 아니겠다고 들었어요.
彼じゃないだろうって聞いたよ
(名詞)

未来系でも、名詞には이다や아니다を使います。

したがって、아니겠다고なら「~ではないだろう」というニュアンスになります。

「것」が入るときには注意する

応用として「-ㄹ 것이다」に間接話法を用いるとどうなるでしょうか?

주말부터 날씨가 좋아질 것이라고 예상됩니다.
週末から天気が良くなると予想されます
주말부터 날씨가 좋아질 거라고 예상돼요.
週末から天気が良くなると予想されます

-ㄹ 것이다などの것は依存名詞なので「-라고」を使いますが、것なのか거か、パッチムの有無で文型が変わってきます。

라고と다고を間違えない

총리은 내년에는 소비세를 50%로 인상시킬 것이라고 말했습니다.
総理は来年には消費税を50%に引き上げるだろうとコメントしました(ㅇ)

총리은 내년에는 소비세를 50%로 인상시킬 것이다고 말했습니다.
総理は来年には消費税を50%に引き上げるだろうとコメントしました(×)

것は、-라고と-다고を間違えないよう気を付けよう

文中に「것」が入ると間違えやすくなります。

こういうケースでは注意が必要ですね。

間接話法の短縮形って?

「-래요」や「-대요」などを使うこともある

間接話法には「短縮形」といって、-다고 하다や-라고 하다を短くした形で使うこともあります。

・-라고 하다
-라고 해 = -래
-라고 해요 = -래요
-라고 합니다 = -랍니다

・-다고 하다
-다고 해 = -대
-다고 해요 = -대요
-다고 합니다 = -답니다

깁밥이라고 해요なら、김밥이래요

고기을 먹었다고 합니다なら、고기를 먹었답니다ですね。

短縮のルール自体は難しくなくても、聞いてすぐに判断できるようになる必要はあります。

間接話法を全部マスターしようと思ったら時間がかかります。

少しづつ何度も読み返したりして、練習していきましょう。