韓国語の動詞には하다が付いたものと、되다を使うものが存在します。

하다動詞は「~する」
되다動詞は「~される」

こんな感じで訳すことが多いですが、それぞれの特徴やパターンを解説していきます。

하다と되다のニュアンス

自分から行動する하다動詞

하다には自分の意志で何らかの行動を起こすというニュアンスが含まれています。

つまり「やろう」という自分の意識に基づいて行動を起こすのが하다動詞です。

전 빨래를 주말에 한꺼번에 해요.
僕は洗濯を週末にまとめてします
방을 깨끗이 잘 청소했어요?
部屋をちゃんと掃除しましたか?
무단투기는 발견하는 즉시 경찰에 신고할 겁니다.
無断投棄は発見次第直ちに警察に通報します

これらはどれも、自分から行動を起こさないとできないことです。

他に요리하다や식사하다なども、自らの意志によってアクションが起こる動詞です。

たとえ無理やり何かさせらたとしても行動するのは本人なので、自分の意志で動いていることになります。

自分では制御できない되다動詞

되다には何らかの状態になるというニュアンスがあります。

ポイントは自分の意志とは関係なく何かが起こることです。

영어에서 중국어로 번역된 책이에요.
英語から中国語に翻訳された本です
서울시가 신형독감에 감염된 환자가 나타났다고 밝혔습니다
ソウル市が新型インフルエンザに感染した患者が出たと発表しました

ウィルス感染は自分の意志でどうにかできるものではないですね。

다음주부터 전람회가 개최된다고 하네요.
来週から展覧会が開催されるみたいですね

展覧会のようなイベントも企業などの「主催者」が行うものであって、展覧会が自分の意志を持って開催するわけではありません。

つまり되다は外部からの影響で起こる変化とも言えます。

하다と되다による自動詞と他動詞の関係

하다動詞は他動詞が多い

하다動詞は自分の意志でアクションを起こすものが多いので、他動詞に当てはまるものが多くなります。

여기에 자판기를 설치할 거예요.
ここに自販機を設置する予定です

他動詞は目的語(-을/를)と一緒に使うのが基本ですが、自販機が「設置する」という動作の目的語になっているのがわかると思います。

외국어학습 교재는 어떠한 기준으로 선택하면 될까요?
外国語学習の教材はどういう基準で選ぶといいですか?
내년부터 부가가치세를 3%로 인하하겠습니다.
来年から付加価値税を3%に引き上げます

教材や付加価値税も「選ぶ、引き下げる」という動作の対象になっていますね。

되다動詞は自動詞が多い

되다動詞は周りの影響によってある状態になっていくので、自動詞になります。

하반기 강의는 9월부터 시작돼요.
後半期の講義は9月から始まります
영화 ‘겨울왕국’은 12월15일에 개봉됩니다.
映画「アナと雪の女王」は12月15日開封されます
이번에 구조조정된 직원들은 상당한 불만을 가지고 있는 것으로 보입니다.
今回リストラされた社員たちは、かなり不満を抱いていると見られます

授業が自らの意思で始まることはないし、映画も自分で勝手に上映されることはありませんね。

하다動詞にも例外はある?

하다動詞と되다動詞の違いは自分の意志で物事を進めるのか、周りの要素によって事が運ぶのかでした。

つまり自分でコントロールできれば하다動詞だとも言えるわけですが、例外もあります。

긴장하다:緊張する
걱정하다:心配する
증가하다:増加する

これらは意図的にできるものではありません。

自分でどうにかできるものではなく、まわりに左右される要素が大きいからです。

하다動詞と되다動詞も自動詞か他動詞かを考えると、助詞の間違いが少なくなるでしょう。