누구と아무は、どちらも「誰」を表す言葉です。

この2つは同じニュアンスの言葉ではないので、文章の種類などによって使い分けていく必要があります。

今回は누구と아무の違いや使い方を学んでみましょう。

누구と아무の基本的な意味

누구は「知らない人」を表す

누구は「知らない人」を表す言葉です。

自分が知らない誰かを指すので、疑問文によく使われます。

이 광고에 나온 사람이 누구예요?
このCMに出てきた人は誰ですか?
누가 내 아이스크림을 가져갔어?
誰が私のアイス持って行ったの?

ポイントは「さっき話していた人」や「ニュースに出てきた人」といったように、対象がハッキリしていることです。

しかしその人物がわからないので、누구で表現することになります。

名前だけがわからないような感じだと思えばいいでしょう。

また누가は「누구가」の短縮形になります。

아무は「不特定の人物」を指す

아무は「不特定の人物」を指す言葉です。

特定の誰かを指すわけではないので、知っている人物かどうかが重要ではありません。

집에 아무도 없어요?
家に誰もいないんですか?

誰もいないのか?という質問も、その家に住む一個人を指しているわけではないですね。

컴퓨터를 잘 아는 사람을 아무나 보내줘.
パソコンに詳しい人を、誰でもいいから寄こしてくれ

「誰でもいいから」も、この人!と特定の人物を指定しているわけではありません。

누구と違って、対象が漠然としているのが아무の特徴です。

助詞と組み合わせたパターンで覚えよう

아무도を使った否定文で「誰も~ない」

누구や아무は助詞と一緒に使うことが多いので、パターンで覚えてしまいましょう。

아무を助詞「-도」と組み合わせた否定文にすると、「誰も~ない」という意味の文になります。

사실은 이거는 아무도 몰라요.
実はこれは誰も知らないんです
그거는 아무도 할 수 없는 일이에요.
それは誰もできないことです
아무도 해내지 못한 일에 도전하고 싶습니다.
誰もやり遂げてないことに挑戦したいです

「誰もできない」には、不特定多数を示す아무を使います。

「あの人だけできない、この人だけ知らない」というわけではなく、対象が特定の人物に定まっていないからです。

「誰も~ない」は아무도の否定文と覚えておきましょう。

누구나と肯定文で「誰でも~だ」

누구を肯定文で助詞「-나」と組み合わせると、「誰でも~だ」というニュアンスの文になります。

강소영-R

그건 누구나 아는 사실이에요.
それは誰でも知ってることです

이소룡-R

이건 누구나 할 수 있는 일이에요.
これは誰でもできることです

-나には「強調」の意味があり、特定の対象を示す누구と使うことで「この人ですら、あの人にだって」という意味合いの文ができます。

「誰でも~だ」は누구나の肯定文と覚えておきましょう。

아무나を肯定文で使えないの?

先ほどの「누구나+肯定文」の文で、누구나の代わりに아무나を使うことはできないのでしょうか。

요리는 아무나 되는 거 아니네요.
料理は誰にでもできるものではないね
유학은 아무나 할 수 있는 게 아니에요.
留学は誰にでもできることじゃありません

結論から言うと「아무나+肯定文」の文もOKです。

ただ누구나の文とはちょっとニュアンスが違ってきます。

누구나と아무나の文はどう変わるの?

누구나は「条件」を必要とする

누구가は아무나よりも、条件の厳しい文になります。

아랍어는 아무나 할 수 있는 외국어예요.
アラビア語は誰にでもできる外国語だよ

아무나は不特定多数の人たちを示すので、それだけ多くの人ができる簡単な外国語だよというニュアンスになります。

아랍어는 누구나 할 수 있는 외국어예요.
アラビア語は誰でもできる外国語だよ

しかし누구나は「努力する人なら、毎日勉強する人なら」といったように、人物像が限定されてしまいます。

そのため努力すれば誰でもできるよ」といったように、아무나より「誰でも」の範囲が狭くなります。

「누구나」はえり好みしている状態

누구には「ある程度決まった人物像」があるので、何かしらの条件が付くとも言えます。

이 청소기는 누구나 쉽게 사용할 수 있어요.
この掃除機は、誰でも簡単に使用できます

掃除機を使うには「説明書を読んで操作方法が理解できる、使い方がわかっている」といったように、最低限のことが求められます。

누구나 가입할 수 있어요.
誰でも入会可能です

通販やファンクラブに会員登録する場合も、○○歳以上というような「加入条件」を満たす必要があります。

누구나 좋으니까 여자를 소개시켜줘.
誰でもいいから女性紹介してよ

誰かを紹介してもらうにしても、人それぞれ「好みの異性のタイプ」があるように、相手は本当に誰でもいいというわけではないですよね。

条件に合う人ならOKなので、いわばえり好みしているようなものです。

「아무나」は切羽詰まってる?

아무나には人物に対する条件などはありませんが、だからといって本当に「誰でもいい」のでしょうか。

아무나 좋으니까 남자를 소개시켜줘.
誰でもいいから男性紹介してよ

このように言うのはそれなりの理由があるはずで、誰を紹介しても構わないわけではないですよね。

「条件を下げざるを得ない?」
「えり好みする余裕もない?」

つまり「とにかく誰か紹介して」と切羽詰まっているのが本音だと言えます。

誰でもいいという言葉は「慣用句的に使っているだけ」なので、言葉通りにとらえないようにしましょう。

まとめ

1.누구は人物像は決まっているが「知らない人」

2.아무は知っている人も含めた「不特定の人」

3.「誰も~ない」は아무도の否定文で使う

4.「誰でも~する」は누구나や아무나の肯定文で使う

5.누구나と아무나のニュアンス
누구나は条件が限定される
아무나は条件が広くなる

6.아무나は慣用句的に使う

누구나や아무나などで迷ったら、それぞれの基本的なニュアンスに立ち戻ってみましょう。