작은 고추가 더 맵다(小さいトウガラシはもっと辛い)ということわざについてです。
このことわざにはどんな意味があるのでしょうか。
また、韓国の唐辛子についても話したいと思います。
작은 고추가 더 맵다「小さいトウガラシはもっと辛い」
小さくても優れた能力を持っている
작은 고추가 더 맵다(小さいトウガラシはもっと辛い)とは、体の小さい人が大きな人よりも能力、素質が優れていることを言います。
唐辛子は大きなものよりも、小さなものの方が辛さが強いことから、このような言葉が生まれました。
とは言いつつも、やっぱり体格が大きいというのは、何をするにも有利です。
特にバレーボールやバスケットボールといったスポーツなどでは、それが顕著になります。
体が大きいのは何をするにも得
ところで、大昔の時代には「スポーツ」なんてものはありませんでした。
あったのは「戦」ですね。
戦いにおいて「体格がよく、力がある」というのは「生き残る可能性が上がる」ことを意味します。
つまり「体格がいい=強い」という方程式が出来上がるわけですが、体の大きい武士の例といえば、弁慶ですね。
しかし、牛若丸のように体は小さくても、すばしっこくて強い人はいます。
そういう相手に「相手は小さいから」となめてかかれば、負けてしまうかもしれないし、負けは「死」を意味します。
だからこそ、小さくても油断するな、見た目で判断するなという心構えが出来たといえます。
似た意味のことわざ
작은 고추가 더 맵다に似たことわざには次のようなものもあります。
고추는 작아도 맵다(とうがらしは小さくても辛い)
후추는 작아도 맵다(胡椒は小さくても辛い)
고추보다 후추가 더 맵다(とうがらしよりも胡椒の方が辛い)
작아도 후추알/고추알(小さくても胡椒/とうがらし)
唐辛子と胡椒を比較するのも、胡椒の方が小さいからですね。
また、日本のことわざの「山椒は小粒でもぴりりと辛い」も同じような意味になります。
小さい唐辛子は本当に辛いのか?
韓国の青唐辛子は小さいほど辛くなる
韓国の唐辛子は、ことわざのように小さいほど辛いのか?
結論から言ってしまえば、小さい唐辛子はめちゃくちゃ辛いです!
個人的には辛いものが好きですが、풋고추(青唐辛子)を生で食べた時の辛さには耐えられません。
舌がビリビリして、味覚がマヒするような感覚になります。
青唐辛子は過熱すると甘みが増す
青唐辛子は、熱を加えると甘味が増します。
そのため、小さく刻んで鍋料理などに加えることが多いです。
韓国で、鍋料理などを注文する機会がある人は、刻んだ青唐辛子が中に入っているか見てみましょう。
あるいは青唐辛子が調理用のはさみと一緒に出てくることもあるので、その場合ははさみで小さく切りながら料理に加えてみましょう。
赤唐辛子は過熱により辛さが増す
一方で、赤唐辛子は青唐辛子に比べて辛さはないものの、加熱することによって辛みが増します。
辛いものが苦手な人は、冷ましてから料理を口にするのもいいでしょう。
ちなみに青唐辛子と赤唐辛子では、辛さが10倍くらい違うと言われています。
大きな唐辛子はあまり辛くない?
しし唐は生で食べることが多い
大きな唐辛子は生で食べることが多いです。
大きさもキュウリに近いくらいあるので、오이고추と呼ばれます。
日本の「しし唐」のようなものですが、コチュジャンや味噌につけて食べると최고(最高)です!
小さいトウガラシもそのまま、生で食べることがありますが、辛いものが苦手な人はやめておいた方が無難です。
韓国の青唐辛子の見分け方
韓国の青唐辛子にも청양고추、청량고추、꽈리고추、오이고추などいろんな種類があります。
ものによっては大きさがにているものもあり、サイズだけでは辛さを判別しにくいものがあります。
そこで韓国の「唐辛子の辛さを見分ける方法」です。
唐辛子のふさの部分を触ってみましょう。
ふさをはさむようにして、中の種の密度を確かめます。
辛いものは比較的密度が高く、種がびっしりと詰まっている感があります。
逆に辛くないものはふさに厚みはあっても、種が詰まっている感じはありません。
他にも、細く鋭い形のものは辛いとか、丸みがあって太いのは辛くないというのもあります。
辛くない唐辛子を丸かじりしたい人は参考にしてみてください。
※感覚には個人差があるので、この方法で辛いトウガラシを引いてしまったとしても自己責任でお願いします。
まとめ
ことわざは意味だけでなく、その背景も考えてみると、覚えやすく忘れにくくなります。
また、その国の文化を知るにもことわざは最適なので、唐辛子だけでなく、いろんなことに目を向けてみましょう。
ps. 辛い唐辛子と甘い唐辛子をごちゃ混ぜにして「ロシアン唐辛子」とかやってみたら面白いかもしれません(笑)