「~していた」を表す、-던と-았/었던の違いについて解説していきます。

2つのニュアンスを正しくつかむためには、時間の流れをしっかりと意識することがポイントです。

-던が苦手な人は、時間軸に注目してニュアンスをとらえてみましょう。

未完了の「-던」と完了の「-았/었던」

「-ㄴ/은」と「-던」の違いがわからないと何もはじまらない

まずは-ㄴ/은と-던の違いを押さえましょう。

これがわからないと、すべて理解できなくなります。

完了と未完了

내가 마 우유.
私が飲んだ牛乳

내가 마시 우유.
私が飲んでいた牛乳

-ㄴ/은は単純な過去の話で、すでに終わったこと「完了」を表します。

一方の-던は動作が完了してはおらず、現在まで続いている「未完了」を意味します。

飲んでいた牛乳

牛乳が残っていなければ(飲み終わっていれば) -ㄴ/은
牛乳がまだ残っていれば(飲み終わっていないなら) -던

このようなイメージで考えてみましょう。

-던と-았/었던(하던と했던)の違いは?

-ㄴ/은と-던を理解したところで、今度は-던と-았/었던の違いについてです。

その前に「大過去」という文法を習ったことがあるでしょうか?

「大過去」って?

었었다/았었다のように「ずっと昔の話」をする時に使います。

갔었다(大過去)

갔다(過去)

現在

昔ばなしなどに았/었었다を使うと思ってもいいです。

この考え方は、-던にも当てはめることができます。

飲んでる時間

내가 마시던 우유입니다.
私が(さっきまで)飲んでいた牛乳です
내가 마셨던 우유입니다.
私が(以前に)飲んでいた牛乳です

마시던は「今まで飲んでいた」と未完了ですが、마셨던は「過去に飲んでいた」なので、現在から見ればすでに終わっている動作になります。

つまり「完了」になるわけですが、これらを「飲んでいた」という言葉だけで区別しようとすると、ややこしくなります。

相対時間により未完了が「完了」になる

-던を使いこなすためには「絶対時制」と「相対時制」について、知っておく必要があります。

これは、いつの時点を基準に話をしているのかというものです。

絶対時制: 現在「今」を基準に話をする
相対時制: 過去の「ある時点」を基準に話をする

어제 운동하는 사람을 많이 봤어요.
昨日、運動してる人をたくさん見たよ

「昨日の話」なので、운동하는(運動をしている人)と現在形を使っていますが、運動そのものはもう終わっています。

この相対時制が「-던」と組み合わさると、次のようになります。

아까 출입문에 있던 사람들이 어디 갔어?
さっき出入り口にいた人たちはどこに行ったの?

있던(人がいた)と未完了を使っていますが、さっき(過去)の話なので、もう出入り口に人はいません。

時間がずれることによって「完了」の話になるわけです。

「-던」には別の使い方がある

過去の習慣的な行動を思い出す「-던」

던にはもう一つ「別の使い方」があり、過去に何度も繰り返していた動作、習慣的に行っていたことを話す時にも使われます。

내가 어렸을 때 다니던 학교입니다.
僕が小さい時に通っていた学校です

ここでは「学校に通っていた」という過去の習慣的な動作を表現しています。

先ほどの「牛乳を途中まで飲んでいた」のような文とは、少し異なる使い方です。

過去を思い出す時にも「-었/았던」を使うことがある?

昔の学校

過去に繰り返し行っていた行動を表現する時にも、-았/었었を使うことがあります。

내가 어렸을 때 다녔던 학교입니다.
私が小さい時に通っていた学校です

ただしこの場合では、-던と-았/었었に大きな違いはありません。

どちらもを「過去」を基準に話をしているからですね。

現在から見れば、過去の反復的・習慣的行動はすでに終わっているので、どちらも伝える事実は同じになります。

「-던」と「-았/었던」のニュアンスを区別する

-았/었던はわかりやすい

どんな文であろうと、-았/었던はニュアンスがつかみやすいと思います。

내가 썼던 컴퓨터예요.
俺が使っていたパソコンです
동생이 입었던 샤츠예요.
弟が着ていたシャツです

使っていた」
以前着ていた」

すでに完了している話ということがすぐにわかるので、迷うことはありませんね。

-던は補足の言葉がないと正確なことは伝わらない

一方で「-던」の文はどうでしょうか。

내가 쓰던 컴퓨터예요.
俺が使っていたパソコンです
동생이 입던 샤츠예요.
弟が着ていたシャツです

これらは「いつを基準に話をしているのか」によって、意味が変わってきます。

いつの話をしているのか?

現在が基準なら
「未完了」なので、今後もパソコンを使う可能性はあるし、シャツもまた弟が着るかもしれません。

過去が基準なら
「完了」を意味することになるので、パソコンは以前使っていただけ、服もまた着ることはなさそうです。

いつ使っていた?」
いつ着ていた?」

これらがはっきりしないと、よくわからないままですね。

つまり-던の文は、いつの話なのかを判断できる材料がないと、正確な内容はわからないのです。

まとめ

-던のニュアンスは、話の流れや前後の言葉から内容を判断をする必要があります。

なんだかんだ言っても、日本語と同じような使い方になってるわけです。

ここをおさえておけば、-던の文で迷うことはなくなるでしょう。