韓国語に限らず語学を学ぶ時に、最初に習うのがあいさつ。
ところが基本通りには、なかなか挨拶をしないのが現実です。
そこで、教科書に出てこない表現も含めた「別れの挨拶」を紹介していこうと思います。
別れの挨拶の種類
基本は안녕(アンニョン)
挨拶の基本といえば안녕(安寧)です。

バイバイ
안녕だけでも挨拶として使え、「バイバイ」に近い感覚です。
ただこれだとタメ口になってしまうので、他の言葉をつなげることで敬語にしていきます。

さようなら
このように안녕と合わせて使っていくのが、別れの挨拶の基本になります。
別れの挨拶は3パターンからなる
別れの挨拶は大まかに、3つに分けることができます。
別れの挨拶3パターン
1.相手に「行け、そこにいろ」と命令するもの
2.自分が「行きます」と表現するもの
3.その他の挨拶
迷ったら、このうちのどれに当てはまるかを考えてみましょう。
相手に「行け、そこにいろ」と命令するもの
相手が去っていく時の「さようなら」
相手が去って行く、その場から離れていく時は「가다の命令形」を使います。
가요.
가세요.
가십시오.
가요や가세요のように一言で済ませてしまう言い方も、一応は別れの挨拶と考えてもいいでしょう。

さようなら

気を付けて帰ってください

さようなら
こんな感じで、2つ以上の言葉を組み合わせるのは定番ですね。
また가다の尊敬語は가시다で、これを命令形にしたのが가세요や가십시오です。
相手がその場に残る時の挨拶
相手がその場に残る時は、있다の命令形を使います。

さようなら
있다の尊敬語は계시다で、この命令形が계세요や계십시오になります。
안녕히といった言葉と組み合わせるのは、가다の場合と同じです。
電話を切る時の挨拶
電話を切る時の挨拶として「들어가새요」などと言うことがあります。
相手が自宅から電話をかけているなら、電話を切る時も相手はその場にいるのになぜでしょうか?
これは下宿などで共用の固定電話を使っていた時の名残りで、「自分の部屋に戻れ」という意味から来ています。
下宿やシェアハウスなどでは、みんな同じ食卓で食事をとるので、食べ終わって自分の部屋に戻る際にも、やはり들어가다を使うことになります。
様々な言い方がある別れの挨拶
自分が「行きます」と言うパターン
自分が主語になり、相手が去っても、その場に残っても、関係なく使えます。
갈게요.
가보겠습니다.
「간다、갈게」のようにフランクな言い方もあれば、가보겠습니다のような敬語もあります。
これだけでも挨拶として成り立ちますが、他の表現も見てみましょう。

お先に失礼します

この辺で失礼します
일어나다は会議や雑談など場で、座っている状態から起き上がる動作を意味する「席を立つ」のようなニュアンスです。
「お先に失礼します」も、韓国語と日本語で使い方が似ているが特徴です。
また会う機会があるなら
「またお会いしましょう」というような表現も、挨拶としてよく見られます。

またね

また会いしましょう
組み合わせる言葉には또や다시、あるいは다음에などがによく使われます。
ちなみに뵈다や뵙다は、보다の謙譲語です。
もう会えないかもしれない時
永遠に近い別れや、しばらく会えなくなる時だってあります。

体に気を付けてね

どうかお元気で

達者でな
直訳すると微妙な表現もあるので、そのまま覚えましょう。
ちなみに「잘 먹고 잘 살아라」は男同士ならともかく、女性や子供にはむやみに使わない方がいい言葉です。
さいごに
別れの挨拶にどんな表現を使うかは、その場の状況や人間関係にも左右されるので、これが正解というものはありません。
初心者は안녕히 가세요と안녕히 계세요を間違えたりすることがあるかもしれませんが、そのうち慣れるので心配はいりません。
ちなみに韓国人や中国人でも「バイバイ」を使う人は結構います。
日本語は世界共通の言語?かもしれません。