韓国語を学ぶ人の中でも「独学で勉強している人」の割合は高いと思います。

韓国語学院やスクールに通うための予算が限られている場合、自分で工夫して勉強していくしかありません。

そのため、みんな「自分に合った勉強法」を研究するわけですが、どのように勉強をしていくべきなのでしょうか。

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語学を身につけようと思っても、みんな留学できるとは限りません。
また、日本で勉強するにしても、誰もが同じ条件で学んでいるわけでもありません。
みんな勉強できる環境は違いますよね。
だから、留学しないでも語学力を身につけようと思ったら、勉強にも「工夫と努力」が必要です。
睡眠時間を削って勉強するとか。
それは一つの「例」ですが…
勉強に集中できるよう、部屋を整理するのもいいんですか?
それも立派な学習環境の改善ですから、いいことですよ。
「工夫と努力」が必要といっても、どう勉強を進めていけばいんですか?
やってはいけない勉強法があるって言ってましたけど…

無駄なことに時間を使わない

どういう勉強がダメなんでしょうか?
やってはいけない勉強とは、次の3つです。

やってはいけない勉強とは?

無駄なことに時間を使う
書いてばかりで声をださない
順番を無視して勉強する

まず気をつけるべきことは、無駄なことはしないことです。
無駄なことはしない?
何がなんだかさっぱり…
例えば、쓰다(書く)という単語があるとして、これはどのようにして使いますか?
써요とか씁니다ですか?
あるいは連体形なら、쓰는となりますよね。
これを쓰다のままで使うことはありますか?
ないと思います。
辞書を見る時くらいです。
こういう単語をひたすら「쓰다, 쓰다, 쓰다…」って、何回も書くのはどう思いますか?
意味ないですよね…
無駄なんです。
こういうことに時間を使うのは、やめましょう。
あ、それ「ノートの書き方」の話の時に言われました。
動詞や形容詞の原型をただ書いても意味ないって。
まさか、今でもこんなことしてないよな?
してませんよ~。
「そんなことしても、時間がもったいない」って言われたし。
それならいいんだけど。
無駄なことはしないというのはわかりました。
でもそれだけだと、何をすべきかよくわからないです。

書いてばかりで声をださない

語学はバランスが大事

やっていはいけない勉強の2つ目が、ひたすら書くです。
これはわかる気がします。
語学は「聞く、話す、書く、読む」4つの能力をすべて上げていく必要があるんですが、バランスが重要になります。
「話せても、読むのがすごい遅い」とか、極端に苦手なものがあるのもよくないんですよね?
そうですね。
「読み書きと会話」の両方を高めていくことが大事です。
そのためにも、母国語と外国語の違いを知っておきましょう。
母国語と外国語の違いですか?
もともと話せるかどうかの他に、特に違いはないような気もするんですが…
母国語は、話せる人が勉強によって「読み書き」ができるようになっていくのが特徴です。
例えるならば、会話という土台があって、そこに知識(読み書き)という家を建てるイメージです。

ところが外国語は、土台(会話)と家(知識)を同時に作っていくようなものなんです。
母国語と全く違いますね。
外国語はつい読み書きに偏ってしまいがちになります。
だから「会話>知識」を意識することが大事です。
会話重視で勉強するということなんでしょうか?
ひとまず、会話のための勉強に時間をかけると考えてください。

音読の時間を多めにとろう

会話のためと言っても、一人で勉強していたら、話はできないですよね?
独学の人は、ネイティブと話ができる時間が少ないですからね。
それは音読で補っていきましょう。

基本的には「会話>知識」の原則に従って、読み書きよりも音読により多くの時間を当てます。

順番としては、どちらを先にやった方がいいんでしょうか?
初心者はじっくり文章を考えてから書いて、その上でしっかりと声を出す方が、やりやすいと思いますよ。
その方が私には合ってそうです。
勉強に慣れてきた人は、書きながら声を出してみましょう。
あるいは、先に頭の中で作った文章を一度声にして、それから書いてもいいですね。

やり方に決まりはないですが、必ず「音として表現する」ことを、どこかで取り入れてください。
あるいは「音読だけをやる日」を作るのもありですよ。

あの、発音は意識した方がいいですか?
できれば意識した方がいいですね。
ただ、発音にこだわりすぎても勉強が進まないので、ちゃんと通じるのであれば気にしすぎる必要はないでしょう。
えええ!
俺には「発音も徹底してやれ」って言ってましたよね?
それはお前が「うまくなりたい」って言ったからだ。
ネイティブみたいに綺麗に話したいのであれば、発音もこだわるしかないだろ。
・・・
でも、ずっと音読ばかりしてたら、飽きちゃいそうなんですけど。
そうですね。
ここで諦めてしまう人も多いんです。

音読はどうしても単調な練習になりがちで、なかなか続かない。
続かないから、結果として練習不足になるんです。

練習不足ですか…
語学は「読み書き」に費やした時間よりも、口を動かして「練習した時間」の方が大事なんです。
練習不足で話せないってことですね。
アスリートだって「地味な練習」を繰り返すじゃないですか。
スポーツも語学も同じですよ。
まあ、そうかもしれませんが…
でも、やるなら楽しく勉強したいですよね。
面白いと思えなければ続かないですから、楽しく勉強したいというのは否定しませんよ。
勉強中の「雰囲気」も大事ですからね。

ただそれ以上に「ドラマで言ってることが少し分かった」とか「こちらの話が相手にちゃんと通じた」といったような、小さな成功を積み上げていくことの方が重要です。

そうですよね。
頑張ります。
外国語も理想は「母国語のように使えること」ですから、土台は徹底して固めましょう。

順番を無視した勉強はしない

三つ目のやってはいけない勉強が、順番を無視しすることです。
順番…
「語学を学ぶ原則その1」
簡単なものから練習する

簡単なものから難しいものに

文法:初級 → 中級 → 上級

語彙:固有語 → 漢字語

表現:単語 → 句 → 文章

※固有語とは韓国語独自の言葉で、漢字語は漢字ベースの語彙のことです

簡単なものからって、何も特別なものはない気がするんですけど…
そうですよ。
特別なものはありません。
ものすごく当たり前のことですよね?
ところが、うっかりこの原則から外れてしまうケースはあるんですよ。
例えば、文法の「初級 → 中級 → 上級」という流れ。

よく「K-popで勉強」というのを見たことないですか?

私はK-popが大好きなので、すごく興味あります。
とりあえず、初級のうちはおすすめはしません。
どうしてですか?
会話と違って、歌は曲に合わせて声を出すので、基本の発音やイントネーションから外れてしまうことも多いです。
また、文法も初級レベルのものだけが出てくるわけではないので、初心者には難易度が高くなります。

それに歌詞に英語が混ざってると、さらに聞き取りが難しくなります。
だから、K-popを勉強に取り込みたいなら、中級以上になってからで十分ですよ。

歌は基本的にだめということですか?
バラードであれば、楽曲によっては聞き取りも楽になるので、K-popよりは取り組みやすいと思います。
ただ難易度は人によってもバラバラなので、無理に歌で勉強する必要はありません。
でも、わからなくてもずっと聞いてるうちに耳が慣れたりってこともありますよね?
それなら、ドラマや映画を見た方がいいです。
歌はドラマなどと違って、場面がわからなかったり、もしくは想像しにくいんですよ。

当然「わからない言葉」があっても、何を言っているのか推測しにくくなります。

とりあえず、K-popは気分転換で聴くだけにしておきます。
勘違いしてほしくないんですが、K-popで勉強するなと言ってるわけではありません。
難易度を無視した勉強がよくないという話をしているので。

逆にある程度聞き取れる、理解できる人には、好きな歌を聴きながらの方が気分も上がるし、いいと思いますよ。

ところで「固有語 → 漢字語」というのは、どういうことですか?
初級から中級のうちは、固有語を積極的に覚えるようにすることです。
家族や友達との会話など、日常の場面であれば、漢字語よりも固有語を使うことの方が多いので。

例えば、기억하다よりも외우다、준비하다よりも챙기다を練習するとかですね。

でも「学校・病院・会社」とか、こういうのも漢字語ですよね?
もちろん、初級レベルで使う漢字語もありますよ。
しかし、基本的には固有語を優先した方がいいですね。

それに上級レベルや試験問題になれば、嫌でも漢字語はどんどん出てきますよ。

やってはいけない勉強は、一通りわかりましたけど、逆にやるべきこともあるんですよね?
そうですね。
今度は、話せるようになるために「やるべきこと」を話していきましょう。

初心者は何から勉強すればいい?→