疑問詞とは文字通り「疑問文」によく用いる言葉です。
疑問詞にはいろんな種類があり、何をどのようにたずねるのかによって、使う語彙が変わります。
今回は韓国語の疑問詞について、その種類や使い方を解説していきます。
それが何か全くわからない時
誰かわからない時に使うのが「누구」
知りたいことが「人」である場合に使う疑問詞が、누구です。

누구세요?
どなたですか?

오늘은 누구랑 같이 올 거예요?
今日は誰と一緒にくるんですか?

누가 아직 안 왔어요?
誰がまだ来てないですか?
누가は누구가を短くしたものです。
行動やものについて尋ねる時は「무엇」
知りたいことが行動やものなど「人以外の場合」は、무엇を使いましょう。

저 나무의 이름이 무엇입니까?
あの木の名前は何ですか?

일단 무엇을 하면 좋을까?
とりあえず、何をすればいいだろうか?

어제 저녁은 뭐를 먹었어요?
昨日の晩は何を食べましたか?
뭐は무엇の口語体になります。
知らないことについて聞き方を変えたのが「무슨」
人以外のことについて先ほどと質問の仕方を変えると、무슨になります。

これは何のにおいだ?

今日は何曜日ですか?

これ何の歌か知ってますか?
「何の○○ですか?」のような文ですが、次のような文を変えたものと考えてみましょう。
言い方を変えただけで、質問は変わらない
이 냄새는 뭡니까? → においが何か知りたい
오늘 요일이 뭐지? → 曜日を聞いている
이 노래가 뭐예요? → 歌がわからない
聞き方に違いはあっても、対象の名前を聞いているという点では同じであることがわかると思います。
무엇が文の後に来るのではなく、前に持ってきたと考えましょう。
具体的にわからないことを聞く
くわしく聞きたい時は「어떻다」
より詳しいことを聞きたい、細かい部分について質問したい場合は、어떻다を使います。

그 여자는 성격이 어때요?
彼女は性格はどうなの?

자네 생각은 어떤가?
君の考えはどうだ?
どうですか?と質問されるわけなので、回答も「こうです、ああです」といったものになるでしょう。
名称について聞かれているわけではないことがわかると思います。
くわしく聞きたい時は「어떤」
어떻다も語彙の順番を入れ替えて、聞き方を変えてみましょう。

그 여자는 어떤 성격이에요?
彼女は、どんな性格なの?

자네는 어떤 생각을 가지고 있나?
君はどういう考えを持っている?
어떻다を名詞の前に持ってきた(連体形にした)のが、어떤ですね。
무슨と어떤はどこが違うの?違いがあいまいなことが多い
実際は무슨と어떤の違いがあいまいなことも多いです。
어떤のニュアンスが強いケース

무슨 영화를 좋아하세요?
何の映画が好きですか?

어떤 영화를 좋아하세요?
どんな映画が好きですか?
무슨は聞きたい対象そのものがわからないので、特定の好きな映画はあるのか?といった意味になります。
어떤は詳しいことを聞くので、好みの映画のジャンルは何か?といったニュアンスです。
しかし好きな映画について聞かれたら「コメディなどの笑える映画がいい、悲しいストーリーは好きではない」といった話をすることの方が多いと思います。
무슨のニュアンスが強いケース

공항에서 무슨 일을 하세요?
空港で何の仕事をしているんですか?

공항에서 어떤 일을 하시는 거예요?
空港でどんな仕事をしているんですか?
こういう質問に対して、いちいち「空港内を綺麗にしています、利用客の所持品を検査しています」といった答え方はしないでしょう。
大抵は「清掃員です、保安検査官です」などと答えるのではないでしょうか。
무슨や어떤を使った文は、全体から何を聞いているのかを判断しましょう。
ある程度は定型パターンとして覚えてしまおう
ところで무슨と어떤には、使い方のパターンが決まっているようなものもあります。

これはいったい何事ですか?

どんな手を使ってでも必ず探し出さないと

この中で、どんな服が気に入りましたか?
いくつかの候補からどれか一つについて聞くこともあれば、ニュアンスはケースバイケースです。
무슨と어떤を入れ替えても問題ない場合もありますが、ある程度は定型パターンとして覚えてしまいましょう。
その他の疑問詞にはどんなものがある?
場所がわからないなら「어디」
場所がわからない時に使うのは、어디ですね。

여기 주소가 어디예요?
ここの住所はどこですか?

넌 어디까지 알고 있어?
お前はどこまで知ってるんだ?
場所としてのニュアンスもあれば、ある範囲を表す場合もあります。

어디, 한 번 해 보자.
どれ、ちょっとやってみよう
ただしこういう使い方もあるので、なんでも「場所をたずねる」と思わないようにしましょう。
時期をたずねるなら「언제」
時期がわからないのであれば、언제を使いましょう。

휴가는 언제부터예요?
休暇はいつからですか?

이건 언제까지 하면 됩니까?
これはいつまでにやればいいですか?
これも細かい説明は必要ないでしょう。

언제 한번 만나요.
いつか一度会いましょう
しかし언제にも、こういう使い方があったりします。
複数あるうちの選択肢「어느」
複数あるものの中から「どれか一つ」を意味するのが、어느です。

과연 이 중에서 어느 것이 정답일까요?
果たしてこの中のどれが正解だろうか?

사계절 가운데 어느 계절을 좋아해요?
四季のうち、どの季節が好きですか?
まさに「どれにしようかな?」ですね。

옛날 옛날 어느 마을에 어떤 부자가 있었다.
昔むかしある村に、とあるお金持ちがいた
やっぱり어느にも、ちょっと違う使い方はあります。
数や量に関する質問
量や程度をたずねるのが「얼마」
疑問詞には「数や量」に関するものもあり、その程度をたずねるのが、얼마です。

시간이 얼마나 지났어?
どのくらいの時間が過ぎた?

관리비가 한 달에 얼마예요?
管理費が1か月にいくらですか?
金額をたずねる時の定番の表現でもありますね。

도움이 필요하실 때는 얼마든지 저한테 말씀하세요.
いくらでも私に聞いてください
しかし얼마にもこういう用法はあるので、パターンで覚えてしまうといいでしょう。
数に関する質問には「몇」
数字そのものについて聞く時は、몇になります。

8에 3을 더하면 몇이 됩니까?
8に3を加えたらいくつになりますか?

내일은 몇 시에 만나기로 한 거예요?
明日は何時に会うことにしたんですか?
時間や日付には欠かせない言葉ですね。

몇 년이 지났어도 그 날에 있었던 일은 생생하게 기억하고 있습니다.
何年経ってもあの日のことは鮮明に覚えています
몇もこういう表現は疑問文とは別に覚えましょう。
まとめ
1.全くわからないことを聞く
누구
무엇
무슨
2.具体的なことを質問する
어떤
어디
언제
어느
3.数や量に関すること
얼마
몇
疑問詞を質問以外に使うケースは、少しづつ覚えていきましょう。