「~の間に、~している時間に」
こうした表現に使われるのが「-는 동안」と「-는 사이」ですが、これらの違いを解説していきます。
使い分けやニュアンスがつかめてない人は、ここで覚えてしまいましょう。
「동안」のニュアンスは?
「~以上、こえる」に相当する
동안のニュアンスを一言で表すと「以上」です。
数学などに出てくる「~以上、~以下」のあれです。
동안のニュアンスを図にすると
始まり
終わり
ある期間の「始まり~終わり」までのすべてを含み、それ以上でも構わない
동안は「特定の時期や期間」を意味するわけですが、その時間をすべてを含むことになります。
「名詞+동안」で使う
「名詞+동안」で、ある期間を表す表現になります。

3시간 동안 계속 잤어요.
3時間、ずっと寝てました

여름 방학 동안 집에서 공부만 했어요.
夏休みの間、家で勉強ばかりしてました

일주일 동안 친구 집에서 묵을 거예요.
一週間ずっと、友達の家で寝泊まりする予定です
동안は「すべての時間」を意味するので、ある期間ずっと何かをするというニュアンスになります。

그동안 강녕하셨습니까?
お変わりありませんでしたか?
時代劇によく出てきますが、그동안は「これまで、今までの間」を表す言葉です。
강녕(康寧)は「心身ともに健康であること」を意味し、언녕(安寧)は特に変わった問題や事故などがないというニュアンス。
つまり挨拶として使う場合、最後に会ってから今まで「ずっと健康で、お変わりないですか」という意味になります。
「-는 동안」で使う
동안の前に動詞が来る場合は「-는 동안」となります

어머니가 슈퍼에 갔다오는 동안 난 청소를 했어요.
母がスーパーに行ってくる間、私は掃除をしました

기다리는 동안 스마트폰으로 게임을 하고 있었어요.
待ってる間、スマートフォンでゲームをしてましたよ

아들이 학교에 가서 집에 없는 동안에 한국 드라마를 봐요.
子供が学校に行って家にいない間、韓国のドラマを見ます
こちらも「その期間・時間内はずっと何かをしていること」を意味し、동안のニュアンスが変わるわけではありません。
「사이」の意味合いと使い方
その時間を満たさない「~未満」
사이のニュアンスを、先ほどと同じく数学に例えると「未満」になります。
사이のニュアンスはこうなる
始まり
終わり
ある期間の中の一部分を指す
사이は「~未満」の文字通り、その時間すべてを満たすわけではありません。
つまり特定の時期や期間に対して、その中の一部分を表すことになります。
「-ㄴ/는 사이」で用いる
사이は「-ㄴ/는 사이」の形で使うことになります。

제가 씻는 사이에 설거지를 해 주세요.
私がお風呂入ってる間に、洗い物してくださいね

잠시 집을 비운 사이 도둑이 들었어요.
しばし家を空けた時に泥棒に入られました

짬간 눈을 뗀 사이에 사고가 났어요.
ちょっと目を離した隙に事故が起こりました
사이はその時間内の一部なので「~した隙に、~してる間にちょっと」など、スキマ時間に何かをするようなニュアンスになります。
ずっと何かをするのか?ちょっと何かをするのか?
特定の期間や時間に対して、その全てか一部なのかが、동안と사이の差です。

아빠가 안 계시는 동안 TV를 봐요.
父がいない間、TVを見ます
동안なら「その時間すべて」なので、父がいない間ずっとテレビを見るという意味になります。

아빠가 안 계시는 사이 TV를 봐요.
父がいない合間、TVを見ます
しかし사이は「一部の時間」なので、父の不在間にちょっとテレビを見たようなニュアンスです。
동안と사이のどちらを使う?
동안と사이のどちらを使うか、考えてみましょう。
※答えはタップして確認

시험기간 공부를 전혀 안 했어요.
試験期間中、勉強を全くしなかったです

제가 쉬는 직원이 채용되어도 복직이 가능할까요?
私が休んでいる間に職員が採用されても、復職は可能ですか?

감자를 삶는 양파와 햄을 작게 썹니다.
ジャガイモを茹でる間に、玉ねぎとハムを小さく刻みます

見ない間に、ずいぶん生意気になったな

ウサギが寝てる間に、亀が勝ちました

会社まで歩いてる間、マスクをした人を見なかったです
まとめ
1.동안はその期間のすべて
2.사이は期間内の一部
3.関係性を意味する사이とは区別する
うさぎが亀に負けたのは、まさに방심은 금물(油断大敵)ですね。